赤い太鼓橋のたもとに楠(くすのき)らしい大木があった。
幹から枝にかけてびっしり羊歯のような苔のようなものに覆われていて、
ぱっと見は生理的にかなり不気味なのだが、
しばらく眺めていると、枝のうねりが竜みたいに見えてくる。
まあ、実物の動く竜を見たことがあるわけではないのだが、
子供の頃から絵やお寺の彫刻なんかで見てきた竜の、
ウロコがビッシリ並んだ胴体を思わせるということだ。
そういえば神戸の湊川神社とか、
西日本の大きな神社とその周辺には楠がたくさん植えられているのだが、
これには何か理由があるのだろうか?
そういえば湊川の合戦で死んだ楠木正成も無念の死を遂げて神に祀られた人だった。
歳をとると、若い頃は気にも止めなかった色々なことがやけに気になる。
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