イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

美濃飛騨紀行2008夏

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

イメージ 1

イメージ 2

高山駅周辺には何軒か古い商人宿、もしくはそこから発展したらしい地元のビジネスホテルがあったが、
周辺が殺伐とした雰囲気なので、
なんとなく飛び込む勇気が湧いてこない。

結局、仕事で使い慣れているワシントンホテルに部屋をとった。

地元の人と触れ合うチャンスから逃げたような敗北感があるが、
精神的にも疲れているので、まあいいかという気もする。

シャワーを浴び、テレビを見ながら少し寝て、
またまた夕暮れの旧市街方面へ歩く。

和食店をのぞいてみたが、カウンターのない店だったのでパス。

猛烈に腹が減ってきたので、
途中から飛騨牛に目標を変更し、
何軒か店の前をうろうろして、
結局、老舗らしい洋食屋「キッチン飛騨」に入った。

「キッチン」と言うから大衆的な店かと思ったら、
中は意外と高級そうなレストランだ。

ついつい飛騨牛250gのサーロインステーキのコースを奮発してしまった。
十二指腸潰瘍なんだから、脂身の少ないヒレステーキにすればいいのだが、
やはり和牛のうまさは脂肪のうまさなので、
せっかく地元で飛騨牛を食べるなら、サーロインでなきゃという気持に傾いてしまった。

最近、飛騨牛の偽装事件が話題になったが、
問題の業者は飛騨(岐阜県北部)ではなく美濃(岐阜県南部)、
しかもほとんど滋賀県に近い養老の業者だ。

本場の飛騨の老舗レストランなら、間違ったものは出さないだろう。

最初にスープが出てきたところで写真を撮ろうとしたら、
なんと電池を充電したままカメラだけ持ってきてしまったことに気づいた。

カウンターのコックのおっさんに事情を話し、
そのあとの料理を待ってもらってホテルまで電池を取りに戻る。

「いいですよ。待ってますから、どうぞごゆっくり」とおっさん。

そこまでして写真をとる必要があるのかと道々考えたが、
旅のあと、ブログに紹介するのも旅の楽しみの一部なのだ。

往復20分足らずの中断のあと、
自家製ハム・ソーセージのサラダから再スタート。

蒸し暑い空気の中を急ぎ足で歩いたので汗をかいてしまった。
のどが渇いたので生ビールを注文。
つづいて赤のグラスワインを一杯。

旅気分で浮かれている。

出てきたステーキはおいしい脂身たっぷり。
やはりいい肉はサーロインにかぎる。
これが本物の飛騨牛かどうか保証はないが、
おいしいものはおいしい。

しかし、十二指腸潰瘍のかなしさで、終盤は胃がもたれてきた。
200gでも、あるいは150gでもよかったかもしれない。

若い頃は、激安店で450gのステーキをうまいうまいとむさぼり食ったものだが、
もうそんな食欲・消化能力は二度と戻ってこないだろう。

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4

イメージ 4

猛暑に疲れ果てて駅方面へ戻る。

歩きながら水を飲むのにうんざりしたので、
宿探しの前に喫茶店で一服。

壁一面にアンティーク時計を飾ってある。
アンティークのガラスケースの中にはアンティークの器。
時間が止まっているところが高山という街の魅力なのだが、
駅近くのビルの1階にある喫茶店でも、
こうしてアンティークもので飾れば、時間を止めることができる。

フレッシュな桃ジュースでのどをうるおす。
昔福島の母親の実家で食べた夏の桃を思い出す。

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6 イメージ 7 イメージ 8 イメージ 9
イメージ 10 イメージ 11 イメージ 12 イメージ 13 イメージ 14 イメージ 15 イメージ 16 イメージ 17 イメージ 18
イメージ 19 イメージ 20 イメージ 21 イメージ 22

イメージ 22

観光客でにぎわう通りに戻ると、
古い町屋の旅館があったので、だめもとで飛び込んでみたが、
若い女性スタッフだかおかみさんだかが出てきて、
迷惑そうな顔で「やはりご予約いただかないと」と言われた。

満室かどうか以前におっさんのひとり客に対する嫌悪感、警戒心が顔に出ている。
女性とカップルしか相手にしない、日本の観光地の姿勢が透けて見える。

観光案内所で宿を紹介してもらえるかと思ってきいてみたら、
ホテル旅館組合の電話番号が書かれたチラシを渡された。

組合に電話してみたら、
「お一人様でしたらビジネスホテルですねえ」と言われた。

あきらめて宿は駅前のビジネスホテルをあたることにして、
近くの高山陣屋を見学。

飛騨の国は幕府の直轄領だったらしい。
高山陣屋は国をおさめるお役所兼代官屋敷だ。
入り口には葵の紋。

一見大きな住居に見えるが、
畳敷きの大広間は当時のオフィスだ。
ここに机を並べて役人たちが事務仕事をやっていた。

その奥には代官と家族が暮らすプライベートエリアがあるのだが、
同じような畳敷きの部屋なので、
どこまでがオフィシャルエリアで、どこからがプライベートエリアなのか、
案内板がなければまるでわからない。

オフィスだって机を取り払えば寝室にも宴会場にもなる、日本建築の融通性。

さらに奥に入っていくと、台所やトイレがあった。
大勢の人が働いていただろうに、
そのわりにトイレの数が少ないし、台所が小さいのはなぜだろう?

時代劇でおなじみのお白州(遠山の金さんとか大岡越前が裁きを下す裁判所みたいなところ)はけっこう狭い。
罪人の取り調べ所には拷問器具。
西洋の拷問器具に比べて残酷度はいまいちだが、
それでも拷問マニアにはたまらないわくわく感がある。

年貢米などを集めた蔵は巨大だが、
それでも一国の年貢米をおさめる蔵としては小さい。
飛騨は山国で耕作地が狭かったということだろうか。

なぜかこの蔵だけ撮影禁止になっていた。
屋敷の模型や飛騨の国の経済データなどの展示室になっているのだが、
どうして写真がNGなのかよくわからない。

蔵の外には膨大な板きれが積み上げられていた。
板葺き屋根に使う板だろうか。
ここにもこの地方の森林の豊かさが感じられる。

黒い瓦屋根も日本の文化の一部ではあるのだが、
やはり中国から入ってきた輸入文化のにおいがする。
こうして板葺き屋根を見ると、日本文化の原点は木だよなあと思う。

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6 イメージ 7 イメージ 8 イメージ 9
イメージ 10 イメージ 11 イメージ 12 イメージ 13 イメージ 14 イメージ 15 イメージ 16 イメージ 17

イメージ 17

そば屋を出て少し行ったところに、重要文化財吉島家住宅があった。
江戸時代に高山に出てきた造り酒屋の住宅だ。

これでもかこれでもかと太い木材を使った家。
長年、生活の煙に燻され磨かれてきた黒さが美しい。

醸造所はこことは別にあるんだろうか?
酒樽も酒蔵も見あたらない。
武家屋敷のような壮大さが、この家の繁栄を物語る。

これを見るだけでも高山まで来る価値はある。

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3

イメージ 3

猛暑の高山の街を歩きまわっているだけで腹が減ってきた。
昼食は高山に向かう列車の中ですでに松茸釜飯を食べているので、
本来はがまんすべきなのだが、暑さに耐えきれなくなってきたので、
つい通りがかりのそば屋に入ってしまった。

可愛いのか不気味なのかわからない木彫りの人形に見下ろされながら、
古民家調の店内で鳥南蛮そばをいただく。
金沢だったか富山だったか、北陸で何度か見かけたことがある楕円形のナルトが入っている。

あっさりしているのであっというまに完食。
十二指腸潰瘍が悪化して以来、あまり空腹を感じないのだが、
やはり身体が本気で栄養を欲しているときは特別らしい。

その意味でも旅に出るのは治療に効果的なのかもしれない。


.
shu*i*ha*a
shu*i*ha*a
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事