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カタログ評価額はそんなにないのですが、外国切手一枚10円コナーでは滅多にお目にかかれない切手があったのでUPします。1920年に発行された北イングリア共和国の切手です。1919年1月から1920年12月まで存在した独立国家で、現在のロシア連邦、カレリア自治共和国の南部の地域にあたります。カレリア人と同様に、フィンランド語の方言・イングリア語(言語学者によっては独立した言語に分類する人もいます)を話す民族が今でも住んでいます。
切手には「Pohjois Inkeri」と書かれていますが、これはイングリア郵便という意味があります。フィンランドの諸民族の共通語はスウェーデン語だったので当時国際的にはスウェーデン語名のインゲルマンランドで知られていました。スコットでもNorthern Ingermanland/北インゲルマンランドの名前でリストアップされています。首都はKirjasalo/キリャサロという小さな町で、消印は多分このキリャサロのものかと思われます。フィンランドではこの町の名前を取って、Kirjasalon tasavalta/キリャサロ共和国と呼ぶこともあります。切手の発行は2回で計14種類、UPしたものは1920年3月21日発行の第一次普通切手のシリーズの2枚目、10ぺニア切手です。通貨はフィンランド・マルカを使用していて、100ぺニアで1マルカになります。切手のデザインはフィンランド軍の中尉であったFrans Kamara/フランス・カマラという人物で、1917年ロシア革命以前ペテルブルグでデッサンの勉強をしていたそうです。国家の独立のみならず、切手の事までもフィンランドの手厚いサポートがあったみたいです。切手の使用例のほとんどがソビエトと戦うフィンランド兵が故郷の家族に書いた郵便物です。
北イングリア共和国について詳しくは(日本語):
1920年、キリャサロで自国国旗を掲げる北イングリア軍の写真:
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デッドカントリーですねえ。
切手を見ただけではどこの国かわかりませんよ。
陸続きのヨーロッパでは、さまざまな民族による領土争いが繰り返されていて、その変遷は島国の日本では想像できないことです。
2011/1/14(金) 午後 9:47 [ とよたろう ]
日本でもアイヌの独立国家とかが一時的にでもあったら郵便史的には面白くなったですけど・・・
2011/1/18(火) 午後 2:59 [ Prahanoaki ]
貴重なものを見せて下さりありがとうございます。Pohjois は、北 という意味だと思います。なので、Pohjois Inkeri は北イングリア です。
イングリア人はソ連時代、不遇だったみたいですね。。
2013/2/20(水) 午後 10:55 [ いぬ ]