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ダニエル・ドーリング、マーク・ニューマン、アンナ・バーフォード「グローバル統計地図 世界の中の日本がわかる」( http://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/52298844.html )は、世界地図の上での各国の面積の大きさを、様々な統計数値の大きさに比例するように、変形させて表わしている。数値を地図上の大きさに変換することで、より視覚的に把握しやすくなっている。その中の地図から、興味のある地図をいくつか見てきた。 福島原発事故は依然として危機が続いているが、この本の地図の中に原子力による発電量の世界地図があるので、今回はそれを見ることにする。 原子力による発電量 これが、世界の原子力発電量を各国の面積にして表わした地図である。ただし、データは2002年のものである。 本書によると、世界の200の国・地域のうち、原子力発電を行っているのは30ヶ国だけである。アフリカの大部分やオーストラリアなど原子力発電を行っていない国は、この地図には出ていないので、実際の面積の世界地図とは大きく違っている。 原子力発電量は、日米欧の先進国に集中しており、西欧9ヶ国(フランス、ドイツ、イギリス、スウェーデン、スペイン、ベルギー、スイス、フィンランド、オランダ)で世界の35%、北米(アメリカ、カナダ)が34%、日本が11%を占めている。旧ソ連(ロシア、ウクライナ、リトアニア、アルメニア)は9%、東欧(ブルガリア、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、ルーマニア)が3%、アジア(韓国、中国、インド、パキスタン)が6%、中南米(ブラジル、メキシコ、アルゼンチン)は1%である。アフリカで原子力発電を行っているのは南アフリカだけで、世界の0.5%である。 また、この本にはウェブサイト「Worldmapper」( http://www.worldmapper.org )があり、データがExcelのシートにして公開されている。その原子力発電量のデータ( http://www.worldmapper.org/data/nomap/114_worldmapper_data.xls )から、各国の原子力発電量と、1人当り原子力発電量のグラフを作ってみた。 原子力発電量 原子力発電量が最も大きいのはアメリカで、それからフランス、日本、ドイツ、ロシアの順になっている。 1人当り原子力発電量 1人当りの原子力発電量を見ると、順位は大きく異なる。1位はスウェーデンで、フランス、ベルギー、フィンランド、リトアニアの順である。アメリカは8位、日本は13位、ドイツは14位、ロシアは20位である。韓国も日本より大きい。 ただし、これは2002年のデータなので、現在は変動があると思われる。 ウィキペディア「イグナリナ原子力発電所」( http://ja.wikipedia.org/wiki/イグナリナ原子力発電所 )によると、リトアニアは全電力の8割が原子力発電だったが、チェルノブイリと似た形だった。EU加盟に当り、その危険性が指摘され、閉鎖する事になった。国民投票では、9割が操業続行を支持したが、2009年に原子力発電を停止した。電力不足を補うため、電力を輸入する事になるが、電力の外国依存度が高まり、電気料金も大幅に値上がりすると見られている。そのため、新しい原子力発電所の建設が計画されている。
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グローバル統計地図
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