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パン屋でパンをただ食いする夢を見た。
合宿か何かで知らない町に来ている。中世の街並みが残るヨーロッパの田舎町のようでもあるが、町で見かけるのはすべて日本人だ。
腹を減らして仲間とパン屋へ行く。
ぼくらはモラルのかけらもないやつらしく、店に並んでいる焼きそばパンやコロッケパン、ポテトサラダパンなどを一口二口食べては棚に戻して知らん顔をしている。
店は混み合っているので、レジの店員たちはぼくらにまったく気づかない。
そのうち棚に食いかけのパンが目立つようになってきたので、ぼくらはこっそりそれを持ち出しては、広場のゴミ箱に捨てる。
食いかけのパンは捨てても捨ててもパン屋の棚からなくならないので、ぼくらはドキドキしながら何度も捨てに行く。
そのうち、棚のあちこちにカチカチになった食いかけのパンが見つかる。どうやらぼくらは何日も前からパンのただ食いをしていて、数日前の食いかけのパンがそのまま残っていたらしい。
ぼくらはますますあせって食いかけパンを捨てる。そのうちゴミ箱から食いかけパンがあふれ出す。中にはまだ食べてないパンまで混じっている。
「バカ、せめて一口かじってから捨てろよ」とぼくは仲間に言う。
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