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奥田 英朗

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無理 / 奥田 英朗

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こないだ本屋へ行ったら奥田さんの新刊が出ていたので衝動買いです。
「最悪」「邪魔」に続く3作目。
話はつながってへんけど、三部作的な感じでしょう。

相原友則■働き口も探さずに国から生活保護をもらって暮らしている市民に日々嫌気がさしているケースワーカー。生活保護の申請を断った事から恐怖の生活が始まる。
久保史恵■田舎生活にうんざりし東京の大学進学を夢見る女子高生を襲った悲劇。
加藤裕也■暴走族あがりで詐欺まがいの仕事に就くがその昔の仲間を断ち切れない為に大変な事に巻き込まれる。
堀部妙子■離婚後子供は成人し孤独を紛らわすために宗教にのめり込むスーパーの保安員。どんどん激化していく宗教対立は果たして彼女を救ってくれるのか。
山本順一■父から受け継いだ市議会議員の地位を必死で守ろうとするがどんどん足元から崩れていく。

基本はこの5人の転落人生です。
舞台は合併によって出来た地方都市。
田舎でろくな娯楽施設もなく、仕事もない、そんな町で必死にもがく人々の実にリアルな転落劇。
この本に書かれてる問題はまぁ確かに極端やけど、他人事ではない現代が抱える問題が書かれてるんで身近に感じながら読みました。

「最悪」と「邪魔」はかなり前に読んだのではっきり比べられへんけど
上記2作の方が面白かったな〜と思う。
今回の「無理」もそれなりに時代背景も絡んでて長編の割りに読みやすくサクサクたのしめましたけど…
どんなふうにこの5人が最後つながっていくんかなぁ〜ってワクワクしながら読めましたけど、欲を言えばラストにもうひとパンチ欲しかったな。

家日和 / 奥田 英朗

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■サニーデイ■
ひょんな事からネットオークションをする事になった42歳の主婦、山本紀子。
取引をした相手から感謝の言葉を貰う事が生きがいとなり
どんどんオークションにはまっていく。

■ここが青山■
結婚して6年、4歳の息子。マンションのローンがあと30年。
そして突然の会社倒産。
妻が出勤、旦那は主夫へ?!

■家においでよ■
妻が家を出ていった。
残された正春は今まで妻に反対され置かせてもらえなかった物を次々と
リビングへ持ち込む。
最新のオーディオ機器にかこまれた男の城とは…

■グレープフルーツ・モンスター■
自宅でデータ入力の内職をしながら平凡に暮らしていた専業主婦の弘子。
データの受け渡しにくる営業マンに刺激を受け
彼女の妄想はどんどんエスカレート。

■夫とカーテン■
いつも突発的&短絡的な夫に振り回される妻春代。
しかし夫の無謀な挑戦が始まると彼女の仕事は上手くいく。
おかしな持ちつ持たれつの夫婦のお話。

■妻と玄米御飯■
妻がロハスにはまった!
食卓には味付けの薄いおかずと玄米御飯が並ぶ。
それに何とか対抗したい小説家の夫が取った行動は?

短編集です。
奥田さんのは長編でもサクサクなので、短編は更に読みやすくおススメです。
まぁ特に心に残る作品という訳ではないですけど
いろんな家庭事情が書かれててなかなか面白いです。
どれも最悪の結果を迎えないので安心して読んでられます。
年齢層的にはまぁ、家庭がある人の方が読んでて面白いかもしれへんね〜。

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上階から夜な夜な聞こえる男女の声を唯一の楽しみにするフリーライター
キャバクラ嬢等の風俗専門のスカウトマン
成人した娘と冷め切った夫が家族。女としての喜びに貪欲に執着する中年主婦
NOと言えず様々な勧誘、頼み事に巻き込まれる意志のないカラオケ店員
官能小説を書いている事にどうしても自分自身納得できないプライドの高い作家
自分がデブでブスだと自覚しながらデブ専に向けた個人撮影DVDを売り込む女

みんな、どんな人生を送っているのだろう。
みんな、しあわせなのだろうか。

6人がそれぞれ主人公として書かれた短編集ですが
個々につながっているという構成です。

「ララピポ」って何やろう?って感じで読んでみたんやけど
これはあえて書きません。
最後のほうで、そういう事か…ってわかるので読んでみて下さい。
上に書いた通り、かなり、濃いキャラの連続です。
全体的に風俗がらみのお話なんで、そういうの無理!って人はよしてください。
描写が生々しいです。正直、ちょっと気分悪くなったりするかも?!
まぁ、奥田さんなんで、軽いタッチでその辺りも何とか乗り切ってる感はありますが…

世の中、多くの人がいろいろ悩みながら自分の生き方を探しているもんです。
って言えば格好いいけど、自分探しも1歩間違うとこうなってしまいます。

ガール / 奥田 英朗

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久々の奥田さんです。
なんとなく図書館で目についたので借りてみました。

タイトルは「ガール」なんですが
30代半ばの女性が主人公の短編集です。
まぁいつまでも「ガール」でいたいと願う女心を皮肉ったタイトルというわけで…

課長の昇進したはいいが、旦那より給料が高くなってしまった
子供はまだいいとバリバリ働いてはいるが男性部下との摩擦に悩む聖子。

今までマンション購入=結婚を諦める、だと思っていた。
親友のマンション購入をきっかけに資産としてのマンション購入を
考えあれこれ悩むゆかり。

38歳にもなって真っ赤なミニスカートをはく上司を
哀れみながら自分の若作りも周りから
どう思われているのか不安で仕方ない由紀子。

離婚後、子供を育てながら残業の多い営業課でがんばるシングルマザー。
同世代の未婚女性と自分を比較し敵対視しながら
子育てにも奮闘する孝子。

新入社員の指導員に抜擢され、指導することになった男の子は
一回りも年下の男前好青年だった。
若い男を前にして心をときめかせ空回りする容子。

自分も主人公と年齢が近いんで、何だか人事ではない感じだった(笑)
●マンション●
「わたし、28のときにロンドン支店に2年間勤務する話があったでしょ」
「うん。憶えてる。」
「今、すごく後悔してる。どうしていかなかったんだろうって。あのときは結婚に対するプレッシャーが強くて、2年も日本を離れる勇気がなくて辞退したの。今思えば、28なんて全然余裕じゃない。でも、当時はそう思えなくて…」
「そうね。同感。」
「今は『もう34』だけど、5年たったら『あのときはまだ34だったんだ』って思うんじゃないかな」
もっともな意見だと受け止めた。自分も、結婚を意識してここ数年は大きな変化を避けてきた。チャレンジもさぼった。もったいなかったなあと思う。今30歳だったら、もっと充実した日々を送れた気がする。
この文章が、うまいこと言ってるなぁと思ったな。
確かに年取るとチャレンジ減るなぁ〜。今更って気持ちあるし。

でも暗い内容ばかりじゃなくてお話自体は最後はみんな前向きでいい感じに終わるので
同世代が読んでも、現実はそうやなぁと頷く事はあるけど凹む事はないと思う。
世間が何と言おうと、みんなまだまだ「ガール」でいたいのですよね。

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最悪 / 奥田 英朗

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「邪魔」を読んだらコレも読まな!って思って図書館で借りてきました。
この2冊は何となく共通した感じがあります。
シリーズ(?)みたい。
別に登場人物がかぶるとかそういうのじゃないけど
人が追い込まれて深みにはまっていく様子が全く同じです。

小さいながらも工場を経営しコツコツ真面目に働いてきた川谷。
親に心配ばかりかける腹違いの妹を持ち自分は地味に銀行務めをするみどり。
親から捨てられパチンコとトルエンを盗んで日銭を稼ぐ和也。
単に悪い男にあこがれてついてきただけなのにやくざに監禁される17歳の少女

とる行動全てが裏目裏目に出る。
そして何の接点もなかった人達が
最終的には銀行強盗逃走車で運命を共にすることになる。

他にも下手を打った下っ端を必死に探すチンピラや
いつもいつも男に騙され殴られ金をむしり取られるホステス
等々、とにかくみんなをこれでもかってくらい「最悪」な出来事が襲う。

ほんの少しの選択ミスでずれた人生の歯車がどんどん大きな歪を作り
取り返しのつかない事態へとみんなをおいこむ。

これも、精神状態ギリギリの人間の思考や行動が面白かった。
前半は個々の日常が書かれてて少しだけ足踏みするけど
つながり始めるともぉすごいスピードでページがめくれる!
読後感は「邪魔」より良かったです。

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