イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

美濃飛騨紀行2008夏

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和食屋を出て、白川村の庄屋を務めたという和田家の住宅を見に行く。

家の前には大きな池が広がり、睡蓮が美しい花を咲かせている。
池には色とりどりの鯉が泳ぐ。

住宅の前には澄んだわき水の池と用水路。

山に囲まれているのだから当然といえば当然だが、
ここが水の里でもあることを実感する。

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昼飯時になったので、まだ白川村を半周しかしていないが、
メインストリートの和食屋に入る。
ここも合掌造りだ。

入り口の土間からあがった板敷きの席で、
窓から美しい水田や山を眺めながら朴葉味噌焼き定食1600円をいただく。

ビールがほしくなるようなメニューだが、
炎天下を歩きまわって、すでにトライアスロンのレース途中みたいに血流がよくなっているので、
ここで少しでもアルコールを入れたら倒れてしまいかねない。

そういえば1978年、初めてハワイで行われたアイアンマンレースで、
トップでゴールに帰ってきた選手がゴールライン手前で友達からビールを渡されてごくごく飲んでしまい、
その場で倒れて後続の選手に抜かれ、3位になってしまったというエピソードがある。

その後、ドイツのアイアンマンでは優勝選手がゴール後に超特大ジョッキを渡されてビールを飲むという演出があったようだが、
(ぼくは彼のはるか後からゴールしたので、翌日表彰式で上映された映像で見ただけ)、
ビデオで見るかぎりではかたちだけ口をつけて、ほんとにごくごく飲んではいないようだった。

それでも朴葉味噌やイワナ(ヤマメかアユかもしれないか)の甘露煮がけっこうしょっぱいので、ごはんが進む。
大盛り茶碗におかわりしてしまった。

従業員のおばさんに頼んだときは有料とのことだったが、別に伝票に書き加えなかったし、
会計のときおかみさんらしいおばさんが忘れているようなので、
「ごはんおかわりしたんですけど」というと、
「サービスしときますよ」と言って笑った。
いつもこんな感じなんだろうか?
そのおおらかさがのんびりしていていい。

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昼近くになって、人影はまばらになってきた。
観光客には高齢者が多いせいだろうか。

炎天下に何時間も屋外をうろつけるのは、
トライアスロンをやってきたおかげかもしれない。

十二指腸潰瘍で胃のあたりはときどき痛むが、
それでもこういう場所では普通の人よりかなりタフでいられる。

家々のあいだには青々とした水田、色とりどりの花々。
ヒマワリやユリと一緒にもうキキョウの花が咲いている。

電動車椅子で移動するおばあさんがかわいらしい。

そういえば観光客相手の店をやっている家や、
公開している家で接客する人以外に地元の人を見かけたのは、
このおばあさんが初めてかもしれない。

観光業以外の地元の人たちは昼間働きに出ているのだろうか。

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長瀬家を出て、炎天下をふらふら歩く。

なんだか祭りの後の虚脱感のようなものを感じる。
長瀬家の2階・3階で見た、たくさんの農耕機具や養蚕の器具、生活用品のせいだろうか。

それらは多くの人々が力を合わせて日々を生き抜いたあかしのようなものだ。
この村が多くの観光客でにぎわい、
家の多くが民宿や土産物店、飲食店になった今、
どれだけの村人がここに住んでいるのだろう?

今も屋根の葺き替えをやっているところを見ると、
村人が協力し合う「結(ゆい)」という制度は機能しているのだろう。

しかし、農業・養蚕業の時代は終わり、
農業の神様、蚕の神様はもうこの土地にはいない。
祭りは終わったのだ。

白人のカップルが、一軒の家の前で「おお!」と感動の声を上げ、写真を撮っている。
それは小さな小屋がくっついたような、ちょっと変則的な合掌造りだ。

普通の合掌造りも美しいが、この変則的なかたちは美術品のように美しい。

遠くからやってきて、生活の場を美術品のように鑑賞する我々は一体何者なんだろう?
神々が去った村を美術品のように眺める我々にも神々はいない。

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お寺の庫裏だという合掌造りの家はビルのような大きさだった。
見学できるらしいが、団体客で混雑しているのでパス。

その先に長瀬家という家がやはり一般公開しているので入ってみた。
NHKのドキュメントで、屋根の葺き替えを村人総出でやるのを見たことがある、あの家らしい。

高山の町屋に負けない黒く太い梁。
1階はプロの大工が建て、2階から上は村人が自分たちで屋根を組み上げるのだという。

黒光りする木材を縄で縛って固定した屋根を裏側から見る。
基本構造は竪穴式住居と変わらないように見えるが、
木材の太さ、スケールの大きさに、なんとも言えない安心感がある。

2階・3階には古い農機具や生活用具が展示されている。
かつては蚕のためのスペースだったのだが、
今は観光客向けの展示室になっているということか。

正確に言えば屋根の内側に板を渡した屋根裏部屋だ。
床はところどころ板の簀の子状になっていて、下が透けて見える。
あまり人がたくさん乗ると壊れそうで怖い。

美人の奥さんが観光客に長瀬家の歴史を解説しながら案内している。
今も一家は1階で暮らしているとのこと。

彼女はよそから嫁いできた人らしい。
この地域の人だろうか?
それとも都会から来て、ここが気に入って嫁になろうと思ったんだろうか?

世界文化遺産を守るために生きるという、
特殊な暮らしを選ぶまでにどんなドラマがあったんだろう?


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