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6月5日(日)
雨→曇り。10:00→8:00。明け方から何度か目を覚ましたが、土砂降りの雨音。走れないのでそのまま眠る。10時間もクッションのへたったベッドで眠ったせいか体が痛い。この暗い部屋が気にくわないので、近くのホテル・モンテカルロを覗いてみた。ロビーはなかなか立派だ。そこでくつろいでいる白人たちの質もイサベルよりややいいように思える。ただセーフティボックスがない。バックパッカーたちの宿なのだ。シャワー付き60ペソ、シャワーなしなら53ペソ。しかしセーフティボックスがないと安心してジョギングもできない。あきらめてイサベルにもう1泊することにした。
9:00、部屋にいたくないのでソカロ方面へ歩く。雨はやんだ。このあたりでも、朝からテラスにテーブルを並べているカフェはない。こういう便利さでは地方の観光都市の方が上だ。
ファミリーレストランに入り、フルーツカクテル7ペソとコーヒー3.5ペソを頼み、昨日メリダの空港のレストランで書き始めた小説の下書きの続きを書く。うまくは書けないが、なんとなく希望は見えてきた。
10:00過ぎ、ソカロを横切り、地下鉄に乗る。サパティスタ支援のバスとテントはそのままだった。炭の火を起こしているおじさんと目が合い、笑みを交わす。彼らはここで寝起きしながらサパティスタ国民解放軍の支援を訴えているのだ。
地下鉄でチャプルテペックへ行き、人類学博物館でオアハカとチアパスの展示を見ながらメモとスケッチをする。先週来たときは考えなかったのだが、今度の小説に必要なのは遺跡ではなく、今の先住民たちの生活なのだ。今回の旅で十分な取材ができなかったとすれば、博物館や資料で想像をかきたてるしかない。
売店でチアパスの土俗的な信仰と生活について書かれた英語の本を買った。37ペソ。オアハカの本はなかった。今度の小説の主人公がたどり着くのは彼の幻想を通して描かれる村だから、オアハカとチアパスが混在していても一向に差し支えないのだが、それにしてもオアハカの資料がないのはさみしい。サポテカ族特有の名前をいくつか知りたいのだが。こういうものこそ、エトラで一緒にビールを飲んだおじさんや、アメリカ人たちと訪れたサポテカ料理のレストランのウエイトレスにきいておくべきだったのだ。
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