イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

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夢?……フランス勝利

このブログではサッカーのことに触れてないので、やや唐突かもしれませんが、フランスの勝利でちょっと取り乱してます。試合は二度見てしまいました。

グループリーグの試合中にジダンとDFのギャラスが罵り合ってるのを見て、このチームはだめだなと思っていたんですが、スペイン戦あたりから新旧が噛み合ってきましたね。

ブラジルはミーハーサッカーファンとして最初から全試合追いかけてたし、優勝候補筆頭だと思ってたし、彼らの試合は見ていて楽しいので、フランス戦でも最初はブラジルを応援してたんですけど、やっぱりいざとなると本性が出てしまいます。いつのまにかフランスを応援してました。

学生時代から6回もフランスに行ってるフランス好きなんだからしょうがないです。

でもサッカーでフランスを意識したのはプラティニやパパンのフランスではなく、やはり1998年のフランスでしたね。デシャン、ジダン、マケレレ、ジョルカエフ、ビエラ、プティ、テュラム、デュガリー、アンリ、トレゼゲ、それにエメ・ジャケ監督……今思い出しても鳥肌が立ちます。

(前半に客席で見ているジョルカエフが一瞬映ったのがなつかしかったです。NHKのアナウンサーは誰だかわからなかったのか、ノーコメントでしたが。)

今日のブラジル×フランス戦は、まるであの1998年みたいでした。ビエラの動きがいいのは前から感じてましたが、今回はジダンも華麗に舞っていたし、何よりマケレレが、「そんなに動いて後半まで持つのかよ」と思うくらい動いてました。これでリベリー、マルーダの両サイドと、サニョール、アビダルの両サイドバックもふくめた全体につながりができて、完全にブラジルの中盤、DFをおさえることができました。

ブラジルに前半3枚イエローカードが出た時点で、これはひょっとするかもと思いましたね。


やはりマケレレなくしてジダンなし、でしょうか。マケレレが動くと若手も含めてみんなが生きてきます。レアル・マドリードは彼にジダン、ロナウドなみの報酬を与えるべきでしたね。みんなが動くのでジダンは常に複数の出しどころを確保でき、よけい華麗に舞うことができました。

ブラジルはどうしてアドリアーノを下げて、中盤を増やしたんでしょうね。フランスとの中盤対決を制して、ロナウジーニョにパスを集め、ロナウドで決める。0対0でもつれても、フランスのベテラン、ジダン、マケレレ、ビエラが疲れてきたところでアドリアーノを投入すれば勝てるというシナリオだったんでしょうか。ブラジルはフランスに過去分が悪いので、ペレイラ監督がちょっと弱気になったかな。

でも、今日のフランスなら最初からアドリアーノを入れていても、そんなに状況は変わらなかったでしょう。フランスの中盤が疲れてきたときにアドリアーノ、ロビーニョを入れても打開できなかったんだから……。

ロナウジーニョはスペインリーグ制覇、欧州チャンピオンズリーグ制覇で疲れているのかもしれません。ビエラ、マケレレ、テュラムにけっこう簡単につぶされてました。彼に出るボールは組織的に出所でカットされていたから、彼個人だけではどうしようもなかったのかもしれませんが。

元鹿島のアルシンドが「今回のW杯でロナウジーニョは研究されて、つぶされるだろう。それをはねかえせるようなレベル、たとえばペレ、ジーコ、マラドーナのレベルにはまだ行ってない」と言ってましたが、それも事実だと思います。

そんなわけで、ぼくはしんめとりの人間のパテ登録申請を受け付けた。
 彼女が登録所に現れる前に逃げ出すこともできたのだが、なぜかそうはしなかった。できなかったのかもしれない。自分でもよくわからない。

 それまで何度となくメールやチャットでいちゃついたり、お互い同時にイッたりしたことはあったのだが、彼女が生身の人間だとわかってみると、そのことがとても恐ろしかった。たぶんその恐怖をずいぶん前から予感していたのだろう。

「いつでもオッケーだよ、サッキー」としんめとりは言った。
「じゃ、まあ、とりあえず現世登録ということで」とぼくは口の中でもごもご言いながら、震える手でスタンプを押した。
「やった」としんめとりは躍り上がって叫んだ。「これであたしもパテだ」

 ぼくは初めて彼女の義足を間近に見た。それは彼女の太腿と完全に接合されていて、何のアタッチメントもなかった。彼女が飛び上がって着地したとき、腿の肉がやわらかそうにふるえ、その波動が骨構造/海綿構造スチール製の義足に伝わり、細かなさざ波が膝の下まで走った。ぼくは義足の中に小人の瀬谷さんが隠れているのを感じた。

「ウィンウィンウィンウィンウィンウィン」と瀬谷さんは言った。
「さあ行こう」としんめとりは笑いながら言い、ぼくの首に細くやわらかい腕を巻きつけてきた。
「オッケー」とぼくは言い、テーブルを乗り越えながら彼女の腰に手を回した。

 こんなふうに持ち場をいきなり離れるのはウェブマスターとして気が進まないのだが、しんめとりの腕には猪野井さんみたいに有無を言わさない強さがあった。彼女はその先でぼくがやるべきことを心得ていて、それに向かってぼくを引っぱっていこうとしていた。つまり猪野井さんが瀬谷さんに対して持っていた支配力を、彼女もすでに持っていたのだ。

 ぼくは彼女と登録所の出口の方へ歩きながら着ているものを脱いでいった。すごく恥ずかしかったが、同時にとても気持ちよかった。猪野井さんと瀬谷さんを見ていて、気持ちいいだろうなとは思っていたのだが、こんなに気持ちいいとは思わなかった。
 信徒たちも登録志願者たちはびっくりしたらしい。服を着ていないぼくを見たことなどなかったからだ。

「ついにそのときが来たんかな?」
「まさかご自分で殉教しはるとは思わなんだわ」
といった囁きが信徒たちのあいだから聞こえた。

「全裸はパテの制服だろ?」とぼくはしんめとりに言った。
「可愛いよ」
としんめとりが言い、そこらにたくさん落ちている鎖のついた首輪のひとつを拾い上げてぼくの首につけてくれた。ぼくも彼女の首に首輪をつけてやった。お互いの鎖を持つと、もう二度と離れられない気がした。

「ウィンウィンウィンウィンウィンウィン」としんめとりの義足の中で瀬谷さんが言った。
「じゃ、あとはよろしく」とぼくは信徒たちに言った。

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劇場の半円形の客席は海際の小さな山に向き合っている。海は客席からの眺望の右端にかすかに見えるだけだ。

どうせなら海と向き合うように造ればもっと景色が楽しめるのにという気もする。しかしよくよく考えると、今は崩れてしまっているが、もともとこの正面には彫刻や石柱を飾った壁のような建物があり、役者やスタッフがその中で準備をしたりしていたのだ。

客席は景色を楽しむためのものではなく、劇を見るためのものだから、別に正面に何が見えようとかまわないということなのだろう。

だとしたらわざわざこんな見晴らしのいい丘に劇場を造らなくてもいいのにという気もするが、それはここを遺跡として鑑賞している我々の感想だ。当時のギリシャ人にはもっと別のものが見えていた。世界に偏在する神々だ。演劇は神々に捧げるために作られ、上演されるものなのだ。

ギリシャの演劇を観たことはないし、脚本も若い頃にちょっとめくってみたことがあるだけだが、それは人間同士のドラマである以前に神々への呼びかけであり、神々との対話だった。
劇を神々に捧げ、神々と交信するためには、こういう丘の上で演じる必要があったのだろう。

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