
高山の旧市街をあてもなくぐるぐる回っていると、
あちこちに小さな美しいものを目にする。
郡上八幡に負けないくらいきれいな水が流れる、町屋の前の溝、
手間をかけて育てているのが見た目にもわかる花々。
ところどころで見かける小さなほこらは伝統的なものなのか、
観光用の新しいものなのかわからないが、
人の頭くらいの高さに掲げられていて、
他ではあまり見かけないスタイルだ。
これは新しいものだろうが、
街並みの木の色にとけこんだ感じの彫刻も見ていて楽しい。
海外の都市の派手で明るい演出とはちがう、
日本独特の渋みのある楽しさがそこにある。
高山を全国的に有名にしたのは、
なんといっても春秋の高山祭りと、
飛騨の匠の技を凝縮した豪華絢爛の山車だろうが、
祭りのない時期でも、観光客を楽しませてくれる静かな演出がある。
ただ古い街並みが残っているだけでなく、
地元の人たちのそうしたもてなしの姿勢が、
日本人だけでなく、多くの外国人をこの町に引き寄せるのだろう。
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