イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

シチリア紀行2006

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つづら折れの道を登って丘の中腹にある遺跡の入り口に到着。小さな券売所を抜けると、一戸建ての家くらいの小さな博物館があり、出土品や古代都市ソルントの地図などを展示している。

俯瞰図によると、都市は丘の斜面一帯に広がっていたらしい。海洋民族のカルタゴ/フェニキア人だから海の近くに港を建設したのだろうが、それでも安全保障のために海際ではなく、丘の上に都市を造ったということか。ギリシャ人の都市だったセジェスタやアグリジェントと同じだ。

解説によるとこの都市はフェニキア人が建設した後、ギリシャ人に征服されたらしい。だからギリシャ様式の劇場やアゴラ(集会場)がある。もしかしたらカルタゴがローマに滅ぼされた時点ではギリシャ人の都市だったからローマによって破壊されずに残ったのかもしれない。

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道の両側はレモン畑だ。
レモンは花も咲いているし、緑の実や熟した黄色の実もなっている。
収穫期というのはないのだろうか。

南イタリアのアマルフィで見たレモン畑はもっと枝葉が整っていて、
実も大きく、色も黄色一色だった。
レモンがほとんど唯一の特産物なので、栽培にも気を使っているのだろう。

その点、ソルントのレモンは到底いい値段で売れるとは思えない。

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パレルモ中央駅に戻り、10:40のテルミニ行き各駅停車でソルントへ。電車はすいている。客は小さなアコーデオンとバラの花を持った貧乏そうなカップルのみ。ジプシーなのだろう。

ソルント・フラビオには20分たらずで着いた。無人の小さな駅だ。降りる客はいない。「地球の歩き方」の案内にしたがって踏切を渡り、「ソルント→」の表示板にしたがって左折し、一本道をひたすら歩くと遺跡のある丘が見えてきた。

4月25日(火)パレルモ〜ソルント

ボイラーのような機械が夜通し何十秒か置きにボオーーーーーーという音をたてるので、明け方に目を覚まし、しばらく眠れなかった。さすが星なしホテル。明かりをつけると脳が働きだして本当に眠れなくなるので、暗がりの中手探りで洗面所に行き、トイレットペーパーをちぎって水で濡らし、耳栓代わりに耳に詰めた。たちまち眠りに落ち、8:00まで熟睡。

9:00駅前のバールでカフェラテとクリームクロワッサンの朝食。そのままヴッチリア市場をうろつく。昼食のための食材を売る市場だからか、まだほとんど店は開いていない。近くでまたインターネットポイントを発見。試してみたら日本語表示ができるのでメールをチェック。仕事関係や知り合いにはシチリア旅行のことを知らせてあるのでたいした連絡は来ていない。

ここの主人と英語で話す。バングラデシュ人だという。身分証明書として運転免許証を見せたら、日本語の表記が面白いらしくジロジロといつまでも眺めている。日本にひらがな・カタカナ・漢字があることを知っていて、
「話すときはどう使い分けるんだ?」ときくので、
「いや、文字はただ書くためのもので、言語が3種類あるわけじゃないんだよ」と教えてやる。

 そう言えば複数の文字体系が混在する言語というのは世界中探しても日本語しかないかもしれない。ヨーロッパ言語も中国語も中東や南アジアの言語もみんな文字は一種類だ。3種類の文字があるなら、言語も3種類あってそれを使い分けてるんじゃないかと考えるのも無理はない。

以下、主人との会話。
「東京に住んでるのか?」
「そうだよ」
「仕事は?」
「ライターさ」
「どんな文章を書いてる? 雑誌か?」
「いや、むしろ広告用のパンフレットとかウェブの文章だね」
「どんな会社の文章を書いてる?」
「有名なとこだとソニーとかNEC、ホンダ……」
「でかい会社と仕事をしてるんだな」
「会社はでかいけど、仕事は小さいよ」
「日本人というよりネパール人みたいに見えるな」
「日焼けしてるからじゃないか。それと日本人にしては眼が大きいからかな。こういう顔の日本人もけっこういるんだよ」

インターネットは30分たらずで50セントだった。1.50ユーロと聞き間違えて2ユーロコインを渡すと、
「1時間まで50セントだよ」と言う。
「安いね」ゆうべ立ち寄ったところはどこも30分で3ユーロだった。
「ビジネスというのは誠実さが大切なんだ。信用されなければどんな小さな商売でも続かないよ」

このバングラデシュ人がパレルモで成功して金持ちになることを祈らずにはいられない。

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帰りは心細いのでバスに乗った。終点の中央駅が近づいてくると、インターネットポイントの看板がいくつか見えたので降りて入ってみた。アグリジェントで一度メールをチェックしただけなので、仕事の連絡が入っていないか気になったからだ。

どの店も国際電話のブースの横にパソコンが何台か並んでいてインド人らしい男が店番をしている。表示も英語とヒンディー語か何か南アジア系の文字で書かれている。インド系の出稼ぎ労働者が多いのだろうか。彼らが故郷や仲間と連絡を取るための施設なのだろう。

3軒のぞいてみたが、日本語が表示できる店は一軒もなかった。インド人の主人はみんな「日本人もよく来るから、たぶん日本語使えるよ」と言うのだが、どうがんばっても表示は切り替わらない。トスカーナもインターネット後進地域だったが、シチリアはそれ以上にひどい。あるいはぼくが酔っているせいだろうか?


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