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<ナタデココ>医療用ナノフィルターに活用 徳島大グループ (毎日新聞)
ナタデココを白血病の血液検査などに用いる医療用ナノフィルターに転用する技術を、
徳島大学大学院の田渕眞理・特任講師(ナノテクノロジー分野)らの研究グループが開発した。
従来の20分の1以下の量の血液で検査でき、時間やコストも大幅に削減が可能で、
08年春までの実用化を目指す。
研究成果は、22日にトルコ・イスタンブールで始まる電気化学の国際学会で発表する。
デザートとしておなじみのナタデココは、ココナツミルクなどを発酵させて作る。
発酵の際、バクテリアが増殖しながら出す繊維(バクテリアセルロース)には
数多くの微小な空間(ナノポア)が開いているのが特徴。
田渕講師らは、バクテリアを培養して、繊維の空間の大きさを自在に調節出来ることに着目。
それを使って、
大きさの異なる白血球や赤血球などの血液成分を分離したり、
タンパク質やDNAを分離するナノフィルターとして転用できる技術を開発した。
白血病や貧血を診断する血液検査はこれまで、
遠心分離器を使って成分を分離する方法が主流。
約20CCの血液が必要な上、1回に数千円と高コストだった。
しかし、
新技術では高精度の計測が可能なうえ、
計測コストも5分の1以下で、検査時間も大幅に短縮できる。
田渕講師は
「尿検査など他の分析にも応用でき、医療費削減にもつながる」と話している。【小野沢健一】
◇環境にも優しい
▽山高博・立教大学理学部教授(有機化学)の話
バクテリアセルロースの特性に着目した画期的な発見だ。
医療現場の進歩が期待でき、他のバイオ分野にも転用が可能で環境にも優しい。
今後の研究を大いに期待している。
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