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−イントロダクション−
1963年に「劇団状況劇場」を旗揚げし、新宿花園神社における紅テントの公演で小劇場運動の先陣を切った、アングラ演劇のカリスマ、唐十郎。1982年には「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞。映画俳優としても大島渚監督の『新宿泥棒日記』(1968)、今村昌平監督の『カンゾー先生』(1998)など幅広い作品に出演し、近年はTVドラマ「北の国から2002 遺言」、「ヤンキー母校に帰る」にも出演、演劇という枠を大きく超えた活躍を続ける唐十郎。そんな彼が原作・脚本・出演のひとり三役をこなした話題作が映画『ガラスの使徒(つかい)』である。
NHKの人気番組「プロジェクトX」の主題歌として大ヒットした中島みゆきの「地上の星」。この歌の世界観に深く共感し、世間から取り残されようとしている不器用な人間たちの人生模様を大人のメルヘンとして描いた唐十郎。その脚本を幻想的なタッチで映像化したのは、デビュー作『夜を駆けて』で迫力ある群像劇を演出し、見事に日本映画監督協会新人賞を受賞した金守珍。自身、唐十郎の「状況劇場」で役者としてのキャリアを積み、現在は劇団「新宿梁山泊」の代表でもある金監督が劇場映画2作目にして恩師とのコラボレイト作品に挑んだ。唐十郎、金守珍、ふたりの手によって“アングラ小劇場の世界”が今、スクリーンに鮮やかによみがえる。
はるか彼方の星をとらえる天体望遠鏡のために巨大なレンズを磨き続ける伝説のレンズ研磨職人とガラスの化身ともいえる美しい少女のはかなくも切ない交流を繊細な映像でつむいだ本作は、演劇界のベテランから新鋭までズラリ揃えた幅広いキャスティングも大きな魅力。主演は舞台「世界の中心で、愛を叫ぶ」の亜紀役で絶賛された佐藤めぐみ。ヒロイン葉子役をベテラン俳優たちの中で熱演している。レンズ職人には唐十郎。ヒロインの幼馴染み洋次郎には劇団唐組の稲荷卓央。さらに山田純大、余貴美子、六平直政、石橋蓮司、原田芳雄といった一筋縄ではいかない個性派が脇をガッチリ固めている。また、物語の発火点ともいえる「地上の星」を作し、本作のエンディングテーマを歌う中島みゆきが出演しているのも見逃せない。
カメラのレンズがとらえた1枚のレンズの物語。反射した光は、あなたの心にやさしい温もりを届けてくれます。
−スタッフ−
監督:金守珍
原作・脚本:唐十郎「ガラスの使徒」(アートン刊)
撮影:猪本雅三(J.S.C.)
照明:松隈信一
録音:弦巻裕
美術:大塚聡
音楽:大貫誉/和田啓
編集:小島俊彦(J.S.E.)
ヴィジュアルエフェクト:泉谷修
助監督:阿部満良
製作担当:大谷弘
スタイリスト:宮本まさ江
衣裳:真霜和生/沖中咲子
ヘアメイク:小田多佳子
スチール:本田晃子
エンディング・テーマ:中島みゆき「孤独の肖像1st.」(財団法人ヤマハ音楽振興会)
題字:黒田征太郎
製作:郭充良
プロデューサー:村松明彦/齋藤寛朗
プロデューサー補:秋元けい子
製作:株式会社アートン
配給・宣伝:プログレッシブピクチャーズ
宣伝協力:レゾナント・コミュニケーション/K2
−キャスト−
佐藤めぐみ
稲荷卓央
山田純大
余貴美子
六平直政
中島みゆき
コビヤマ洋一
辻孝彦
原昇
鳥山昌克
大鶴美仁音
佐野史郎
大久保鷹
黒沼弘己
原田芳雄(特別出演)
石橋蓮司
唐十郎
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