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前回触れた国王が訪れることにより生じる副次的な事の話題の前に街の様子はどうだったか。 かなりの数の軍・警察関係者が街にピリッとした空気を与えていたことは否定できない。 が、国王がエッサウイラにいるという事実が街を高揚させていたのもまた一つの事実だ。 国王のエッサウイラ来訪によって街は国旗柄だらけ。その数は祝日に掲げられる国旗の比ではない。 例えばカフェ。国王写真が貼ってある。 例えば簡易販売所。 そしてこんなところにも。 屋台である。 他にもプチ(市内)タクシーやバスなどの乗り物、 そして沿道で人が振れるように国旗が写真と共に売られて(無料?)いた。 ところで国王が滞在している王宮というのはかなりデカイ。大きさがわからないくらいだ。 この王宮は普段は知事公舎なのだが、国王滞在中、知事はどこに寝泊まりしているのだろうか。 ちょっとした疑問である。 ★ さて話を戻して、「国王が訪れることにより生じる副次的な事」とはなんだろうか。 とりあえず3つ挙げてみる。きっと他にもあるだろうあるかしら。
国王が通るところは全て綺麗にされる。 歩道や建物はペンキが塗り直され、駐車場や街路は整備される。また清掃がいつもより入念にされる。 ちなみに沿道の公共ゴミ箱は撤去されていた。リスク軽減のためだ。 これらはエッサウイラ市だけでなく地方でも同じである。 エッサウイラ市と村を結ぶ道路にある電柱や街路樹などは全てに白ペンキが塗られていた。 誰かが通った後はペンペン草一本残らないのとは正反対だ。 恐らく国王に失礼があってはならないというのが基本にあるのだろう。 悪くない事だが、ちょっと気になることがある。 例えば、現在エッサウイラは排水問題の解決が急務だ。 場所によっては汚水が道に溢れて滞り、汚臭を放っているところもある。 こういった現実を国王は把握しているのだろうか。 整備された街だけを見て、隠された現実が疎かになって欲しくはないと私は思う。
街を綺麗にするためにはお金がかかる。 ペンキ職人や整備のための労働者に賃金を払わなければいけないし、材料費だって掛かる。 ということは、お金が人々に落ちる。 人余り仕事不足で悩むモロッコにとってはこういう機会は喜ばしい事だろう。 お金は世の中を廻ることが大切だ。 あれ?これってつまり、、、間接的に国王自らが雇用創出している、ということ?
どういうことか。 イスラム世界では女性が結婚すると外に出る機会が減る。 もちろん夜に街を散歩するとかは、ごく普通にあるが、 国王来訪によって、一目国王を見ようと日中から多くの既婚女性が戸外で待機するのだ。 土曜日など、それはそれは凄い女性の数だった。 国王は顔立ちもいいので、そう言う意味でも女性に人気があると思う。 ★ 結局私は国王を4回拝見した。と言っても全てほんの、ほんの一瞬だが。 いくつかの興味深い場面に出くわしたので報告したい。 国王が通過後、敬意を表して、道路に侵入し地面に口づけする老人がいた。 彼は警官に勝手に道路に侵入したことを咎められていた。 が、彼の行為自体は私には清々しいものに映った。
普通だったら高級車のゆったりシートにでもドッシリと腰掛けるはずだ。 その方がセキュリティ面でも安心感がある。 自ら車を駆る一国の最高の長というのも珍しいのではないか。 親近感が湧くようなこういった部分も国民の人気を集める秘密だろう。 ただし、その分、護衛するセキュリティ・ポリスは気が気でない。 凄い人だった。王宮近くの市役所での除幕式に出るために、国王が道路を歩いたのだ。 沿道の人に手を振り、握手もするサービスぶりなので、一番盛り上がっていた。 で、その時、私はというと、 高い視点から国王を見たかったので、花壇の縁石に載って国王登場を待っていたのだが、 私服警官に「そこから降りて」と言われ、パックをチェックされた。 な、なんだぁ、随分な警戒ではないか。
だから、セキュリティ面での警戒レベルを更に上げたのかもしれない。 けれど花壇を見たら、モロッコ人が同じように縁石に載っているではないか。 そのモロッコ人にはお咎め無し。なんだぁ、この違い、差別は。。。 もしかしてヒゲを生やした東洋人は、警察の目に、こいつ危ないな、と映った? 先頭写真:鉄柵で道路封鎖された情況です。
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うーん、なんかここまでくると私まで生で国王を見たいような気分ですね。。。しかしバッグチェックまで。。。捕まってなくて何よりです。
2007/4/28(土) 午後 9:25
らーめんさん、やましい事は何もありませんが、捕まったら、この記事も日の目を見なかったでしょうね。この国での国王の地位というのは日本の比ではありません。
2007/5/5(土) 午後 6:26 [ shu*a*ia ]