世界日本化計画

ブログタイトルを「silkroad_desert9291」から「世界日本化計画」に改名した。(2008.12.16)

世界の文化

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ネタバレ注意!

レンタルDVDで、韓国のホラー映画「箪笥」(キム・ジウン監督)を見た。田舎の大きな一軒家に住む姉妹と継母の対立と、怪奇現象を描いた映画であるが、現実と妄想が混じっていて分かりにくい点があり、ネットを見ると話がよく理解できなかったという感想が結構多い。

映画のノベライズ本「姉妹」(吉村達也)では、映画の謎解きがされている。また、ノベライズ本では、映画が下敷きにした韓国の古典怪談「薔花紅蓮伝」の物語も文中で説明している。映画はこの話がベースになっているが、韓国語の原題で関連性が示されているだけで、もとの物語をそのまま現代に持ってきた訳ではない。

また、この映画を韓国の反日意識と関連付けた面白い評論「韓国ホラー映画に見る『反日』の深層」(佐藤健志)がある。この映画には、表面的なものとは正反対の深層心理が隠されているという。

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(1)映画「箪笥」
「箪笥」(2003、韓国)、日本公開 2004.7.24

原題: 「장화, 홍련」(薔花, 紅蓮)(チャンファ, ホンニョン)
英題: 「A Tale of Two Sisters」

監督、脚本: キム・ジウン(金知雲)

登場人物: 出演
スミ(姉): イム・スジョン
スヨン(妹): ムン・グニョン(文根英)
ウンジュ(継母): ヨム・ジョンア(廉晶雅)
ムヒョン(父): キム・ガプス(金甲洙)
ソンギュ(継母の弟):
ミヒ(継母の弟の妻):

映画あらすじ
(000分)タイトル

(001分)病院。医師が話しかけてもスミは一言も話さない。

(005分)車で田舎の大きな一軒家に着くムヒョン、スミ、スヨン。家の中は暗く静かで不気味さが漂う。ウンジュが出迎える。スミが自分の部屋に入る。時計が12:46で止まっているので、振り子を動かす。持ってきた本と日記帳と全く同じ物が、既に机の中に入っている。箪笥を開けると同じ服ばかりたくさん並んでいる。

(017分)ムヒョン、スミ、スヨン、ウンジュの4人で夕食。家族の間に冷たい空気が流れる。スミとウンジュが口論。ムヒョンがウンジュに薬を渡す。

(021分)寝室で口紅を拭くウンジュ。ベッドに入るウンジュとムヒョン。ムヒョンは書斎に移って眠る。

(024分)スヨンが寝ているとドアが開き何者かの指先がのぞく。スミの部屋に逃げ込むスヨン。様子を見に行くスミ。書斎で眠るムヒョンに布団を掛けるスミ。ウンジュが現れスミと口論。

(033分)朝方、夢を見るスミ、林の中の母、血まみれの手、自分に向かって倒れてくる箪笥、箪笥の下でもがく手。スミの部屋の床を這う黒い影、スミに覆い被さってくる、母の亡霊だ。

(038分)スミ、スヨン、ウンジュの3人が同時に生理になる。

(041分)テラスで口笛を吹くスミとスヨン。スミは林の中のビニールハウスで母の遺品を見つけ持ち帰る。持ち帰った写真を見るスミ、家族写真の中にウンジュの写真も混じっている。ウンジュはムヒョンと同じ病院に勤めていて知り合い、家庭の中に入り込んできたらしい。

(048分)スミはスヨンの手の傷に気付き問い詰めるが、スヨンは答えず悲鳴をあげる。スミとウンジュが口論。スミとムヒョンが口論。

(053分)家にソンギュとミヒがやってきて、ムヒョン、ウンジュと4人で夕食。ウンジュはソンギュの昔話をして1人ではしゃぐが、ソンギュはそんな話は知らないと言う。ミヒが発作を起こし床に倒れて苦しむ。車で帰るソンギュとミヒ。ミヒは流し台の下に化物がいたと語る。

(063分)流し台の扉がひとりでに開く。ウンジュが様子を確かめると、流し台の前にスヨンの髪留めが落ちている。拾おうとすると、流しの下から化物の手が出てきてウンジュの手を掴む。悲鳴を上げ振り返ると、緑色の服の女(顔は見えない)が立っている。ムヒョンがウンジュに薬を渡す。

(066分)ウンジュが飼っていた小鳥が殺されている。ウンジュはスヨンの部屋で自分の写真が破かれ顔が塗りつぶされているのを見付ける。スヨンのベッドから小鳥の死骸が見つかる。怒ったウンジュはスヨンを箪笥の中に閉じ込め鍵を掛ける。泣きわめくスヨン。

(073分)スミがスヨンを箪笥の中から助け出す。ムヒョンが小鳥の死骸を庭に埋める。ムヒョンはスミを問い詰め、「スヨンは既に死んだんだ」と言う。(画面が小刻みに振動し)スヨンが悲鳴をあげる。

(078分)大きな袋を引きずるウンジュ。袋を棒で何回も叩くウンジュ。スミはスヨンが呼ぶ声を聞く。廊下に血の帯。真っ赤になった袋。スミは袋の中からスヨンを助け出そうとするが、袋の口を縛っている紐がほどけないので、鋏を探しに行く。(フラッシュバック:薬を飲むスミ、袋を棒で叩くスミ)血まみれの袋が廊下から箪笥の中に移っている。スミとウンジュが争う。ウンジュがスミに熱湯をかけようとするが失敗し、逆にスミがウンジュの手の甲を鋏で突き刺す。倒れて気絶するスミ。ウンジュがスミに、「本当の恐怖とは、どんなに忘れたくても忘れられない事があることだ」と語る。ウンジュが倒れているスミの上に石膏像を落として殺そうとする。

(091分)ムヒョンが倒れているスミと砕けた石膏像を見付ける。ムヒョンがスミをソファーに運ぶ。箪笥の中に人形が入った袋がある。ムヒョンがソファーにいるウンジュの傷の手当てをする。ウンジュの前にもう一人のウンジュが現れる。カメラが一回りすると、最初のウンジュがスミに変わっている。(フラッシュバック:袋を引きずるスミ、人形の入った袋を棒で叩くスミ、小鳥を殺すスミ、薬を飲むスミ、寝室で口紅を拭くスミ)

(096分)病院。ウンジュが話しかけてもスミは一言も話さない。ウンジュが帰ろうとすると、スミがウンジュの手を掴んで離さない。

(099分)母とスヨンが死んだ日の出来事。スミ、スヨン、ムヒョン、ウンジュ、ソンギュ、ミヒの6人で昼食。2階に病気の母が一人でいる。口論になりスミが席を立つ。スヨンがウンジュに叱られ、お粥を流しに捨てる。2階の部屋でスヨンを抱いて泣く母。

(102分)病院のスミに口笛が聞こえ、「スヨン」とつぶやく。田舎の家にいるウンジュにも口笛が聞こえる。カーテンの陰に青いリボンが吸い込まれる。ドアがひとりでに閉まり、明かりが消える。箪笥の中から化物が現れる。悲鳴。

(106分)母とスヨンが死んだ日の出来事(続き)。スヨンが目覚めると、箪笥の扉が開いている。箪笥の中で母が首を吊って死んでいる。スヨンが母の体を揺さぶると、箪笥が倒れスヨンが下敷きになる。箪笥が倒れたドーンという大きな音に気付くスミ、ウンジュ、ミヒ、ムヒョン、ソンギュ。スミの部屋の時計は12:46を指している。ウンジュ以外は音に気付きながらも気に掛けない。昼食の後片付けをしていたウンジュが2階に様子を見に行く。倒れた箪笥の下でもがくスヨンの手。緑色の服を着て腰に青いリボンを巻いたスヨンの写真が落ちてガラスが割れる。ウンジュはそのまま見殺しにして立ち去ろうとするが、思い直して戻ろうとした時、廊下でちょうど外出しようと部屋から出てきたスミに出会う。スミとウンジュが口論。ウンジュは外出しようとするスミに「お前はこの瞬間を一生後悔することになる」と言う。家の外に出たスミ。スヨンがスミを呼びながら死ぬ。スミが一瞬家を振り返るが、ウンジュが窓を開けてスミを見ているのを見て、そのまま立ち去る。

(112分)エンドロール

映画の後半で、実際に家にいたのはスミとムヒョンの2人だけで、スヨンとウンジュはスミの妄想であったことが明らかになる。(038分)のシーンで3人が同時に生理になったのもそのためだ。(017分)(063分)のシーンでムヒョンが薬を渡した相手も、(021分)のシーンで口紅を拭いてムヒョンとベッドに入ったのも、(078分)のシーンで袋を棒で叩いていたのもウンジュではなくスミであった。(053分)のシーンでソンギュとミヒが気味悪がっていたのは、スミがウンジュの人格になっていたからである。

(053分)(063分)(102分)のシーンの化物は同一である。手と頭が一瞬映るだけなので、全身がどんな姿なのか分からないが、人体がドロドロに溶けかかったような感じだ。スヨンの髪留めや、写真でスヨンが着ていた緑の服と青のリボンが、化物と一緒に現れることから、スヨンとの関係が示されている。スミの妄想としてのスヨンと、このスヨンと思われる化物との関係はどうなっているのか。

化物を目撃したのはミヒ、ウンジュになっていたスミ、本当のウンジュの3人である。従ってこの化物はスミの妄想ではなく実在している。生前のままのスヨンは(038分)のシーンで3人が同時に生理になったことから分かるように、スミ自身の分身(妄想)である。スミの妄想と実在する化物の両方があるので、話が分かりにくくなっている。

スヨンと母が死んだ事情と、それがスミのトラウマになっている事も最後に明らかになる。これで一応、物語は解決したのだが、はっきりしない点がいくつか残っている。(005分)のシーンで箪笥にたくさん同じ服があったのは何故か。(024分)のシーンでスヨンの部屋に来たのは誰か。(033分)のシーンで実母の亡霊がスミを襲ったのは何故か。(048分)のシーンでスミに手の傷のことを問われたスヨンが答えずに悲鳴をあげたのは何故か。(063分)のシーンで緑色の服の女がスヨンなら、ウンジュになったスミが怯える必要はないはず(スミはウンジュがスヨンを見殺しにしたことを知らないし、スミの妄想の中ではスヨンは生きている)。(066分)のシーンでスヨンのベッドに小鳥の死骸を置いていたのは何故か。

この映画は、どこか懐かしく物悲しい音楽や、不気味な家の雰囲気は良いのだが、面白そうなプロットを思いついたまま並べてみたもので、必ずしも全てを観客に説明したり、物語の整合性が取れるように整理したりはしていないのではないか。

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(その2)に続く

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