イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

吉備路紀行2010春

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日が暮れかけの美観地区は観光客もまばらで、土産物屋もそろそろ店じまいを始めている。
8年前閉まっていた大原美術館は今回も閉館時間を過ぎていた。

それでも伝統的な商店建築は美しい。観光タイムが終了してからが、本当の鑑賞時間なのかもしれない。

柳が枝を垂らす堀割の、時代劇に出てきそうな風景を、ピンク色のドレスを着た女の子が2人全力疾走していく。どうやらこの先の料亭でやっている宴会のコンパニオンらしい。

黄土色と深草色の重厚な瓦屋根をのせた豪邸が、明治以降に繊維産業で急成長したこの地域の経済力をしのばせる。

観光地になった現在の美観地区が作り出すお祭り気分とはまったく別の、産業が湧き上がることで生まれた巨大な祝祭が何十年か続いたのだ。

大原美術館のコレクションも、美しい建築群も、その祝祭から生まれ、その余韻を今に伝えるパビリオンなのだ。

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裏通りを歩いていると、美しい蔵が目につく。
これが倉敷という地名の由来なのかどうかはわからないが、特に蔵の下半分を覆う石の美しさに見とれてしまう。

壁の強度を高めるために、黒い玄武岩を張って白い漆喰で境目を固めた「なまこ壁」というのはよくあちこちで目にするのだが、倉敷の「なまこ壁」は石に淡い濃淡があって、それが美術工芸品のような味わいを醸し出している。

いわゆる「なまこ壁」の石の境目が斜めになっているのに対して、倉敷の場合は斜めのもあるが、水平・垂直に交差しているものも多い。漆喰を「なまこ」のようにぼってり盛らないのも上品だ。

そんな蔵を求めてうろついているうちに、道に迷ってしまった。

どぶ川のまわりに長屋が密集しているような地域を通ったかと思うと、重要文化財に指定されているという倉敷の豪商の屋敷・店舗群に出くわしたりする。

そんなことを繰り返しているうちに、どうも見覚えのある地区に足を踏み入れつつあるらしいと気づいた。8年ほど前、取材で来たときに、帰りがけの夕方、ほんの小一時間ほど立ち寄った美観地区。

大原美術館も閉まっていて、ただ堀割のまわりを1周しただけだったが、今回もすでに時刻は6:00過ぎ。じっくり見物できないなら、美観地区なんて行ってもしかたないから、商店街や裏通りをさまよっていたのに、美しい建物を求めて歩いているうちに、いつのまにかまた引き寄せられてしまった。

一体どんな魔力があるんだろう?

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5:00過ぎ、ホテルに荷物を置いて散歩に出る。
外はまだ明るい。腹も減っていない。夕食スポットを求めて、1〜2時間は街をうろつくことができる。

こんなに余裕があるなら、しまなみ海道を今治まで完走すればよかったなどと、またまたウジウジと後悔する。

倉敷の商店街は何本もあって、複雑に交差している。
裏にまわると歴史的建造物的な家屋もあって、商店街からはずれて町歩きを楽しんではまた商店街に戻るといったことを繰り返す。

商店街の店もアーケードも真新しい感じだが、ところとどころ、ちょっとしたすき間から古い伝統建築の一部がのぞいていたりする。たぶん元々はこうした古い商店建築が並んで、いい雰囲気を醸し出していたのだろう。その頃に来たかった。

大通りを渡ると、ちょっとさびれた感じの商店街があった。
こちらには昔の商店街の面影が残っている。
6:00をすぎた商店街には人通りもまばらだ。さみしさが漂う中で、何気ない建物が一層美しく見える。

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3:00過ぎ、向島からフェリーに乗ってあっというまに尾道上陸。
駅前広場でそそくさと自転車をたたむ。

3:50の普通電車で4:30頃に倉敷着。
駅のホームの待合室で、あちこち安めのビジネスホテルに電話してみるが、満室とのこと。
しかたなく駅上にあるJR西日本系列のホテル倉敷に電話したら、9000円のシングルがあいてるというので妥協する。不況だからやすいホテルから埋まっていくのかもしれない。

9000円は痛いが、駅から自転車を担いで歩かなくてすむのは助かる。

部屋は北側。
窓から明日自転車で回る予定の総社市の方角を眺める。山のむこうに古代から栄えた豊かな平野が広がっているはずだが、ここからは見えない。

駅の北側には、茫漠とした空間が広がっている。たしか何年か前に来たときは、紡績工場を改造したテーマパークのようなものがあったような気がするのだが……。

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