イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

失われた時探訪

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陶磁器店が並ぶエリアを抜けると、
丘の上から常滑の東南方面を見下ろす場所に出た。

緑が生い茂り、黒板壁と瓦屋根の工場が点在する丘の斜面に、
黒ずんだ赤煉瓦の四角い煙突が、
ジャングルに眠るマヤの遺跡のよう何本も立っている。

目の前の空間に実在するモノを眺めているのに、
なぜか時間を眺めているような錯覚におちいる場所というのがある。

ここもそのひとつだ。

かつて繁栄し、今は廃墟や遺跡となっている場所には、
空間の中に過ぎ去った時間が含まれているのだ。

もしかしたら、ふだん自分が暮らしている街にも、
それはあるのかもしれない。

当事者として生きている者の目にはそれが見えないだけで。

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丘の上の旧市街を歩く。
来たときは西側を通ったが、今は東側を歩いている。

こちら側には土産物の陶器店がいくつもある。
店の人たちは静かで、とても生真面目そうに見える。
時が止まったような土地で、よそ者を相手に商売する人たちの、
独特の緊張感が伝わってくる。

店先できれいな睡蓮が咲いている大きな水鉢を見つけた。
水の中には小さな魚が泳いでいる。
めだかだろうか?
色の薄い金魚の一種だろうか?

あんまりきれいなので写真を撮っていたら、
店の中から中年の男が出てきて、魚にえさをやりはじめた。

偶然えさやりの時間が来たんだろうか?
それとも、商品を買わないくせに無断で写真を撮るなという意思表示だろうか?

無言で真剣に金魚を見つめながらえさをやる姿に、
なんとなく静かな反感と、その奥にあるストレスみたいなものを感じた。

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登り窯の近くには観光客が焼き物作りを体験できる工房や、
土産物を売っている店がいくつかあった。

観光客は相変わらずまばらだが、
このあたりには地元の人の気配が感じられる。

赤レンガの煙突や黒板壁の家屋は、
人の気配がしなかった廃墟のようなエリアと同じだが、
同じような配色の家並みがなんとなく親しく感じられるから不思議だ。

石垣と植え込みに被われた黒板壁の家を見上げながら急な坂をのぼる。
涼しげなひょうたんの棚や、
レンガの煙突の上から飛び出している宿り木みたいな灌木が、
疲れた身体と心を癒してくれる。

道端の木イチゴのようにも桑の実のようにも見える赤と黒のベリー系の果実が実っている。
誰も取って食べないところがいかにものどかだ。

常滑散歩7〜登り窯

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ゆるやかな坂を下っていくと、公園があり、その先に土産物屋があった。

右手には大規模な登り窯の跡がある。
中には入れないが、山の斜面を登りながら、あるいは下りながら、
窯の跡を見学できる。

まず坂を登りながら、外からレンガの煙突が10本ずらっと並んでいるのを見る。
レンガを使っているということは、明治以降の工場だろうか。

昔の登り窯というのは、山の斜面に1本の長い洞窟を造って、
そこに焼き物を並べて一気に焼くのだと思っていたのだが、
ここでは斜面にレンガ造りの小さな窯が横向きに並んでいる。

これなら斜面でなく、ただ平地に窯を並べてもいいような気がするのだが……

もしかしたら、レンガ造りの窯は燃料を焚くためのかまどで、
このかまどのむこうに焼き物を焼くための長い窯があるのか?

そんなことを考えながら、下の案内板で登り窯の構造を確認。
レンガ造りのかまどのむこうにまた窯があるわけではないようだ。

レンガ造りの窯に焼き物を入れ、
斜面の下で燃料を焚いて、斜面を登る熱の性質を利用して、
10基の窯で一気に大量の焼き物を焼く仕組みらしい。

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迷路のような道を行き当たりばったりに曲がりながら、
景色の変化を楽しむ。

土管や甕の土留めではなく、
城みたいな石垣を築いている家もある。

この違いは何なんだろう?

家の人の好みの問題なのか、
それとも土留めに使えるような焼き物を作っていない家なのか。

かすかな曲線を描く石垣と、黒板壁の建物がなんともいえず美しい。

かと思えば、道に焼き物を埋め込んで、
美しい模様を描いているところもある。

これなんかは観光地として意識的にやっているのかなという気もする。
こちらとしては、あんまり凝ったことをしないで、
昔のままの町を保存しておいてほしいのだが。


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