イージーライターのつぶやき

ちょっとマニアックな職業ライター兼アマチュア小説家が、作品と日常生活のつぶやきを紹介します。

メキシコ紀行1994

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6月3日(金)

曇り時々スコール。10:00→6:00ほぼ熟睡。
朝、シャンゼリゼのような大通りの歩道を郊外の住宅街まで走る。昨日走った線路際の貧しい住宅街とうってかわって、プール付きの美しい建物が並ぶ。ペパーミントグリーンやレモンイエローに生クリームのような装飾をほどこしたケーキみたいな家々。

戻ってシャワーと洗濯。
エクスプレスで目玉焼きとカフェ・コン・レチェの朝食。

9:00、大型ランドクルーザーみたいな車が迎えに来て、チツェンイツァのツアーに出発。11:30現地着。2時間半、英語ガイド付きで遺跡巡り。
遺跡はきれいに清掃されている。
有名なピラミッド、勝ったチームのキャプテンがご褒美に首をはねられたという古代マヤ式サッカーのグラウンド、麻薬で陶酔状態になった少女を生け贄にするため放り込んだ池、天文台らしい小型ドームなど、ウシュマルよりは見るものがたくさんある。

6月2日(木)

チチェンイツァツアーが中止になったので、1日することもなく、黒須さんと近くのパティオがあるレストランでもう一度朝食。コパ(金魚鉢みたいなグラス」のホウレンソウジュースを飲む。メニューにはChaya Shakeと書かれている。黒須さんはそのレストランで何枚も絵はがきを書いている。ふつうのハガキに携帯用の水彩セットでちょっと絵本の挿絵みたいな絵を添えるのだ。

僕はホテルに戻ってノートを取る。昼前、またそのレストランに寄ると黒須さんはまだそこで絵はがきを書いていた。一緒に昼食。チーズとチキンを春巻きのようにタコスでくるんで揚げたもの、カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)、細かな種のある大きなピーマンのようなものを平たくして揚げ、トマトとかすかなカレーの味がするソースをかけた料理、コパ入りオレンジジュースの昼食。うまい。

2:00部屋に戻って熟睡。
夕方、旅行代理店から飛行機のリコンファームをしてもらう。15ペソ。自分でユナイテッドに電話しても相変わらずつながらない。

6:00黒須さんの部屋の前の回廊で、ソファに座り、ホテルのレストランから運んでもらったよく冷えた赤ワインを飲む。メキシコ産のちょっとチリワインに似た濃厚なワインだ。蒸し暑いので冷えたワインがうまい。
「白ワインはよく冷やして飲むけど、赤だって冷やして飲んでもいいんだよ」と黒須氏。
中庭には熱帯特有のシャワーのような雨が降り続いている。湿度が高いせいだろう、ワインクーラーのまわりに濃い霧が発生し、テーブルに静かに流れ落ちている。小さな美しい自然現象。

6月2日(木)

曇り→雨。10:00→6:00。3:00まで熟睡したが、あとは断続的に夢を見ては目を覚ました。高速道路の下で群集が警察の隊列に投石している夢など……。

6:20駅の向こうへジョギング。急に便意を催し、駅構内に停まっている列車のトイレで用を足す。

帰ってシャワーを浴び、昨日のカフェレストラン「エクスプレス」で金魚鉢のような丸くて大きなグラス一杯のオレンジジュースと、コーヒーカップ一杯のホットミルク、目玉焼きの朝食13.5ペソ。

9:00ロビーでチツェンイツァツアーのバスを待つ。黒須さんが一昨日そのツアーで行ってきて、勧めてくれたのだ。ウシュマルよりかなり遠いので、路線バスより専用の小型バスで往復した方が楽だ。

ところがバスはなかなか来ない。黒須さんが現れてロビーで雑談しているうちに9:40になった。フロントから電話してもらったところ、今日は客が僕ひとりなのでとりやめだという。電話でツアーの男と直接話し、明日かならず行くということで決着。

こちらから電話しないかぎり、知らせてこないところがいわゆるラテンアメリカ系らしいとも言えるが、これまでメキシコ人の意外な几帳面さをたびたび見てきたので、こういうろくでもないやつに会うと腹が立つ。旅行者相手にその場限りの商売をしているやつらはどこの国でもつまらないやつが多いが。

6月1日(水)

夕方、同じバスでメリダに戻る。シャワーと洗濯。

黒須さんと落ち合って広場前のカフェレストラン「エクスプレス」で七面鳥と赤ワインの夕食。フランスでの画家稼業についてあれこれ話を聞く。普通の大学を出てから1970年代の終わりに渡仏し、画家になったのだという。いろいろ苦労はあったらしいが、今ではフランス人の画商がついて、なんとか食えている。日本人で「パリ在住」をうたっている画家はたくさんいるが、たいていは日本の画商のおかげで食っているらしい。

昨日のドイツ人青年とスペイン人の女の子が現れた。彼らはすぐにウシュマル見物を終えて、昼過ぎの乗り合いタクシーでメリダに一足早く戻ってきたのだという。青年はトーマス、女の子はドリー・トミー・マルチネスという。「ドリー・トミー」はアメリカ風にアレンジした愛称だろうか? ドリーはお腹の具合が悪く、今日は何も食べていないとのこと。トーマスはコーラ、ドリーは紅茶とフランスパンの皮だけのトーストを注文。おごってやったら喜んでいた。黒須氏は上機嫌で、「画家というのは職業professionじゃなくて、使命vocationなんだ。楽しみであり、遊びでもある」といったようなことを英語で語っていた。

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6月1日(水)

昼近くになって雨もあがったので、黒須さんと路線バスに乗って海辺の町プログレッソに行った。ラグーンの縁に引かれたまっすぐな道を30分ほど走ると、突然海辺に出た。毒々しいペンキを塗った安っぽい木造の土産物屋が並んでいる。海辺独特のいかがわしさを漂わせる町。

店はほとんど閉まっていて、通りに人影はない。平日とはいえ年中真夏の気温なのだから、もっとにぎわっていてもよさそうなものだが。
たぶんリゾートホテルひとつない地元住民のための海水浴場なのだろう。
それでも海岸の砂浜に出ると塩を含んだ空気がさわやかだ。アメリカ風の橋が美しい。

黒須さんがシーフードを食べようと言いだし、一軒だけあいていた大衆食堂に入る。生ガキや貝のカクテル、魚のフライなどを頼み、ビールを飲む。貝のカクテルはパフェみたいなガラスの器にシャコ貝の切り身や生ガキをぶちこんでケチャップをかけたものだった。素材は新鮮だが、料理としての美意識のなさにげんなりする。


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