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『99.9 -刑事専門弁護士-SEASON II』はTBS日曜劇場のテレビドラマ続編である。2018年冬ドラマで高視聴率をとった作品である。脚本は宇田学、ノベライズは百瀬しのぶで扶桑社から小説が刊行されている。
コメディタッチであるが、司法の闇という深い社会性を描いている。コミカルに演出しながら、冤罪を生み出す日本の刑事司法の問題にメスを入れた。冤罪は誰にでも起こり得るし、一度でも自白してしまうと裁判で不利になることを伝えている。私も「#日曜劇場999」や「#刑事専門弁護士」のTwitterトレンド入りにささやかながら貢献したが、このような作品を広めることに意味を感じている。
ドラマには実際の冤罪事件を下敷きにしている内容もある。ドラマでは検察が、何が何でも被告人を有罪とするために訴因変更を行う。これは誰がどう見ても不合理であるが、現実の日本の刑事裁判で起きている。
今市事件では訴因変更によって検察が主張していた殺害場所が茨城県常陸大宮市の林道から栃木県か茨城県内とその周辺に拡大した。犯行日時は2005年12月2日午前4時頃から、1日午後2時38分頃から2日午前4時頃までに広げられてしまった(「犯人と決めつけ」救援新聞2018年4月15日)。
本作品にはグルメ作品としての要素もある。但し、グルメ作品としては感心できない点もあった。深山弁護士が出された料理にマイ調味料をふりかける点である。素材を味わう派としては感心できない。これはSEASON Iでは物語の展開上、必要な設定であった。その事件が終わったSEASON IIでは出て来なくなった。
もう一つは美味しい料理に対する深山弁護士の褒め言葉「普通で美味しい」である。最初は褒めているよりも、馬鹿にしているように聞こえた。しかし、人生が破壊される冤罪被害者にとって普通とは何よりも貴重なものである。逆に含蓄のある言葉になった。
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