イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

シチリア紀行2006

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11:30パレルモ着。
駅前の星なしホテルに部屋をとった。1泊55ユーロ。部屋は狭くて質素だが、モンレアーレやソルントに行くのに便利だし、空港行きのバスもすぐ目の前から出る。

駅構内のATMに金を引き出しに行ったら、マクドナルドが開いていたのでビッグマックとポテトとコーラのセットを注文。ビッグマックの味は日本のとほぼ同じだが、なぜかすごくさっぱりとしていて食べやすく感じる。

シチリア、イタリアにいるかぎり、これくらい薄い肉はほかでは食べられないし、こういうふわふわしたパンもない。うまいとは思わないが、疲れた胃に優しい柔らかさにほっとする。

昼時なのに空席が目立つのは地元の人があまり入っていないからだ。もちろんヨーロッパ人の観光客もいない。客は学校をサボっている高校生らしい若者たちと、韓国人のカップルだけだ。

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3時間でバスはシチリアの北側の海に出た。
地図と照らし合わせてみたかぎりでは、
たぶんこの美しい入り江の向こう側にソルントがあるはずだ。
とするとパレルモはもうすぐそこ。
シチリアを1周し、一仕事終えて戻ってきたような充実感がある。

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カターニアの手前でバスは高速道路に入り、西へ向かって走る。
エトナ山が大きく見えてきた。
目の錯覚だろうか、今日は一昨日より雪がかなり少なく見える。
もしかしてこの2日間の暑さで急にとけたのだろうか?

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7:45 interbusのチケット売場に戻る。近くのバールでパンとカプチーノの朝食をとり、8:00のバスで出発。

海を右手に見ながらカターニアの手前まで北上すると、エトナ山が見えた。

旅の日程はあと2日残っているのだが、パレルモに戻ることにしたのは、もう一度カルタゴの遺跡とキリスト教の教会が見たくなったからだ。

マルサーラで買ったガイドブックによれば、パレルモ郊外のソルントというところに丘の上に広がるカルタゴ遺跡があり、美しい湾を眺めることができるらしい。よくよく「地球の歩き方」を見ると、小さくソルントが紹介されていたのだが、最初パレルモで旅の予定を考えたときは見落としていた。

一昨日まではシラクーサからリゾート地タオルミーナへ北上して、有名なギリシャ劇場を見物して、リゾートらしいレストランで食事をしようかと考えていた。タオルミーナの劇場は全面の壁がかなり残っていて、昔の雰囲気が追体験できるらしいし、エトナ山を背景にした劇場の眺めはシチリアの代表的な風景としてポスターやガイドブックに必ず紹介されているくらい美しいという。

しかし、ギリシャ劇場ならもう3つ見たし、絵葉書的な絶景を見るためにわざわざ1日使うのはもったいない気がする。それよりもう一度カルタゴ遺跡を見て、帝国と対立して滅びた国と民族のことを考えてみたい。

それからもうひとつ、ソルントとは別方向のパレルモ郊外にある丘の上の町モンレアーレには、マルトラーナ教会やパラティーナ礼拝堂とならぶビザンチン様式の教会とモザイク画がある。一昨日からずっとキリスト教のことを考えているので、シチリアを離れる前にもう一度教会を訪ねてみたい。それもカターニアのようなバロック様式ではなく、イスラムとビザンチン、ロマネスクが融合したシチリアらしい教会がいい。

そんなことを昨日から考えていて、最初の予定より早くパレルモに戻ることにしたのだ。

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4月23日(月)

7:00朝食の前にパレルモ行き長距離バス interbusのチケット売場をのぞいてみたら、今日も閉まっている。一昨日と昨日のぞいたときには週末だから閉まっているのかと思ったのだが、どうも様子がおかしい。

ちょうどそのとき、すぐ近くのバス停にカターニアからの interbus が到着し、運転手が降りてきたので、どこに行くのかと見ていると、広場から一本東側の通りへ歩いていき、ビルの中に入っていった。なんとそこには interbus のチケット売場があった。どうやら広場から場所が移動したらしい。

時刻表が壁にでかでかと掲げられていたが、ビルは修復工事中で足場が組まれているため見えにくい。昨日ジョギングでこの通りを走ったはずなのだが、ここにチケット売場があることも、壁の時刻表もまったく気づかなかった。

時刻表を見るとパレルモ行きは8:00と14:40。8:00のバスに乗れば午前中にパレルモに着き、モンレアーレのような近郊の町を観光できる。

朝食をとっていると間に合わないので、部屋に戻ってそそくさと荷造りと精算をすませる。

こういう急ぎのときにB&Bは不便だ。フロントがないし、係が24時間待機しているわけでもないので、支払いがスムーズにいかない。

台所をのぞくとおばあさんがひとり椅子に座ってうたた寝をしていたので揺り起こし、急いで出発したい旨をかたことのイタリア語で話す。おばあさんは半分寝ぼけていて最初のうちはわけのわからないことをつぶやいていたが、「パガール(支払う)」という言葉に突然反応して立ち上がり、寝室に行った。たぶん家族はまだ寝ているのだろう。

寝室から出てきたおばあさんに、一昨日嫁(またはおばあさんの娘)と孫娘に言われた80ユーロ×2日=160ユーロを渡すと、おばあさんは寝室に戻っていき、代わりにスキンヘッドのおやじさん(たぶんおばあさんの息子)が出てきた。カギとテレビのリモコンを返すと、パスポートを返してくれた。

急いで出発しようとすると、こんなときにかぎって建物のドアが内側から開かない。出ていくときはカギがいらないはずなのだが、慌てて二階に戻って呼び鈴を鳴らしおやじを呼び出す。おやじはちょっとあきれ顔で一緒に一階へ下り、壁のボタンを押した。するとブザーが鳴り、ロックが解除され、ドアを開けることができた。

おやじに「じゃあ元気で」みたいなことを言われて別れた。寝ているのをたたき起こされたのにわりと親切なのは、たぶん客1人でダブル料金を2日分稼げたのがうれしかったからだろう。もしかしたら高めにふっかけたのかもしれない。


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