3:42和歌山市着。
10年前のビジネスホテルガイドからちぎってきた和歌山編のページで、
今夜の宿をさがす。
駅からちょっと遠い「グリーンホテル」というのが、
シングル6000〜6500円で部屋が21㎡と広い。
電話してみたら空いているという。
しかも値段は5400円とのこと。
10年で値上がりしたホテルはめずらしくないが、
値下がりしたホテルは初めてだ。
自転車を組み立てて市内へ走る。
駅から徒歩2〜3分でも、自転車をかついで歩けばしんどいから、
歩10分以上のホテルに自転車で走ってしまう方が楽だ。
「ぶらくり丁」というアーケード街の途中を右折した、
ソープランド街のはずれにそのホテルはあった。
アーケード街もソープランド街も通行人はほとんどない。
ソープの客引きも手持ちぶさたの様子だ。
スポーツタイプのミニサイクルで走る旅行者に声をかけても無駄なので、
ちょっと薄ら笑いを浮かべて見ているだけ。
「グリーンホテル」はたしかにビジネスホテルなのだが、
どうしてこういう立地につくったのかちょっと不思議だ。
激安なのは、駅から遠いだけでなく、この環境のせいもあるのかもしれない。
フロントのおねえさんは若くてなかなか感じがいい。
「自転車はこのまま部屋に持って上がってもいいですよ」と言ってくれた。
驚いたのは、料金が4500円になったことだ。
彼女は電話に出たおねえさんと同一人物だと思うのだが、
電話で告げた料金を忘れてしまったのだろうか?
後ろの壁に貼ってある料金表には、「シングル5400円」とあるのだが。
建物はたしかに古い。
部屋は2階だが、エレベーターがないので担いで上がらなければならない。
おねえさんは「裏に停めておいてもいいですよ」と、
裏に案内してくれた。
そこは小さな駐車場で、ボロボロの洗濯機も置いてある。
工場とか工事現場の季節労働者が長期滞在するときに使うのだろう。
セキュリティーが心配なので、とりあえず自転車は2階に運んだ。
部屋はツインだった。
自転車を置いても余裕の広さ。
低予算の自転車旅行にはうってつけだ。
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