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ダニエル・ドーリング、マーク・ニューマン、アンナ・バーフォード「グローバル統計地図 世界の中の日本がわかる」(ttp://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/52298844.html)は、世界地図の上での各国の面積の大きさを、様々な統計数値の大きさに比例するように、変形させて表わしている。数値を地図上の大きさに変換することで、より視覚的に把握しやすくなっている。その中の地図から、興味のある地図をいくつか見てきた。今回は、中国が大きくなっている地図の例を2つ見てみる。 なお、本書にはウェブサイト(ttp://www.worldmapper.org)があり、地図の基になっているデータを載せたExcelファイルも公開されている。 まず玩具輸出の輸出を見てみる。 これが玩具輸出の純輸出額を表わした地図である。データは2002年のものである。純輸出額は、輸出金額と輸入金額の差額である。日米英独仏など、輸出金額より輸入金額のほうが大きい国は、この地図には表示されていない。地図では香港が特に巨大化して描かれている。純輸出額が最も大きいのは中国で全体の53%を占める。2位は香港で全体の24%となっており、中国と香港で世界の大部分を占めている。1人当りの純輸出額では香港が1位で、2位のマルタの9倍もあり、圧倒的な差が付いている。 次に紛争を見てみる。 これが1945〜2000年の武力紛争による死亡者数を表わした地図である。55年間に世界で5104万人が武力紛争で死亡している。1位は中国の 1605万人で、全体の31%を占めている。以下、ベトナム379万人、コンゴ民主共和国300万人、スーダン276万人、韓国225万人、北朝鮮225万人、カンボジア223万人、ナイジェリア201万人、アフガニスタン200万人などとなっている。アフリカ大陸を合計すると1550万人である。日本、アメリカ、西欧各国などはゼロとなっている。アメリカは朝鮮戦争やベトナム戦争で軍人が死んでいるはずだが、死亡者の国籍ではなく、死亡した場所と言う事なのだろうか? その点は説明がないので分からない。 ウェブサイトのExcelファイル(ttp://www.worldmapper.org/data/nomap/287_worldmapper_data.xls)には、各国の死亡者数を年代別に分けたデータが載せられている。それによると、中国の死亡者数のうち、1940年代620万人、1950年代750万人、1960年代20万人、1970年代108万人、1980年代108万人となっている。国共内戦、朝鮮戦争、チベット動乱、文化大革命などなのだろうか? コンゴ民主共和国の300万人は全て1995〜2000年である。2002年の人口に対する比率で見ると、1位はカンボジアの16%で、以下、東チモール14%、アンゴラ13%、ルワンダ10%、北朝鮮10%、アフガニスタン9%、などとなっている。韓国は4.75%で11位、ベトナムは4.72%で12位である。 第2次大戦後の戦争と言うと、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東の一連の戦争、などが思い浮かぶが、中東の一連の戦争は死亡者数から見ると、それほど大きくないようだ。死亡者数は正確には分からず推定の部分も大きいと思うが、中国が2位以下に大きく差をつけて1位になっていることは、日本人の常識からは意外に思えるのではないか。また、多くの日本人はアフリカの紛争による死亡者数については、ほとんど知識がないのではないだろうか。
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グローバル統計地図
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