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ここからは貧困ビジネスの話をします。これまで分譲マンションに問題があることを話しました。そのために分譲よりも賃貸を選択する人が増えています。特に35年ローンを組むことは昭和の遺物として問題視されています。
住宅ジャーナリストの榊淳司さんは「今の時代に35年ローンを組む、ということはかなりの確率で自己破産へと導かれる」と指摘します。「35年の安定収入を見込める者はごく少数」であり、「住宅価格は今後右肩下がりで下落していく」からです(「昭和の遺物「35年ローン」がサラリーマンを破滅に追い込む」NEWSポストセブン2017年7月29日)。 しかし、賃貸にも悪徳商法があります。ゼロゼロ物件や脱法ハウスなど賃借人を搾取する貧困ビジネスです。ゼロゼロ物件は敷金や礼金がゼロ円の物件のことです。賃貸では敷金礼金などの初期費用が結構な出費になります。このため、敷金礼金ゼロ円のゼロゼロ物件は魅力的に映ります。ところが、ゼロゼロ物件の多くは退室立会費など様々な名目で費用を徴収し、逆に割高になります。また、一日でも家賃の支払いが遅れると、部屋の鍵を交換してしまい、高額の違約金を請求します。 このようなゼロゼロ物件は、まともな物件ではなく、ゼロゼロ物件を扱う業者はゼロゼロ物件ばかりを扱います。そのためにゼロゼロ物件業者と呼ばれます。ゼロゼロ物件業者は敷金や礼金を一括で払う資力のない若者など貧しい人をターゲットにするために貧困ビジネスです。退室立会費を徴収したゼロゼロ物件業者に対しては、賃貸借契約書にない費用を徴収したとして東京都が宅地建物取引業法違反で業務停止処分にしました。 脱法ハウスは借地借家法の規制を免れる部屋の貸し方をする物件です。部屋の借り手は借地借家法で保護されています。大家は無茶なことができないようになっています。その規制を免れようとするために脱法ハウスです。危険ドラッグが脱法ドラッグと呼ばれましたが、それと同じです。脱法ハウスは具体的には住居として貸さず、事務所や倉庫として貸します。特に社会問題になった脱法ハウスは一つの部屋に何人も住まわせるような物件です。カプセルホテルを住居にしたようなものですが、もっと不衛生です。 |
雑談
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林田氏は清和源氏満季流の諸氏とされます。清和天皇の孫・経基王が源姓を賜り、清和源氏の初代・源経基となりました。その三男が源満季です。その子孫が各地に土着して武士団となりました。清和源氏と言えば源頼朝が有名ですが、こちらは頼信流(河内源氏)です。源頼信は源満季から見れば兄・満仲の息子です。
源満季の家督は猶子の致公(むねきみ)が継ぎました。源致公は左大臣・源高明の長男・忠賢の子です。源高明は醍醐天皇の第10皇子で、醍醐源氏の祖です。源致公の子孫は致任、定俊、高屋為経、為貞、為房、実遠、定遠、岸本(平井)遠綱(重綱)、御園範広と続きます。
この御園範広の次男が林田肥後守泰範です。播磨国揖保郡林田郷をルーツとします。林田の意味は「森林を伐採して田畑にしたところという意味で、そこを領し、あるいは耕して名字としたものです」(大野敏明『日本人なら知っておきたい名字のいわれ・成り立ち』)。
現在も兵庫県姫路市には林田町(はやしだちょう)という地名があります。江戸時代には林田藩という一万石の藩がありました。幕末の忠臣・小栗上野介忠順(ただまさ)は林田藩主の娘と結婚しました。兵庫県南西部には林田川(はやしだがわ)が流れます。因みに岡山県津山市にも林田という地名がありますが、こちらは「はいだ」と読みます。
この林田氏が九州に土着し、今でも九州に多い名字になっています。筑前国下座郡林田村という地名もあります。家紋は三つ蛇の目、入り山形、右三つ巴とされます(丹羽基二『姓氏紋章お国めぐり 西国編』秋田書店、1978年、188頁)。
南北朝時代には林田隠岐守が南朝方の武将として登場します。長崎県雲仙市の飯岳城で、九州探題・今川了俊の攻勢を防ぎました。菊池氏や有馬氏、細川氏という九州の豪族・大名の家臣にも林田氏が見られます。島原の乱の有馬家家臣の死者には林田弥野左衛門がいます。
私の父も九州出身です。但し、生まれは旧満州で引揚者です。祖父は南満洲鉄道株式会社の職員でした。ソ連に抑留され、シベリアで没しました。
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希望のまち東京in東部読書会第35回「柄谷行人の福祉国家」
希望のまち東京in東部は2017年4月1日(土)、読書会第35回「アソシエーショニズム」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』から「第3部 近代世界システム」「第4章 アソシエーショニズム」「5 株式会社と国有化」「6 世界同時革命」「7 永続革命と段階の「飛び越え」」「8 ファシズムの問題」「9 福祉国家主義」を取り上げた。 労働運動が自主管理に取り組んだ時期があった。国有化では労働力商品の否定ではない。国有化は国家官僚が絶大な力を持ち、アジア的専制国家に逆戻りする。マルクスは緊急避難問として国有化を考えた。経営と資本が分離する。法人化の中で資本家がいなくなる。労働者も株式保有で資本に参画できる。しかし、資本の高度化によってマルクスが考えるようにはならなかった。資本家ではなく、CEOなど会社を管理する層に特権的な地位が与えられる。 マルクスは一国社会主義を無理と考えた。他の国の干渉を受けて潰される。ファシズムは説得力を持ってしまう。ファシズムを誤り、「どうかしていた」と排斥することは危険である。ソ連とファシズムはどこが違うのか。個人の尊厳、自由の問題がある。経済学は道徳と不可分である。戦前戦中は右翼も獄死していた。 愚民意識のある人は天皇制を利用する。天皇機関説を進歩的と評価する人が戦後リベラルに多いが、天皇主権説と本質的に変わりがない。国民には天皇主権説を押し付けたが、支配層は天皇機関説で考えていた。 アメリカは捕虜の聞き取りをして天皇をどうするかを判断した。『菊と刀』は非常に公平な研究である。天皇制の温存は共産主義の締め出しであった。アメリカには天皇制がないために赤狩りをした。アメリカではファシズムにシンパシーがある国民が多かった。 ファシズムとナチズムは微妙に異なる。ナチズムは人種排斥がある。国家社会主義という点ではファシズムが正統である。ファシズムとスターリニズムは両輪である。ファシズムと共産主義を同視する論調は反共主義からの宣伝だけでなく、実感として存在した。 飛び越え理論は可能か。資本主義を経ていない社会で社内主義は可能か。マルクスは真剣に考えた。マルクスは宗教について様々なことを言っている。全否定はしていない。マルクスをキリスト教左派と位置づける立場もある。原始キリスト教を知りたいならば、マルクスの時代のインターナショナルを見ればいいという指摘がある。 ヘーゲルは国家を肯定的に捉える。そこをマルクスは批判したが、ヘーゲルに影響されてもいる。社会主義体制は民族と宗教について回答を出せなかった。社会主義体制が宗教を批判したら、宗教は右派になる。 前近代において日本の共同体は天皇制とは無縁であった。天皇制は明治維新以降、発明されたものである。前近代においても流罪になった天皇の子孫という名乗りがなされた。日本の神話はポリネシアの神話と構造に似ている。日本は国のサイズが丁度いい。戦後の問題は天皇制の問題である。責任を取らない。 人間には保守性がある。変えたいと思う一方で、変えることに不安を持つ。変えるとなるならば自分を客観視しなければならない。前例のないことをすることほど人間にとって怖いことはない。 トランプ反対派には「偉大なるアメリカとしてトランプは許せない」という論理がある。トランプ支持者もトランプ反対者も同じである。自尊感情がある。「困っている人はアメリカに来て下さい」ということに自意識を感じる。 ローザ・ルクセンブルクやカール・リープクネヒトに憧れる人は多い。しかし、後進国を社会主義化するという主張は、帝国主義の一種にしか思えない。植民地は独立の旗印として社会主義を掲げた。社会主義者が反植民地運動に携わったが、反植民地運動は社会主義ではない。アジアで共産主義をやろうとしても、民族運動にしかならない。 農民は強大な指導者を求めてしまう。ロシア革命も中国革命も主体は農民である。ロシアの農奴には所有権がなかった。共産党が皇帝の代わりになった。自立した市民が出てこない。植民地から独立して社会主義的な国が生まれたが、独裁的な国家になった。識字率が低いと、公的空間に入れない。そのような状況を無視して社会主義化すればいい、民主化すればいいとは言えない。あえて公的空間に参加できない人を作っているのではないか。 http://www.hayariki.net/tobu/ |
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希望のまち東京in東部読書会第26回「柄谷行人の近代世界システム」
希望のまち東京in東部は2017年1月7日(土)、読書会第26回「ドナルド・トランプ」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』から「第3部 近代世界システム」を取り上げた。 ケインズ経済は戦争と福祉のセットである。ケインズ経済が上手く行ったように見えたのは戦争とセットだからである。教科書では世界恐慌後のニューディール政策を強調するが、それだけではなかった。官僚は自らの存在をアピールし続ける。官僚にとって政治家は自分達のスピーカーであれば都合がいい。 ヨーロッパの絶対王政と織田信長の政策が重なる。これは面白い。庶民には国家という意識がなかった。織田信長の政策はユニークなものではない。他の戦国大名も楽市楽座を取り入れていた。豊臣秀吉の刀狩も絶対主義の推進である。徳川家康になって絶対主義から転換したが、それで良かった。江戸幕府は間接支配であった。家康は東国から学んだことが多い。東国武士は開発領主であった。朝鮮通信使は儒教を学ぶ目的があった。先物取引は江戸時代の大阪が初である。手形も日本独特の商慣習である。これからの日本は江戸から学ばなければならないかもしれない。司馬遼太郎の影響で明治を持ち上げるが、クールな日本文化は江戸以前である。 信長は武士を土地から切り離した。これは明智光秀の謀反につながる。明智光秀は大変なインテリであった。織田信長はファッションだけでなく、ヨーロッパの社会知識を持っていたのではないか。安土桃山時代は文化的に豊かな社会であった。秀吉は唐入りで帝国を作ろうとしたのではないか。 ヨーロッパは帝国にまとまらなかった。外に植民地支配をしていたためか。王家の婚姻関係の氏族社会のように戻った感じである。ヨーロッパはキリスト教受容に際し、原始宗教を精霊としたのではないか。ケルトのキリスト教は当初、ローマ・カトリックとは別であった。 |
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希望のまち東京in東部読書会第21回「緑の資本論」
希望のまち東京in東部は2016年11月5日(土)、読書会第21回「緑の資本論」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。中沢新一『緑の資本論』を取り上げた。 『緑の資本論』は2001年の911同時多発テロの衝撃から書かれた。中沢新一はキリスト教とイスラム教の対立をストレートに考え、切羽詰った思いで『緑の資本論』を書いた。中沢新一の書籍は文学的に読める。中沢新一の敵も多い。オウム真理教に同情的な発言をしてバッシングされた。 イエス・キリスト自身はキリスト教徒とは思っていない。キリスト教は実質的にパウロ教と言われている。三位一体は父と子(キリスト)と聖霊を一体とする考えである。325年のニケーア公会議と381年の第一コンスタンティノープル公会議で認められた。キリスト教の宗派には三位一体を否定する宗派もある。 ギリシア神話の神は人間臭い。仏教では神を論じない。方便である。古代インドではバラモン教があった。それに対する批判として仏教が生まれた。ヒンズー教は、その後である。老子は実在を疑問視される。道教は儒教よりも古い。儒教が生まれたことで対抗するために思想が明確化されたのではないか。孔子とブッダの年代が重なることが面白い。正常とは何かという発想がないと病は認識されない。神の時代には病はない。 古代における貨幣は国家が価値を保証するのではなく、貨幣そのものに価値があった。貝殻や金属が貨幣になった。金が好まれる。光り輝き、腐食しない。希少性に惹かれる。精神分裂にならないと金儲けできないのではないか。アメリカは精神科医が商売になる。日本では違法な向精神薬が販売されている。精神科に通うことがビジネスパーソンのステータスになっている。 一神教は自己増殖を否定する。ここの自己増殖は自然に増えるものではない。男性と女性による生殖は自己増殖ではない。だから同性愛を否定する論理になる。シェイクスピアの「ベニスの商人」にはユダヤ人に対する否定的な感覚が含まれている。ユダヤ教の方が一神教として徹底している。キリスト教の三位一体は妥協である。 物が分かるとは平面ではない。立体である。現代日本人は宗教に対して認識が甘い。信じることができない。何でもいいから楽に生きられるようにしたい。辛いことを避けて楽に生きた方が良い。宗教家は世界最初の心理カウンセラーではないか。 先物取引、空売り、空買いは江戸時代の日本が生み出した。大阪の堂島米会所で取引されていた。実体経済から浮き上がった取引である。英語でヘッジと言う。リスク回避である。江戸時代の日本には独立採算制の国家があった。米本位制であった。江戸時代に高度な経済システムがあった。江戸時代のシステムは洗練されていた。 西日本と東日本では金本位制と銀本位制に分かれていた。幕末の日本は世界で最も金の価値が低い国であった。金の価値に対する認識が遅れていた。格差社会は世の中が変わる前兆である。幕末も格差が生まれていた。大半の名君は質素倹約で藩財政を立て直した。薩摩や長州は金融システムを利用(悪用)した。 ダライ・ラマは声がいい。指導者としての魅力がある。ローマ法皇に対する関心と似たようなものがある。中華人民共和国は大躍進政策で経済が破綻した。大量の死者が出た。インテリを全部切ってしまった。何が起きたか分からないうちに始まり、分からないうちに終わった。カンボジアのポルポト政権も恐ろしい。 戦後日本には毛沢東シンパが多かった。竹内好は是々非々で評価しなければならない。当時は情報が入っていなかったという事情は汲む必要がある。 毛沢東はレーニンの信奉者で、レーニンの路線から外れる政策を嫌った。イデオロギー的にはレーニンであるが、手法はスターリンである。粛清を続けたからソ連の崩壊が早まった。スターリンは自国民を犠牲にしてヒトラーの野望を食い止めたことは事実である。第二次世界大戦で最大の戦死者を出した国はソ連である。 希望のまち東京in東部第22回読書会「イスラーム経済」
中沢新一『緑の資本論』からイスラーム経済を取り上げます。 日時:2016年11月26日(土)午後2時〜4時 場所:希望のまち東京in東部事務所 参加費:300円 希望のまち東京in東部読書会は発表者がレジュメを配布して説明し、それを受けて参加者が自由に議論する方式です。書籍の用意や事前の通読は必須ではありません。お気軽にご参加ください。皆様、是非足をお運びください。 http://www.hayariki.net/tobu/ |







