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新国立劇場バレエ「ホフマン物語」(全3幕、プロローグ・エピローグ付)
2015/10/30(金)19:00〜21:25、新国立劇場 オペラパレス
振付: ピーター・ダレル(1972)
音楽: ジャック・オッフェンバック
編曲: ジョン・ランチベリー
指揮: ポール・マーフィー
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
ホフマン: 福岡雄大
オリンピア: 長田佳世
アントニア: 小野絢子
ジュリエッタ: 米沢唯
リンドルフ、スパランザーニ、ドクターミラクル、ダーパテュート: マイレン・トレウバエフ
ラ・ステラ: 本島美和
プロローグ・第1幕 35分、休憩 25分、第2幕 30分、休憩 20分、第3幕・エピローグ 35分
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プロローグ:
街角のカフェで、白髪交じりでくたびれた風采の、老年期のホフマンが、酒を飲んでいる。テーブルにはホフマンの思い出の品である、眼鏡、トゥーシューズ、十字架がある。恋人でオペラ座の歌手であるラ・ステラがやってきて、公演後に会おうと書いた手紙を、付き人を通してホフマンに渡そうとするが、リンドルフが手紙を奪ってしまう。ホフマンは友人達に頼まれて自分の昔話を始める。
第1幕:
青年期のホフマンは、魔法の眼鏡をかけさせられ、スパランザーニが作った人形のオリンピアを、生きた女性だと思い込んで恋をする。2人で踊っている途中で眼鏡をなくし、人形はバラバラになってしまう。オリンピアは最初は仮面をつけて踊っているが、ホフマンが眼鏡をかけると、仮面がなくなり人間の顔になる。全体的にコミカルな振付になっている。
第2幕:
成年期のホフマンは、恋人のアントニアの自宅でピアノを弾いている。アントニアは病気のため踊れなくなっている。ドクターミラクルが現れ、病気を治すと言って、アントニアに催眠術を掛ける。舞台は、アントニアが見せられる幻である、クラシックバレエのシーンに変わる。コールドバレエを交えて、クラシックバレエの衣装に着替えたアントニアとホフマンのパドドゥが踊られる。アントニアのバリエーションは、少しライモンダっぽい。再び自宅のシーンに戻り、アントニアは無理に踊ったせいで倒れて死んでしまう。
第3幕:
アラビア風の妖しい雰囲気のダーパテュートのサロンに、壮年期のホフマンがいる。高級娼婦ジュリエッタに誘惑されて、ホフマンは胸の十字架を失くしてしまう。ホフマンは自分の姿が鏡に映らなくなった事に気づき、ありあわせの棒で十字架を作って、ジュリエッタやダーパテュートを追い払う。
エピローグ:
ホフマンが昔話をしているうちに、オペラ座の公演が終わって、ラ・ステラがホフマンに会いに再びカフェにやって来るが、リンドルフがラ・ステラを連れて行ってしまう。1人取り残されたホフマンの前に、女性たちの幻が次々と現れては去っていく。
オッフェンバックのオペラを、ダレルがバレエにした作品。ストーリーはオペラとほぼ同じであるが、主な登場人物のうちホフマンと行動を共にする友人のニクラウスが削られている。また、アントニアは歌手からバレリーナに変わっている。主人公のホフマン年齢が幕ごとに違い、衣装やメイクはもちろん違うが、振付や性格の違いを出して踊るのは、ダンサーにとって難しそうだ。悪魔の化身であるリンドルフ、スパランザーニ、ドクターミラクル、ダーパテュートの4役も、1人の男性ダンサーが踊るが、幕ごとの違いはホフマン以上に大きい。今回の公演では2人ともうまく違いを表現して踊っていた。
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