マイケルのココロ--FOREVERLAND

マイケル・ジャクソンさん関連♪ThisIsItダンサー略歴、ダンサーやオルテガ、オリアンティのインタビュー、愛読書、歌詞など

Poems 詩

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]

When Babies Smile 幼子の微笑むとき by Michael Jackson

<<<東京タワーで展示されているマイケルの詩の全文と和訳を載せました>>>
東京タワーで開催中の遺品展示会マイケル・ジャクソン・ライフタイム・コレクション(報告記事)には、自作詩の一部が彫り込まれた大理石板2枚組と、自作詩の一部が書き込まれた油彩画出展されています。素敵だったのですが、作者・題名・訳など一切表示がないので、詩がちょっぴり可哀想でした。深い洞察 彼の根本に関わる詩。内容がわかったら一層素敵な展示になりそう♪
イメージ 1
(各約91㎝×約51㎝の黒大理石) 
そこで今回、マイケルのいう「子供」の意味を考察した流れもあり、この詩When Babies Smile』を訳してみました↓
 
韻を踏んでいますから、音だけでも素敵ですよネ♪
原文をぜひ口ずさんでみて下さいネ(^^)/ 
WHEN BABIES SMILE ---Michael Jackson
幼子(おさなご)の微笑むとき

When dreamers dream and kiss their lover
And rainbows weave and splash their color
Those are moments so gloriously alive
We take the plunge, take the dive
Into the abyss
We are suspended awhile
Those are moments when babies smile.

夢みる人が夢をみて 愛しい人にキスをして
虹がはた織り 大空に 七色絵具をふりまくとき
そんなとき 生命(いのち)はきらめき 溢れかえる
ぼくらは 大胆に 身を躍らせる
この混沌のまっただ中へ
ぼくらはしばし 宙を漂う
幼子(おさなご)が微笑むのは そんなとき。

イメージ 3Those are moments when fate is unsealed
Nothing is impossible and we are healed
We can soar, we can fly
Walk on fire, navigate the sky
In the light of a glittering star
There's no distance, nothing is far
Those are moments of innocent guile
In the glow
We are suspended awhile
Those are moments when babies smile.

そんなとき 運命は封印を解かれ
不可能はなく 心は癒える
ぼくらは空高く 舞い上がり
炎をまたぎ 空を駆ける

きらめく星の光を浴びて
ものとものとは隔たりを失い すべてに手が届く
無垢なるたくらみが生まれるのは そんなとき

ほてる光を身に浴びて
ぼくらはしばし 宙を漂う
幼子が微笑むのは そんなとき。

Those are moments when the heart is tender
When seascapes gleam in magnificent splendor
When the laughter of Heaven reverberates the Earth
And we are renewed in a new birth
In a timeless Eternity
In the angels' fraternity
We romp and roll
The playground of our soul
In the twilight
We are suspended awhile
Those are moments when babies smile

そんなとき こころはやわらかに微笑む
海原が 気高いきらめきに満ち
天の笑いが地上にこだまするとき
ぼくらは あらたな生命を生き始める
大いなる永遠の中で
天使たちの集う さなかに
ぼくらははしゃぎ 戯れる
みずからの魂という遊び場で

あえかな光を身に浴びて
ぼくらはしばし 宙を漂う
幼子が微笑むのは そんなとき。

Those are moments we're one with God
イメージ 4All is well, nothing is odd
In silent reflection
We feel our perfection
We are the source, we are the crucible
Nothing can hurt us, for we are invincible
There is no sin, there is no sinner
We can only win, we have felt the glimmer
In the bliss
We're floating awhile
Those are moments when babies smile.

ぼくらが神とひとつになるのは そんなとき。
すべては調和し 理にかなう
しずかなる 思考のうちに
ぼくらは自らの全(まった)き存在を見出す

源であり るつぼでもある このぼくら
誰も傷つけることはできない 征服されざる存在
そこには罪も罪人(つみびと)もなく
ただ勝利あるのみ

輝ける喜びの中で
ぼくらはしばし 宙を漂う
幼子が微笑むのは そんなとき。

イメージ 2Kingdoms topple, lose their class
Civilizations crumble, ages pass
Turbulent tempests ravage the seas
Violent killings, despite our pleas
But dewdrops sparkle when children play
Tyrants cry, there's nothing to slay
Fairies dance and goblins sing
All are crowned, all are king
In the Garden
We frolic awhile
Those are moments when babies smile.

王国は倒れ、階級は崩れ
文明は失われ、時は移り行き
荒れ狂う嵐は海を襲い
祈りむなしく 殺戮は続く

しかし 子供が戯れるとき 露はきらめき
暴君は嘆く 滅ぼせるものは何もない
妖精は踊り 小鬼は歌い
誰もが冠を戴(いただ)いて 王となる
この大いなる庭で
ぼくらはしばし 戯れる
幼子が微笑むのは そんなとき。
 
(©Michael Jackson 訳 Foreverlandのshun) 
(本の形の置物はかつてネバーランドにあったもので、この詩の一部が浮き彫りになっています)
 
彼の「赤ん坊」「子供」という言葉は、
地球の生命と一体になった、各人の心のうちの無垢なるもの」とか、
いのち」「創造」を喩(たと)えていると思います。
 
この詩では、「幼子が微笑む」というのは、「いのちが微笑む」というか、
自然の無垢にして神秘なる創造の力が花開き、喜びを表現する」ようなイメージかしら?
 
「無垢なるたくらみ」という表現、自然による創造の奇跡を言い得て妙ですよね。ネイチャー系のドキュメンタリーを見ているとよく、「どうしてこんなにうまくできているの?」と生命の神秘に驚嘆させられますが、あの感覚が蘇ります。
 
こちらの詩は、大理石(記事の一番上の写真)のほか、詩のとなりに掲載した画像のような、ブロンズやプラスチック製の置物(本の形)も数点作られ、ネバーランドを飾っていました。
イメージ 5
マイケルはこの詩を、ネバーランドや自分の精神を象徴するものととらえていたのかも?
イメージ 8
原文はマイケルの92年の詩集『Dancing The Dream収録。この詩集、まだお持ちでない方は、絶対にお勧めですよ〜(^^ 英語原書は再版が昨年出ましたが、和訳本は絶版。復刊リクエストこちら
 
ちなみにマイケルが大理石に彫りつけていた詩は他にもあります↓向って右の黒い部分『Children Of The World』が彫られています。こちらも同詩集収録。
イメージ 6
イメージ 7

When Babies Smileからの連想

  自然の驚異を連想させる風景
この詩を読むと、BBCあたりでやっていそうな、生命や宇宙の神秘にせまるドキュメンタリー映像を思い浮かべてしまいます。
 
例えば大潮の晩、満月の光を浴びた海の生き物が 生命のリレーに集う幻想的な光景。例えば奇跡のように精巧にしくまれた昆虫の羽化。うわ〜、いのちがひしめいてる、宇宙が創造している〜!というあの感覚。
  ブラウニングの詩『Pippa’s Song(春の朝(あした)) 
『Pippa's Song』
(Robert Browning ブラウニング作 上田敏 訳)
The year's at the spring  時は春、
And day's at the morn;    日は朝(あした)、
Morning's at seven;     朝(あした)は七時、
The hill‐side's dew‐pearled; 片岡(かたをか)に露みちて、
The lark's on the wing;    揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
The snail's on the thorn;  蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ、
God's in his heaven ―  神、そらに知ろしめす。
All's right with the world!  すべて世は事も無し。
 静かな夜明け 地上では 全ての生命が自らの居場所にいてその営みに邁進している。喰う・喰われる、好く・嫌う、そんなレベルは超越した、大きな、全体としてのいのちの営みの圧倒的な美しさ。その大いなる完全性の前にしばし我を忘れ、至福の中に跪く。そんな姿が、マイケルの自然へのまなざしと重なる気がします。
  『シャーロットのおくりもの』by E.Bホワイト
少女と子ブタが、シャーロットというクモとのかかわりを通して成長していく様が描かれた、米児童文学界の古典 ♪生命の営み、生と死の神秘を分かりやすく解き明かしながら、本当の友情をとおした若い魂の成長を見事に描いた名作です
When Babies Smile関連で特に思い出すのは、このシーン。
子ブタくんが危機に陥った時、友達のクモが巣を特別な方法ではって、助けてくれます。その「特殊なクモの巣」を見た、のどかな農村の信心深い人々は、「神が奇跡を示された!」と思って大騒ぎ。
そんな場面で、作者ホワイトは、村の医師にいいことを言わせています。
(少女の母親)「クモの巣にどうやって文字があらわれるのか、おわかりになりましたの?」
(医師)「いやいや、わかりませんよ。ついでにいうなら、そもそもクモがどうやって糸をつむぐようになったのか、それさえわかりはしないのです。文字があらわれたとき、だれもが奇跡だといったそうですな。しかし、クモの巣そのものが一つの奇跡だということは、だれも指摘しなかった、、、クモの子どもは、だれからもおそわらなくたって、巣をつくることができます。これも、一つの奇跡ではありませんか?」
マイケルは、自然の神秘に驚嘆する「子供の心」を大切にしていましたね。映画THIS IS ITEarth Songの映像の中でも、そのことを表すマイケルのナレーションが入っていました。著者ホワイトやマイケルのような目で見まわせば、自然の神秘、感動は目と鼻の先で私達を待っているのかもしれませんね。

この記事に

開く コメント(25)

英詩と言えば、幼い頃、父にブラウニングを聞かされました。ご多聞にもれず、有名な「時は春、日はあした、、、」などが大好きでした。後年、ディッキンソンやブレイクも何となくではありますが読み、面白いと思いました。詳しくはまったくないのですが、何となく手元に置いて、共感できる美しい言葉を口ずさむだけで、頭がすっきりする、、、そんな私です。

こうしたお歴々の詩だけではなく、実はマイケルの詩も好きです(^o^)。何が好きか、、、まずは想像できるところ。詩集Dancing The Dreamの中には、マイケルだからこそかけた、と思わせる詩がいくつもあり、マイケルが詩のとおりのことを現実に精神世界の旅で経験しているところが、いともたやすく想像できます。

例えば、「僕は踊って、踊って、踊り続ける、、、(自分が踊りと一体になり)ただ踊りだけしかなくなるまで」という感じの冒頭の辞。踊るという言葉を使う詩人は沢山いますが、マイケルほど実際に空に浮かんで踊りそうな詩人は、そうはいません。

そしてもう一つ、これは他の詩人でもあてはまりますが、genuineであること。本心であること。都合の悪いこと、常識外れのことでも、恐ろしく正直にインタビュー回答していたマイケルであればこそ、逆にこの美しい詩心も当然本心であると分かるわけで、そこは彼が払わされてしまった異常なまでに高い有名税の、ほんのわずかな見返りとでもいえましょうか。

詩集Dancing The Dreamの詩はどれも大好きですが、今回This Is It二枚組アルバムのDISC2に収録されたPlanet Earthについて、今日は書いてみます。この朗読が素敵!!抑制のきいた深い幻想的な音のなかにリズムが息づいていて、、、秘められた根源的な愛情が、次第にふつふつと湧きあがり、一瞬のせきこむような破調の中に表現され、祈りのような真剣さをもって終わります。何度リピートしても聴き惚れてしまいます。これがその詩です。


★訳は誤解を避けるためあえて説明的にしてしまったので、がっかりな感じです(笑)が、想像で素敵な日本語に組みなおしていただけましたら幸いです!!

Planet Earth(惑星・地球)

Planet Earth, my home, my place惑星「地球」 わが家 わがふるさと
A capricious anomaly in the sea of space果てしない宇宙のきまぐれな偶然(の産物)
Planet Earth, are you just惑星地球よ あなたはただ
Floating by, a cloud of dust宇宙に漂う塵にすぎないのか?
A minor glove about to bust今にも破裂しそうな 小さな球体にすぎないのか?
A piece of metal bound to rustさびつく運命の金属のかたまりにすぎないのか?
A speck of matter in a mindless void虚空に浮かぶ物質のかけらにすぎないのか?
A lonely spaceship, a large asteroid孤独な宇宙船、大きな小惑星にすぎないのか?

Cold as a rock without a hueいろどりもない冷たい岩のかたまりなのか?
Held together with a bit of glueのりでくっついて固まっているだけのかたまりなのか?
Something tells me this isn't trueでも本当はそうではないと 僕にはわかる
You are my sweetheart, soft and blueあなたは 優しくて青い 僕の最愛の存在
Do you care, have you a part僕の心の奥深くで
In the deepest emotions of my own heartあなたはかけがえのない存在
Tender with breezes, caressing and whole優しいそよ風が僕を抱きしめ
Alive with music, haunting my soul.音楽とともに躍動し 僕の魂を魅了する

In my veins I've felt the mystery僕は自分の血潮の中に脈々とその神秘を感じる
Of corridors of time, books of historyはるかな時と壮大な歴史という(神秘を)
Life songs of ages throbbing in my blood僕の血をたぎらせる何億年ものいのちの歌が
Have danced the rhythm of the tide and flood寄せては引く波のリズムを踊る

Your misty clouds, your electric stormあなたの霧深い雲、電気の嵐は
Were turbulent tempests in my own form僕の中の嵐となって荒れ狂う
I've licked the salt, the bitter, the sweet僕はしょっぱさ、苦さ、甘さをなめる
Of every encounter, of passion, of heat一つ一つの出会いや、情熱や、興奮の味を
Your riotous color, your fragrance, your tasteあなたの豊かな色、あなたの香り、あなたの味は
Have thrilled my senses beyond all hasteあらゆる せわしなさ を超えて僕の全感覚を魅惑する
In your beauty I've known the howあなたの美の中に、僕は知った
Of timeless bliss, this moment of now永遠の至福、今というこのひとときを

Planet Earth, are you just惑星地球よ あなたはただ
Floating by, acloud of dust宇宙に漂う塵にすぎないのか?
A minor blove about to bust今にも破裂しそうな 小さな球体にすぎないのか?
A piece of metal bound to rust錆つく運命の金属のかたまりにすぎないのか?
A speck of matter in a mindless void虚空に浮かぶ物質のかけらにすぎないのか?
A lonely spaceship, a large asteroid孤独な宇宙船、大きな小惑星にすぎないのか?

Cold as a rock without a hueいろどりもない冷たい岩のかたまりなのか?
Held together with a bit of glueのりでくっついて固まっているだけのかたまりなのか?
Something tells me this isn't trueでも本当はそうではないと 僕にはわかる
You are my sweetheart, gentle and blueあなたは優しくて青い 僕のこいびと
Do you care, have you a part僕の心の奥深くで
In the deepest emotions of my own heartあなたはかけがえのない存在
Tender with breezes, caressing and whole優しいそよ風が僕を抱きしめ
Alive with music, haunting my soul.音楽とともに輝き 僕の魂を魅了する

Planet Earth, gentle and blue惑星地球よ 優しく青い星よ
With all my heart, I love you.全身全霊で あなたを愛す

芸術の存在意義は、物質と精神、神性と人間性の融合である、とオプラ・ウィンフリーのインタビューで述べていたマイケルの面目躍如たる作品であると思います。

地球を対象化して、それを守る愛を述べると言うよりは、地球と一体化して、自分の中に地球があり、地球の中に自分がしみ込んでいる、マイケルワールド。対象物として地球を捉えがちな西洋文明の傾向とは一線を画し、「世界と一枚になる」という仏教的、東洋的雰囲気が強いですね。マイケルは常にこの考えをとっていたようで、それは「人と私は別ではない、別と思うのは幻想」という趣旨の別の詩の根底にも流れています。映画This Is Itでも、We are all one.皆一つなんだ、、、と言っていました。

このように地球や世界を自分の一部であると捉える彼は、日々の戦争や危機のニュースを聞くと、自分の皮膚が切り裂かれるような気持ちになったでしょうね。彼にとってチャリティは、偽善ではなく、自分のひざ小僧に絆創膏を貼るくらい、自然で自発的な行為だったのかもしれません。

この記事に

開く コメント(6)

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]


.


みんなの更新記事