イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

粘膜で触れる世界

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アブノーマルな文学的感性によるエッセー・社会評論
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国連でまたまたイランの核開発に関して制裁決議が採択されたとのこと。
核兵器の非保有国が音頭をとっているならまだしも、保有国が自分のことは棚に上げてイランに核開発の中止を求める無神経さには笑ってしまう。
国際政治に個人の倫理観が通用しないのはわかっているつもりだが、イランまでが核兵器保有国を非難せずに、「うちの核開発は平和的なものだ」と反論しているのを見ると、そこまで卑屈にならなくてもと思ってしまう。
イランの核開発が本当に平和目的なのか、IAEAの核査察であきらかにできない部分があるといったことを書いている新聞にも笑ってしまう。
IAEAという組織に一体どんな正当性があるというんだろう?
IAEAが北朝鮮やイラクの核開発施設を査察した話は聞いたことがあるが、アメリカやイギリス、ロシアの核査察をして、どこにどれだけの核兵器があるのか明らかにしたとか、核兵器の廃棄を要請したという話は聞いたことがない。
アメリカは正義の味方だから査察の必要がなくて、イラクやイランはテロ支援国家だからだめだというのは一体どういう理屈だろう?
アメリカだってアフガニスタンやイラクで民間人をたくさん殺しているじゃないか。それがテロとは違う正当な軍事行動だという根拠は何なんだ? 
アメリカが正義の味方で核兵器を持つ権利があり、イラクはテロ支援国家だから持つ権利がないという独善的な論理だけなら、それに納得するのは核兵器保有国だけだ。
そこにあるのは支配の論理であって、和解の論理ではない。
支配の論理を強制しているかぎり、世界から殺戮はなくならない。

イージス艦事故で、海上自衛隊の幕僚長が遺族に「マスコミと接触しないように」と指示していたことが報道で大きく取り上げられている。

「なだしお」のときにも感じたことだが、自分側のミスをなるべく隠したいというお役所の体質が自衛隊にもあるのだろう。
もうひとつ気になるのは軍人がどういうスタンスで国民を見ているかということだ。
軍人は国家という抽象的なものに忠誠は誓うが、個々の国民の人権にはとかく無頓着・無神経だ。

ふだんは災害救助などに活躍している「自衛隊」だが、自分の組織が殺したかもしれない国民の遺族に対して、組織の保身のために何か指示・命令できると考える神経はなかなか軍人的だと思う。

まあ、お上意識というのは官僚全般に言えることではあるのだが、巨大な武器を持つ軍隊の危険性は、官僚組織の中で突出したものだ。

今回の捜索活動も、まっぷたつに割れた漁船が、加害者である軍の横須賀基地に運ばれたのを見ていると、これでまともな事実関係の究明ができるのかと不安になる。

実質的には米軍の支配下にある日本の防衛体制の中で、日本の軍隊がどのような危険性をはらんでいるのかはあまり注目されていない。
しかし、「自衛隊」というネーミングで軍隊ではないかのように装っていても、やはり軍隊は軍隊なのだ。

かつての「大日本帝国」の軍が「お国のため」「天皇陛下のため」に国民を破滅に導いた歴史を忘れずに、今の軍隊を見ていかなければならない。

男性器のアップをのせたロバート・メープルソープの写真集がわいせつ物として輸入禁止になったことについて、最高裁の判決が下った。
わいせつ物にあたらないという判断だ。

「写真集は芸術的観点で構成されており、全体としてみれば社会通念に照らして風俗を害さない」とのこと。
しかし、5人の裁判官のうちただ1人反対した裁判官は「性器が露骨に、中央に大きく配置されていればわいせつ物だ。多数意見は写真集の芸術性を重く見過ぎている」と反対意見を述べた。

メープルソープの「芸術性」というのは、そもそも性的な強迫観念を源泉としているし、見る側に性的な不快感を与えることになんのためらいもない。だから国家がわいせつを定義したり、禁じたりできるという前提を認めるとすれば、べつにわいせつと見なされても不思議はない。

ただし、メープルソープのそうした表現は人間の神経を破壊する現代社会のシステムを浮かび上がらせることにつながっていて、いわばわいせつを禁じる国家というシステムもふくめたあらゆるシステムに試金石を突きつけているということでもあるのだ。

つまり子供や幼稚な大人が理性を失って痴漢に走ったりするたぐいのエロではないかもしれないが、けっこう反社会的なものではあるわけで、裁判所が「芸術性」をうんぬんできるようなものでもない。

お堅い判決文や反対意見を読んでいると、そもそも裁判所でこんなことを審議していること自体が滑稽に思えてくる。

伝統的な裸祭りのポスターをJRが拒否したり、全裸を警察が取り締まろうとしたりして話題を呼んだ蘇民祭もそうだが、人間の世界には別に法律が判断しなくてもいい領域があるのだ。

日本もそろそろ、そうした領域を暗黙のうちに了解し黙認できる程度の、大人な社会になってもいいと思う。

沖縄の米兵による少女暴行事件以来、米軍兵士の不祥事が相次いでいる。
それに関して在日米軍は「たるんでる」「けしからん」という声をよく聞くのだが、
対応策を米軍、米国政府に依存しているかぎり、なんの解決にもつながらない。

ずっと自民党に投票し続けて日本の社会構造の腐敗を許しておいきながら、
たまに野党に投票して、「たまにはお灸をすえてやらんと」などと言い、
自民党が議席を減らすと、「これで懲りただろう」と次の選挙でまた自民党に投票するおっさんたちがたくさんいるが、同じような甘ったれた政治意識が「日米安全保障条約」を支えている。

国の安全保障を外国に依存するというのは、どう考えてもまともではない。
「それでは米軍なしに、北朝鮮や中国、ロシアをけん制できるのか?」という人がいるかもしれないが、できないと断定するのは馬鹿げている。

「おもいやり予算」という名の税を米国に払っているくらいなら、自前の国防体制を強化する方に使った方がましだ。
「核兵器を持たないかぎり中国・ロシアに対して抑止力にならない」と言う人がいるかもしれないが、核兵器を持つということをなぜそんなにタブー視するのだろう?
米国という他国の核兵器に依存しておきながら、自分たちは非核三原則を守っているピュアな国民だと思いたいのだろうか?
そういう欺瞞が、この国に不安を蔓延させる原因になっているのだ。

いい加減にそういう甘ったれた自己欺瞞をやめて、現実を直視したらどうだろう?
もちろん日本の核武装を黙認する国などないだろうが、
別に武装を強化して米国や近隣諸国を刺激するだけが解決策ではない。
すべての国はお互いに潜在的な対立関係・戦争状態にあるのだが、
だからこそお互いの疑心暗鬼を取り除く外交努力が重要なのだ。

日本が核武装しないことと引き換えに、すべての核兵器保有国に核兵器廃絶を要求するのはそれほど馬鹿げているだろうか?
少なくとも、核兵器保有国が設けた国際機関が新たに核武装しようとする国々を査察してみたり、言うことを聞かない国は武力で侵略・征服してしまうという馬鹿げたやり方を批判する権利はこの国にあるはずだ。
米軍の核の傘に守られて、核を、自力の安全保障をタブーのブラックボックスに入れて見ないふりをしているかぎり、なにも始まらない。

戦前の軍国主義に懲りた人たちには、日米安保を解消したら大日本帝国の軍国主義が復活するのではないかという危惧があるかもしれない。
戦後生まれにも軍隊・軍人に拒否反応を示す人は多いだろう。

たしかに軍というのは、対外的な安全保障の手段でもあるが、自国民を殺したり圧政を敷いたりする機関にもなりうる。
しかし、それは日本軍ならだめで米軍ならOKということではない。
米軍がベトナムやイラクでしてきたことを見れば、軍というのが本質的にどれだけ危険なシステムかわかるはずだ。
それなら米軍より日本軍の方がまだ我々でコントロールできる可能性が高いと考えてみてはどうだろう?

もちろん、まったく軍隊を持たないという理想論的な極論もありうる。
すべての可能性を視野に入れて選択肢をさぐること。
それがまともな人間のすることだ。

またまた沖縄で米兵の婦女暴行事件。
沖縄では抗議行動が広がっている。

こういう事件が起きるからという以前に、そもそも他国の軍隊が日本に駐留していること自体が問題なのだ。
安全保障条約で日本を守ってもらっているという虚構はいい加減に捨てた方がいい。
アメリカはアジア〜中東全域ににらみをきかせるために、極東に軍事拠点を置いているだけだ。
仮想敵国は別に北朝鮮やイラク、イランだけではない。

中国も日本も含めて、国と国の関係はどれだけ友好的な状態にあろうと、潜在的にあるいはなんらかの意味で対立状態にある。
そうした状態の中で一方の国が他方の国に軍隊を駐留させ、駐留コストも負担させているというのはかなりゆがんだ関係なのだ。

歴史を振り返れば、そもそも戦勝国の占領軍は略奪・暴行のかぎりをつくして敗戦国を征服するものだ。
太平洋戦争の敗戦以来、日本に駐留し続ける米軍はそうした過去の占領軍に比べてかぎりなく紳士的ではあるが、それでもやはり深いところでは占領軍なのだ。
少なくとも米兵たちの心のどこかにそういう意識はある。

10年前、宮古島トライアスロンのレース中、テントの中で着替えているとき、米兵らしい白人数人が、いかに日本の女がアメリカ人にやられたがってるか、自分たちがいかにやりたい放題かを愉快そうに話しているのを聞いたことがある。
まわりで着替えている日本人トライアスリートには英語がわからないと思っているのだろうか。
その時点ですでにかなり知的レベルの低い連中だ。

試しに大声で笑ってやったら、白人たちはびくっとしてぼくを見て、黙り込んでしまった。
彼らは別に強姦魔ではなく、外人好きの日本女性と自由につきあっているだけなのだろうが、どこかにやましい気持はあるわけだ。

国際化がいくら進んでも、日本に米軍が駐留しているかぎり、そこには見えない壁が存在し続ける。


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