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マラソン大会の競技説明会に出たら、
それが実は人種差別主義者たちの反オバマ集会だったという夢を見た。
マラソン大会出場のために、どこかの地方都市に来ている。道路が広くて、海外のようにも見える。
スタート/ゴール地点となるスポーツセンターを視察。
広大な駐車場は地元のヤンキーたちのたまり場だ。停まっている車はごくわずかで、どれもヤンキーたちに荒らされている。ぼくが12月にガリバーに売ったオデッセイも停まっていたが、やはり右側がボコボコにへこんでいた。
駐車場の隅でバリバーの買い付け担当とホンダのディーラーの営業担当が何やら押し問答している。何か不備があって、僕のオデッセイの名義変更が陸運局で拒絶されたので、ガリバーがホンダディーラーに経費か何かの返却を求めているらしい。
どうして中古車の名義変更にディーラーが出てくるのかわからないが、ぼくにとばっちりがきて、カネを返せと言われるとまずいので、そっと駐車場から立ち去ろうとするのだが、いくら歩いてもガリバーとディーラーの担当者はすぐ近くで話し合いをしている。
結局ガリバーが手続きにかかった費用14,900円をディーラーに支払うことで円満解決。どうしてディーラーがカネをもらえるのかまったく理解できないが、ぼくはとにかくほっとする。たぶんオデッセイはぼくの名義のまま放置されるんだろうから、やっかいなことになりそうなのだが、ぼくはそのへんのことをまったく気にしていない。
翌朝だかその日の午後だか、マラソン大会の競技説明会(注:トライアスロンは競技がややこしいので、前日までに説明会をやるが、市民マラソンは普通そんなものはやらない)に出るため、もう一度スポーツセンターに行くと、駐車場は一台の車もない。
マラソン当日はここがゴール会場になるらしいが、それらしい準備はまだ何もしていない。
高い石垣の上がスタート会場になっているというので、長い階段をのぼっていくと、そこは野外コンサート会場みたいになっていて、スピーカーを積み上げたステージには演説用の演説台が置かれている。ステージの奥には巨大スクリーン。
無数の観客たちはみんな白人で、なにやらすごく汚い言葉で黒人とバラク・オバマ氏を罵っている。
ステージでは日本人スタッフが明日のマラソンのスタートについて、スタートしたら坂を奪取で駆け降りてくださいとかなんとか、どうでもいいことを説明している。
そのうちスクリーンではアニメの上映が始まる。
オバマ氏が銃で撃たれ、その内蔵がピンクの豚たちに食われて、豚たちの肉がヨーロッパに輸出されるというおぞましい内容だ。
アイダホ州だかオハイオ州だかの少女が制作したというアナウンスが場内に流れると、参加者たちは一斉に歓声を上げる。
興奮した白人たちがぼくと日本人ランナーたちに詰めより、
「おまえはどっちを支持するんだ? オバマかブッシュか?」と問い詰めてくる。
ぼくは身の危険を感じ、
「自民党も民主党も両方支持する。おれは日本を信じている」と変な答えではぐらかす。詰め寄ってきたバカ面の白人たちはなんとなく納得した様子で、何も言わずに離れていった。
その隙に急いで会場を離れる。
日本人の青年がすでにレース用のランシャツ/ランパン姿で猛ダッシュしていくのが見える。
「一応立教大学のエースだから」と、奥さんらしい小柄な女性がつぶやくように言う。
スタート直後にダッシュしなければならない坂は、ながらかな砂地のスロープからいきなり急勾配の石段になっている。すでにレースが始まっているのか、大勢のランナーががランシャツ/ランパン姿で駆け下りていく。
ぼくと数人の女性が転ばないようにおそるおそる降りていくと、階段はどんどん急になっていき、途中で10メートルくらいの崖になっている。ランナーたちはそこを次々飛び降りていくが、みんなうまく着地して市街地のコースへ出ていく。
ぼくは後ろ向きになって崖の縁につかまり、ゆっくり脚を下ろしていく。崖からぶらさがった状態になったかと思うと、足が地面につき、案外簡単に降りることができた。
「怖がりねえ」と上から女性たちが言う。
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