イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

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「フラッシュバックス/ティモシー・リアリー自伝」山形浩生他訳 トレヴィル刊

ハーバード大学の心理学者としてスタートし、LSDなどの幻覚剤による脳変革を提唱して、60年代のサイケデリック革命を主導したラジカル・サイエンティスト、ティモシー・リアリーの回想録。

彼の人生には、アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルーアック、ウイリアム・バロウズ、オルダス・ハクスレー、マリリン・モンロー、ケネディ一族、ヨーコ&レノン、ブラック・パンサー、ヘルズ・エンジェルズ、チャールズ・マンソンなど、いろんな意味で時代をいろどった様々な「スター」たちが次々と登場し、それだけでも飽きない。

やがてニクソン政権から「世界で最も危険な人物」と見なされ、リアリーは世界中を逃げ回った挙げ句投獄される。

それでもまったくめげることもなく、リアリーは90年代にはいると今度はコンピュータ・テクノロジーによるサイキック革命を提唱している。

サイケデリック革命があっというまに胡散霧消してしまったことなどまるで意に介さず、リアリーは今でもびっくりするほど自信に満ちあふれている。
幻覚剤でも、サイバー体験でも、とにかく社会通念の牢獄に閉じこめられている人間の脳を刺激し、解放することの正義をまるで疑っていないのだ。

この脳天気さは、ある意味ではリアリーがアメリカ東部の名門の出身であり、ハーバード出のエリート階級に属する人であるところから来ていると言えなくもない。

しかしそれでもこの明るさこそ60年代そのものであり、その意味でも彼の自伝で60年代を追体験することは、21世紀の鬱病気味の人間たちにとって、いい刺激剤になるかもしれない。

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20年くらい前、日本で「泥の河」という映画が公開された。
小栗康平監督、宮本輝原作。

大阪のヘドロがたまった運河の船で暮らす貧しい子供の話。
あやふやな記憶をたどると、たしか最後に登場する母親は売春婦だった。

川縁で男に声をかけては船に連れ込むのは、
江戸時代から続く売春スタイルだ。

現代のパリでは、
路上売春はもっぱらブローニュの森でおこなわれている。
ゲイの売春が多いらしいが。
噂によるとAIDSのヒット率80%とも言われる超ハイリスク売春。
そんなにハイリスクだとすぐにすたれてしまいそうなものだという気もするが。

ともかく、セーヌと周辺の運河で見かける船上生活者は、
「泥の河」と対照的に、
けっこうリッチで楽しそうだ。

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セーヌ川には花の鉢植えを飾った船をよく見かける。
どうもそこに住んでいるらしい。

昔は食料その他の物資をパリに運び込む輸送手段の主役は船だったのだが、
今はすっかりお払い箱。
だったら改造して住んでしまおうというわけだ。

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ぼくは首と腕のあるニケ像を思い描くことができない。
彼女はこのままで完璧だからだ。
首も腕もなく、そのかわりに翼を持つ女の完璧な肉体。

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このニケの像が立っている階段を見上げるたびに、
フランス人はやはり空間の演出がうまいなと思う。

広大な空間をどう使えば、そこにいる人間がわくわくするか、
彼らは知っているのだ。

広場に面した建物のバルコーで演説する権力者、
広場を埋め尽くした群集の真ん中にギロチンを立てて、
王侯貴族の首を切り落とした革命政府……

ヨーロッパの空間演出の伝統がルーブルにも生きている。

長い通路を歩いて、
ニケの像が最初ははるかむこうにちらっと見え、
それがだんだん近づいてくるにつれて、
見る者は何か荘厳な儀式に参列しているような錯覚を起こす。

革命で王家から奪い取った宮殿と、
地中海の島から掘り出してきた、
首も腕もない女神像が結託して、
歴史上のセレモニーを執り行っているのだ。

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