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国連でまたまたイランの核開発に関して制裁決議が採択されたとのこと。
核兵器の非保有国が音頭をとっているならまだしも、保有国が自分のことは棚に上げてイランに核開発の中止を求める無神経さには笑ってしまう。
国際政治に個人の倫理観が通用しないのはわかっているつもりだが、イランまでが核兵器保有国を非難せずに、「うちの核開発は平和的なものだ」と反論しているのを見ると、そこまで卑屈にならなくてもと思ってしまう。
イランの核開発が本当に平和目的なのか、IAEAの核査察であきらかにできない部分があるといったことを書いている新聞にも笑ってしまう。
IAEAという組織に一体どんな正当性があるというんだろう?
IAEAが北朝鮮やイラクの核開発施設を査察した話は聞いたことがあるが、アメリカやイギリス、ロシアの核査察をして、どこにどれだけの核兵器があるのか明らかにしたとか、核兵器の廃棄を要請したという話は聞いたことがない。
アメリカは正義の味方だから査察の必要がなくて、イラクやイランはテロ支援国家だからだめだというのは一体どういう理屈だろう?
アメリカだってアフガニスタンやイラクで民間人をたくさん殺しているじゃないか。それがテロとは違う正当な軍事行動だという根拠は何なんだ?
アメリカが正義の味方で核兵器を持つ権利があり、イラクはテロ支援国家だから持つ権利がないという独善的な論理だけなら、それに納得するのは核兵器保有国だけだ。
そこにあるのは支配の論理であって、和解の論理ではない。
支配の論理を強制しているかぎり、世界から殺戮はなくならない。
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