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コルンゴルト「死の都」(全3幕、ドイツ語上演、字幕付)
2014年3月15日(土)14:00、新国立劇場 オペラパレス
原作:ジョルジュ・ローデンバック
作曲:エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
パウル: トルステン・ケール
マリエッタ、マリーの声: ミーガン・ミラー
フランク、フリッツ: アントン・ケレミチェフ
ブリギッタ: 山下牧子
ユリエッテ: 平井香織
リュシエンヌ: 小野美咲
ガストン(声)、ヴィクトリン: 小原啓楼
アルバート伯爵: 糸賀修平
マリー(黙役): エマ・ハワード
ガストン(ダンサー): 白髭真二
演出: カスパー・ホルテン
指揮: ヤロスラフ・キズリンク
管弦楽: 東京交響楽団
合唱: 新国立劇場合唱団
児童合唱: 世田谷ジュニア合唱団
第1幕50分、休憩25分、第2幕50分、休憩25分、第3幕50分
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フィンランド国立歌劇場からのプロダクション・レンタル公演。舞台セットが、いつもより前方まで作られていて、幕の前まで出ていた。そのためか、普段は舞台の上にあるプロンプター・ボックスが、オーケストラピットの中に作られていた。
この演出では、黙役のマリーが登場し、ほとんど最初から最後まで舞台上にいて、歩き回ったり、倒れたり、遺品を手に取ったり、他の登場人物を見たりしている。マリーの姿は、最初はパウルだけにしか見えないが、第3幕ではマリエッタにも見えるようになる。
舞台セットは、壁が動いたり窓が開いたりはするが、基本的に最初から最後まで同じまま。死んだ妻マリーの写真や遺品が所狭しと並べられ、床や壁の棚を埋め尽くしている。床にたくさん並べられた、家のような形をした遺品を入れた箱は、ブルージュにあるキリスト教の聖遺物匣の形をしている。照明の転換も効果的に使われていて、うまくできていた。
舞台の後ろの壁は、第1幕では階段のようだが、照明が変わると、空から町を見下ろした風景が、階段の隙間から奥に見える。第2幕になると、階段が舞台の上に引き上げられ、町がはっきり現れる。町の建物のいくつかは立体になって出っ張っている。舞台の横の壁も左右に開く。フリッツ、ブリギッタ、ユリエッテ、リュシエンヌ、ガストン、アルバート伯爵が、ベッドの中央にあいた穴から出てくる。第3幕では、舞台の後ろの町の風景に窓がたくさん開いて、聖血の行列の合唱が現れる。床にも穴がたくさん開いて聖血の行列の合唱がせり上がってくる。
パウル役は、最初の場面以外は、ずっと舞台に出続けている、大変な役だが、トルステン・ケールはすばらしかった。マリエッタのミーガン・ミラーも良かった。
1階の中央後方と両サイド前方、2階の下手サイド前方の客席をつぶして、NHKのテレビカメラが入っていた。
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