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ダニエル・ドーリング、マーク・ニューマン、アンナ・バーフォード「グローバル統計地図 世界の中の日本がわかる」( http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/52298844.html )は、世界地図の上での各国の面積の大きさを、様々な統計数値の大きさに比例するように、変形させて表わしている。この本にはウェブサイト「Worldmapper」( http://www.worldmapper.org )があり、本に掲載されていない統計地図も多数公開されている。また、データがExcelのシートにして公開されている。ただし、各種の出所のデータを寄せ集めたものであるため、必ずしも整合性が取れている訳ではなく、合計が一致しない場合などもあるようなので注意が必要だ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 国連決議に基づいてリビアへの攻撃が始まり、他の中東諸国の情勢も不安定である。今回は、「Worldmapper」のサイトの宗教人口のデータ( http://www.worldmapper.org/data/nomap/religion_data.xls )の中から、中東諸国の宗教人口について見てみる。これは2005年のデータである。なお、ここでは、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、スーダン、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、シリア、イラク、サウジ、イエメン、クウェート、カタール、バーレーン、UAE、オマーン、イラン、トルコ、イスラエルの21ヶ国を中東諸国とした。 イスラム教というと、中東の宗教だと言うイメージが強いが、実際には、世界のイスラム教徒のうち、中東は31%だけである。世界のイスラム教徒の数は12億5474万人で、世界の人口(62億4207万人)の20%を占めている。 http://www.worldmapper.org/images/pie_charts/pie564.gif ttp://www.worldmapper.org/images/pie_charts/pie564.gif イスラム教徒の多い国を順に並べると、1位がパキスタンで1億4366万人、2位がインドで1億3023万人、3位がバングラディシュで1億2492万人、4位がインドネシアで1億2155万人、などとなっている。 このデータによると、中東諸国全体の人口は4億3101万人で、そのうち、イスラム教徒は3億9278万人(91%)、キリスト教徒は2175万人(5%)である。中東のイスラム教徒のうち、スンナ派は2億8185万人(中東のイスラム教徒の72%)、シーア派は1億0817万人(中東のイスラム教徒の28%)である。 中東諸国を各国別に見ると、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、スーダン、パレスチナ、ヨルダン、シリア、サウジ、カタール、UAE、トルコ、などでスンナ派が大部分を占めている。クウェートは、スンナ派が人口の56%、シーア派が30%、イエメンは、スンナ派54%、シーア派42%と、両派の比率が接近している。シーア派の比率が高いのは、イラン(87%)、イラク(63%)、バーレーン(59%)、などである。 レバノンは、スンナ派24%、シーア派36%、キリスト教34%(多くがマロン派)となっている。キリスト教は、エジプトでも15%(大部分がコプト正教会)を占める。また、また、このデータでは、スーダンでも、キリスト教が16%、伝統宗教(このデータでは「Pagan」と表示)が11%となっている。 また、イスラエルは、ユダヤ教が71%、スンナ派14%、シーア派5%、キリスト教3%となっている。オマーンは、スンナ派49%、シーア派4%、スンナ派とシーア派以外のイスラム教(イバード派?)36%、ヒンドゥー教6%となっている。ヒンドゥー教は、中東全体では0.2%だが、UAEで8%、バーレーンでも6%を占めている。 次に、逆に各宗教ごとに国の分布を見てみる。スンナ派の数は、全人口が多いエジプトが最も多いが、各国に分散しており、特定の国にだけ集中しているという事はない。一方、中東のシーア派のうち、55%がイランに集中しており、次いでイラクとトルコとなっている。
また、中東のキリスト教徒のうち、47%がエジプト、25%がスーダンにいる。ユダヤ教徒はほとんどがイスラエルである。 |
グローバル統計地図
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