イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

フランス紀行2002

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フランス紀行66

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2002年 6月13日

ドルメンがいくつか集まった遺跡を立ち去ろうとしたとき、
ゴールデン・レトリバーがすりよってきた。
リュックサックの中に入っているピザの匂いをくんくん嗅ぐ。
僕はあまりに空腹で機嫌が悪く、そのぶしつけさが許せない。
「悪いけど、これはおれの昼飯なんだ」というと、
犬はがっかりして立ち止まる。
しかし、信号のない交差点を渡ると、犬は遠慮がちについてくる。
猛スピードでとばしてきた車が、音もなく停まり、犬を渡らせてやる。
渡ったところに小さな池があり、その周囲を歩き出すと、
犬はあきらめて行ってしまった。

フランス紀行65

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2002年 6月13日

遺跡から遺跡へ、歩道のない幹線道路を歩く。
歩行者はひとりもいない。
車が時速100キロ以上で行き交う。
路肩は湿った草地。
ランニングシューズが草の湿気を吸って重く濡れる。

フランス紀行64

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2002年 6月13日

しかし、この長征には利点もある。
どの石にも手で触れることができるのだ。

石の表面は乾いてざらついているが、
撫でているうちにかすかなぬめりを感じることができる。

濃淡様々な灰色をしているが、それは本物の石の表面ではなく、
表面に固くこびりついた様々な地衣類の色なのだ。

実際の石の表面は黄土色をしている。たぶん花崗岩だろう。
同じ色をした石が未舗装の道路のそこらじゅうから頭をのぞかせている。

巨石の材料はまだまだ転がっているのだ。
だからこそこの地域の岩だらけの土地は開墾を拒み、
不毛のまま数千年の時を刻んできたのだ。

フランス紀行63

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2002年 6月13日

長征

カルナックの郊外に点在している遺跡を見て歩く。
天気予報は曇り時々晴れだったが、朝から霧雨が降っている。

同時に千の巨石を見渡すことができる列石とちがい、
ひとつの古墳から次の立石、次のドルメンまで1キロ、
あるいは数キロ歩かなければならない。

フランス紀行62

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2002年 6月12日

パリからカルナックの海岸へ、さらに丘の上の町へと、
まるでヒマラヤ登山のようにベースキャンプから歩を進めてきた。
ついに、ちょっと歩けば巨石群が見られるところまで来た。

ここでは夕方にジョギングに出かけると、
巨石牧場には当たり前のように化石した牛たちが並んでいる。
これはなかなか豊かな暮らしかもしれない。


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