世界日本化計画

ブログタイトルを「silkroad_desert9291」から「世界日本化計画」に改名した。(2008.12.16)

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ニューズウィーク日本版 2013.12.3号(第28巻46号、通巻1376号)、阪急コミュニケーションズ
cover story「アメリカも困惑する韓国の世界観 東アジアの秩序を狂わせる韓国の対日強硬姿勢―そこに潜む外交戦略の混乱とは」(p.26-34)

○韓国「迷走外交」の行方(オバマの新アジア戦略を軽視し中国に急接近する韓国のジレンマと迷走外交の行方): ロバート・E・ケリー(釜山大学准教授)

●韓国は中国より日本を恐れ、日米同盟強化により自国が日本に引きずられると恐れる。その結果、北朝鮮に対して日米と組む一方、南北朝鮮と中国が組んで日本に張り合うという、複雑怪奇な状況を生む。

●韓国メディアの論調は過激になる一方だ。コリア・ヘラルドも、日本は韓国の「昔からの敵」であり、同盟などありえないと切り捨てている。日米の緊密さを目にすると、自分がのけ者にされていると感じてしまう。韓国は米国との親密さを日本と競っている(ステファニー・ナヨン・カン 米戦略研究所 パシフィックフォーラム研究員)。自国の経済成功の自負のため、これまで以上に日本に食ってかかっている。自信が「新たなナショナリズム」を生み、外交の強気につながる。日本と対等だと考え、米国の日本重視を受け入れ難いと感じている。

●韓国は、中国か日米同盟か、どちらか一方に付かざるを得ないが、歴史的な中国への親近感と、日本への根深い憎悪により、日米と同盟し中国と対立する事ができない。韓国が中国より日本を脅威とみなしている事に、米国は困惑している。

●北朝鮮と国家の正統性を争っている心理状態も問題。北は中国にも米国にも日本にも断固たる態度を取る民族の代表だが、南は米国に従属していると主張する。韓国にもこのプロパガンダに同調する者がいる。そのあおりで、日本が避雷針のように非難を集める事になる。日本は愛国心を証明する手頃なはけ口となる。米国に従う一方、日本に強硬姿勢を取る事で、プライドと自尊心を高められる。

●北の「朝鮮」ナショナリズムに傷つけられた国家のアイデンティティを新たに構築するため、「他者」としての日本が役立っている。「愛国心」は弱いが「民族愛」が強い。韓国は政治的正統性が弱い。制度は米国の模倣で、朝鮮王朝から継承した物はなく、エリートは閉鎖的で、市民社会も弱い。そのため「国民」としてのアイデンティティが乏しい。そのため、日本を「他者」としてアイデンティティを築こうとしている。だから日本と和解したがらない。

○日本批判にアメリカもうんざり: J・バークシャー・ミラー(米戦略国際問題研究所 太平洋フォーラム研究員)

●日本を非難し続ける朴大統領の硬直した姿勢、執拗な態度は、近隣国と揉める中国の頑迷な外交スタイルを思わせる。韓国の政治家は日本をスケープゴートとして利用している(ロバート・デュジャリック テンプル大学日本校 現代アジア研究所長)。日本を安全保障上の脅威とする考えが勢いを増している。米国は日本の安保政策を支持しているが、韓国が非難している事で摩擦が生まれている。韓国が現実的アプローチを取らなければ、日韓関係だけでなく米韓関係も損なう事になる。

○韓国がアジアで生き残る方法: ロバート・E・ケリー

●米国は中国のアジア支配を阻止しながら民主化するのを待つのが中心戦略。それまでは同盟国間の不和には目をつぶるだろう。米国では日韓の領土紛争は、韓国が言うほど重要な問題とは捉えられていない。米国は日本がこれからファシズムがのさばるとは見ていない。米国が韓国の日本に対する不満に肩入れする事はない。しかし皮肉にも、日韓は共に米国の同盟国だから、自分たちで解決しようという意思が見られない。

●米国がアジア重視に動くとは限らない。アメリカ人の多くはアジアをよく知らない。韓国は、3つ(米国を加えると4つ)の大国に囲まれた世界唯一のミドルパワーであり、周りの大国の地政学に影響を受けずにいられない。

●韓国には3つの選択肢がある。

1. 日米陣営にいるという事実を受け入れる。しかし、日本を同盟国とすれば、世論の反発が大きい。中国も北朝鮮の支援を続けるだろう。
2. 米中間をうまく泳ぎ続ける。中国を安心させる事はできるかもしれないが、日米と緊張が生じる。
3. 独立独歩でやってみる。軍事費を増やし、核兵器を開発し、スイスのような「軍事力を備えた中立国」を目指す。

3つのどれも理想的ではないが、筆者は今後数十年間に1と2で迷い、最後に1を選ぶと考えている。

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前回の記事「慰安婦問題という名の泥沼」(https://blogs.yahoo.co.jp/silkroad_desert9291/58249882.html)と同じく、今回の記事も5年前の2013年のニューズウィーク日本版。

韓国の反日の要因として、韓国が北朝鮮と対立する中で、アイデンティティとして反日が必要になっている、という指摘は確かだろう。しかし、それだけではなく、もっと根本的な基盤として、儒教や小中華思想など、韓国の歴史的文化的な要因がある。

昨年2017年に、米国の大統領がオバマからトランプに代わり、韓国の大統領も朴槿恵から文在寅に代わっている。また、今年2018年には米朝首脳会談が開かれ、貿易面などで米中の対立が強くなっている事など、状況が変化している。

韓国の3つの選択肢が挙げられているが、韓国は米国から離れ、北朝鮮と中国に接近しているように見える。米国側も韓国を切り捨てる方向に向かっているのではないか。

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