世界日本化計画

ブログタイトルを「silkroad_desert9291」から「世界日本化計画」に改名した。(2008.12.16)

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ここで使ったデータは、「経済統計で見る世界経済2000年史」( http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/32443177.html )の著者であるアンガス・マディソン(Angus Maddison) 氏のサイト( http://www.ggdc.net/maddison/ )の「Statistics on World Population, GDP and Per Capita GDP, 1-2006 AD (Last update: March 2009, horizontal file, copyright Angus Maddison)」からダウンロードした「horizontal-file_03-2009.xls」 というファイルからとったものである。このファイルは、マディソン氏が、著書に掲載したデータに、数値を追加、修正したものである。

単位は、人口は1000人、GDPは100万国際ゲアリー=ケイミスドル、1人当りGDPは国際ゲアリー=ケイミスドルである。「国際ゲアリー=ケイミス(Geary-Khamis)ドル」とは、各国通貨を購買力平価で換算したもので、1990年基準の実質値である。なお、このデータは、それぞれの国のそれぞれの時代の領土ではなく、現在の領土が基準になっている。

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マディソン氏のデータは、1820〜1950年の期間は、限られた国についてだけ毎年のデータがあり、世界合計や地域合計のデータが揃っているのは、1820、1870、1913、1950年しかない。前回の、
「1700年の世界(世界経済史 37)」( http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/50367179.html
の記事に続いて、今回は1820年の地域別・国別のデータを比較したグラフを作ってみた。1820年の国別のデータは、西欧以外は、ごく限られた国だけしかデータがない。

世界全体の地域分類は、元のデータでは、西欧、西欧分家(Western Offshoots)、東欧、旧ソ連、中南米、東アジア、西アジア、アフリカに分類している。「西欧分家」(Western Offshoots)とは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4ヶ国である。ただし、「東アジア」には、日本、中国、インド、東南アジアなど、多くの地域が含まれており、世界全体の人口の6割以上を占め、大きすぎるので、ここでは、日本、中国、インドは単独で扱い、それ以外を「他東アジア」とした。それでも、「他東アジア」には、東南アジア各国、台湾、南北朝鮮、モンゴル、スリランカ、ネパール、アフガニスタンなど、多種多様な地域が含まれている。また、「西欧分家」を「北米」(アメリカとカナダ)と「大洋州」(オーストラリアとニュージーランド)に分けた。
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このデータによると、1820年の世界全体の人口は、10億4172万人である。人口が最大の地域は中国で、3億8100万人、世界全体の36.6%を占めている。次いで、インドが2億900万人、20.1%、西欧が1億3304万人、12.8%となっている。この3つの地域で世界全体の約7割を占めている。北米は1080万人、1.0%である。日本は、3100万人、3.0%である。

世界全体の1人当りGDPは667ドルで、最高は北米の1231ドル、次いで西欧の1202ドル、中南米の691ドルとなっている。北米と西欧は、1人当りGDPが世界平均の1.8倍あるので、世界のGDPに対する構成比が人口の構成比より大きくなっているが、それ以外の地域は、1人当りGDPの地域による差があまり大きくないので、GDPの地域別比率は、人口の比率とそれほど大きな違いはない。

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次に、1700年から1820年の人口の変化を見てみる。
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このデータによると、世界の人口は、1700年の6億349万人から、1820年の10億4172万人まで、120年間で4億3823万人(73%)増加している。地域別に見ると、北米が最も人口増加率が高く、120万人から1080万人まで9倍に増加している(グラフでは枠外に出ている)。次いで、中国が176%(2億4300万人)増加、旧ソ連が106%(2822万人)増加している。中国だけで世界の人口増加の半分以上を占めている。一方、大洋州は21%(12万人)減少している。

世界に占める比率では、中国が22.9%から36.6%に大きく増加し、インドを抜いて再び人口が世界最大の地域になった。インドは、人口増加率が世界平均より小さかったため、27.3%から20.1%に減少している。他の地域は比率に大きな変化はない。

西欧の内訳を見ると、西欧全体では、63%(5158万人)の増加率となっているが、その中で特に、イギリスが148%(1267万人)と増加率が高い。次いで北欧(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド)が106%(302万人)と増加率が高い。一方、オランダは23%(43万人)の増加にとどまっている。


次に、1700年から1820年のGDPと1人当りGDPの変化を見てみる。このデータによると、1700年から1820年までの120年間で、世界のGDPは3713億ドルから6945億ドルまで3231億ドル(87%)増加している。1人当りGDPは615ドルから667ドルまで8%増加している。
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1人当りGDPの変化を地域別に見ると、北米が最も増加率が高く、511ドルから1231ドルまで141%も増加し、西欧を抜いて1人当りGDPが世界で最も高い地域となった。次いで、中南米が31%増加、大洋州が23%増加、西欧が21%増加している。一方、インドは3%減少している。日本は17%増加して中国を上回った。

西欧の内訳を見ると、1600年から1700年の期間に最も増加率が高かったオランダが14%減少している。最も増加率が高かったのはイギリスで、36%増加している。1人当りGDPの水準が最も高いのは、依然としてオランダであるが、イギリスとの差は大きく縮まった。その他は20%前後の増加率の地域が多いが、イタリアは引き続きほぼ横ばいにとどまっている。

GDPの地域別の変化を見ると、最も増加率が高いのは、人口も1人当りGDPも大きく増加した北米で、2067%(127億ドル)増加している(グラフでは枠外に出ている)。増加量が最大なのは、1人当りGDPは横ばいだが人口が大きく増加した中国で、176%(1458億ドル)増加している。

世界に占める比率では、中国が22.3%から32.9%に増加し、インドを抜いて再びGDPが世界最大の地域になった。北米は0.2%から1.9%に増加している。一方、インドは24.4%から16.0%に減少、アフリカは6.9%から4.5%に減少している。他の地域は比率に大きな変化はない。

西欧全体では97%(786億ドル)増加しているが、内訳を見ると、最も増加量も増加率も高いのは、人口も1人当りGDPも大きく増加したイギリスで、238%(255億ドル)増加している。一方、オランダは6%(2億ドル)の増加にとどまっている。

まとめると、
●中国は、1人当りGDPは横ばいだったが、人口が2.8倍に大きく増加したため、インドを抜いて再び人口とGDPが世界最大の地域になり、人口とGDPはともに世界の約3分の1を占めている。
●インドは、1人当りGDPがやや減少し、人口増加率が世界平均より低かったため、人口とGDPの世界シェアが低下した。
●西欧は、人口もGDPも、増加率が世界平均並で、世界シェアはあまり変っていない。西欧の内訳では、イギリスが、人口も1人当りGDPも大きく増加し、GDPは3.4倍になった。オランダは、依然として1人当りGDPの水準が最も高いが、1700年に比べると1人当りGDPが減少し、人口増加率も西欧の中では低い。
●北米は、人口が9倍、1人当りGDPが2.4倍、GDPが21.7倍と、大きく増加し、1人当りGDPが西欧を抜いて世界で最も高い地域となったが、世界シェアは、人口が1.0%、GDPが1.9%と、まだ小さい。
●他の地域は、人口もGDPも世界シェアに大きな変化はなかった。

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