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神奈川県警ではパワハラが疑われる拳銃自殺が起きている。神奈川県警泉署の男性巡査(当時25歳)は2016年3月に署内で拳銃自殺した。これは上司らのパワーハラスメントによるもので、県警が適切な対応をしなかったことが原因として、両親が命日となる2018年3月12日、県に対し安全配慮義務違反で損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。
訴状によると、古関巡査は15年2月に採用、同8月に泉署に配属されたが、複数の上司から叱責されるなどし、悩んでいたという。16年3月、ミスをして交番の男性上司から「お前と組みたいやつなんかいない」などと言われ、蹴るなどの暴力を受けた(「<巡査自殺>「パワハラ原因」遺族が損賠提訴 横浜地裁」毎日新聞2018年3月13日)。 両親の損害賠償請求額は約5500万円である。東急ハンズ心斎橋店過労死裁判では約9千万円の損害賠償が請求された。神戸地裁は過労死を認定し、東急ハンズに約7800万円の損害賠償を命じた(林田力『東急ハンズ問題』Amazon Kindle)。 東急ハンズ過労死事件との請求額の差にはミスをしたという点が影響しているか。ミスの内容が問題である。市民の迷惑を及ぼすミスならば厳しく叱責されて当然である。警察不祥事では甘過ぎる処分も批判対象になっている。本人が落ち込むくらい反省することは正しいが、職務で拳銃を持たせたことは安全配慮義務違反になる。そこを訴状が問題にしていることは正しい。 |
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