山と読書と

新しく開設しました。東京に住んでいます。どうぞよろしく。お気軽にコメント下さい。

名論文(評論)を読む

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

著者は、まず「大きな物語」について述べる。

「これまでのいっさいの歴史は、階級闘争の歴史である。
 自由人と奴隷、貴族と平民、領主と農奴、ギルドに属する
 親方と旅職人、要するに搾取する側と搾取される側の人々、
 彼らはたえざる対立関係にあった。」

 この有名なマルクスの言葉を例にあげて、
 この本は展開する。

 世界と歴史を大きな観点から見る。

 迫力のある本であった。

 「日本辺境論」 内田樹 新潮社
 

すばらしい文章が続く。

<政治の場合において、歴史は個をつなぎ合わせたものでなく、
 個を没入せしめた別個の巨大な生物となって誕生し、
 歴史の姿において政治もまた巨大な独創を行っているのである。

 この戦争をやった者は誰であるか、東条出あり軍部であるか。
 そうでもあるが、しかしまた、日本を貫く巨大な 生物、
 歴史のぬきさしならなぬ意志であったに相違ない。

 日本人は、歴史の前ではただ運命に従順な子供であったにすぎない。>

 「堕落論」 坂口安吾 ちくま文庫
 
ーーすごい論調である。今も新鮮である。−−−

<人生よ。すばらしきものよ。おまえが叡知にあふれた意欲をもって
 生の殉教者たちをこの世に生みだしたのも、彼らをしておまえ自身への
 讃美の歌をうたわしめんがためではなかったか。

 人生よ。賢明で残酷な生よ。
 おまえがもっとも偉大な人たちを苦悩によって自分の奴隷にしてしまったのも、
 この人たちをして生の勝利を世に告知せしめんためではなかったか。

 ヨブが苦難のさなかに神を見たときにあげた叫び声、
 幾千年を通じてひびくあのヨブの声を、
 生よ、おまえは何度でもくりかえし聞きたがる。

 燃えさかる炉のなかに投げこまれたダニエルの三人の配下が火焔につつまれながら
 うたう歓喜の歌を、おまえは何度でも聞きたがる。

 おまえはいつの世にも詩人たちの舌をかりてその歌に、その声に、このいわば
 鳴りひびく永遠の炭に火をつけるのである。>

 「三人の巨匠」 ツヴァィク 神品 芳夫訳 みすず書房

ーーーこのツヴァィクの情熱あふれる文章に圧倒された。−−−−

ツヴァイクのドストエフスキー評伝である。

「内面から体験として受けとめなけれな、ドストエフスキーは無にも等しい。
 私たちの存在の最も深いところ、永遠であり不変なるところ、根源中の
 根源というべきところ、
 そこにおいてのみはじめて、
 私たちはドストエフスキーと結びつくことを期待し得る。」


 「三人の巨匠」 ツヴァイク  みすず書房 1974年刊

ーーそんなにも深い人であったのか。
  私はどこまで理解できただろうか。
  そんなことを思わせられた評伝だった。  −−−−

「1910年10月28日、
朝6時であったろう。

木々の間にはなお真っ暗な夜の帳り(とばり)が
おりている。
数人の人影がヤスチャ・ポry−ナの屋敷のまわりを
うさんくさそうにうろついている。」

トルストイは、彼の医師だけ連れて
家を出たのだ。

しかし、
10月31日に病気になり、
11月7日、アスタポヴォで永眠。
82歳であった。

「三人の自伝作家」  ツヴァイク  みすず書房 1990年刊

ーーー彼が最後まで夢見たのは、何であっただろう・・・。
   うーん、むずかしい。    −−−−ーー

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
sig*yos*24
sig*yos*24
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事