|
親愛なる地球のこどもたちへ
これは助けを求める手紙です。
わたしは惑星、地球。ただの星ではありません。
あなたがたの住む家、母なる地球なのです。
そしてあなたがたと同じように、わたしの体はたったひとつきり。
ひとつしかないということは、
とくべつな、かけがえのない存在であるということ。
いつも愛され、大切にされなければならないということです。
あなたと同じように。
もう少しくわしく話しましょう。
たとえば、あなたが登って遊ぶ岩山や木、
浜辺を歩くときに、はだしの足もとではねる砂、
雲を見あげるときに、ねころがる草っぱら、
いつも泳ぎにいく川や、湖や、海、
ひんやりとした緑の森、焼けるように熱い砂ばくや、真っ白な冷たい氷河、
それのどれもが、わたしなのです。
この暖かな太陽の光で、あなたをだきしめたり、風でくすぐったり、
ときにはその体に雨のシャワーをあびせたりするのが、わたしは大好き。
鏡に自分の姿をうつすと、なにが見えますか?
まず目が見えますね。
それから髪の毛や、鼻や、口。
そして笑うと、ほら、歯も。
わたしが同じことをすると、なにが見えると思いますか?
大地を歩くあらゆる生きものたちが見えるんです。
空を舞うさまざまな種類の鳥や、
海を泳ぎまわるたくさんの魚、クジラやイルカたちが、見えるんです。
そして、そうした生きものはみんな、わたしのこどもたち。
ほかにもまだ見えるものがあります。
はら、あなたが見える!
うそじゃありません。
だって、あなたも
わたしのこどものひとりだから。
わたしにだかれて暮らす生きものたちは、
みんなあなたの兄弟姉妹。
わたしたちは、
ひとつの大きな家族なんです。
でもそのことを
まだよく知らない人たちが、
おおぜいいます。
どんな生きものもみな
自分の兄弟姉妹、
わたしたちは
ひとつの大きな家族なのだということを。
「心配でたまらない。」と、ほかの生きものたちが言っていました。
心のない人びとによって、自分たちの住みかを破壊され、
よごされてしまうのが、こわいのです。
そうした人びとは、わたしの森でどんどん木を切りたおし、
わたしの海や川にゴミを投げすて、わたしの空を真っ黒によごしている。
わたしから森がなくなってしまったら、
生きものたちはどこに住めばいいのでしょう。
海がゴミだらけになってしまったら、
イルカやラッコはどこで泳げばいいのでしょう。
わたしの空がよごれてしまったら、
鳥たちはいったいどこを飛べばいいのでしょう。
生きものたちがみんな消えてしまったら……。
その光景が目にうかぶようです。
アフリカからゾウが、インドからトラが、
中国からパンダが、南極からペンギンが、オーストラリアからカンガルーが、
もしもいなくなってしまったら……。
クジラやイルカのまったくいない海を、想像してみてください。
アザラシやラッコのいない海を。
一羽の鳥も飛んでいなかったら、
青い空はまったくのからっぽになってしまいます。
鳥たちがさえずっていなかったら、木はひっそりと静まりかえってしまいます。
そして、わたしはとてもさびしくなる。あなたもそうじゃありませんか?
だからあなたの助けが必要なのです。
だからこそ生きものたちも、あなたに助けを求めているのです。
「でも、母なる地球さん。」と、あなたは聞くでしょう。
「どうやって助けたらいいの? あなたや、お兄さん、お姉さん、
妹や弟である生きものたちを、どうやったら助けることができるの?
あなたはそんなに大きくて、わたしはこんなに小さいのに。」
いいですか、みなさん。
わたしは、けっして大きくなどありません。
この広い広い宇宙では、ほんとにちっぽけな存在でしかないのです。
夜、外へ出て、たくさんの星を見あげてごらんなさい。
ほら、わかるでしょう。
わたしがどんなに小さいか。
人間たちは、わたしがとても大きいので、
なにをしても気づかないだろう、感じないだろうと思っています。
でも、わたしには、わかるのです。
ちゃんと感じるのです。
ひとりの人間にとっては小さなことでも、
わたしには、おおぜいの大きな力となって、感じられるのです。
だからだいじなのは、ひとりひとりが、
わたしや自分の兄弟姉妹である生きものたちを、傷つけないよう、注意すること。
わたしはたったひとりきり。
でも人間は何十億人もいるのだということを、どうか、わすれないで。
あなたが小さな手助けをひとつしてくれるだけで、
ずいぶんとちがうのです。とても大きくちがってくるのです。
さて、あなたにできること、
わたしのためにできるいちばん尊くて大切なことって、なんだと思いますか?
わたしがあなたに、いちばんしてほしいことって、なんだと思いますか?
それは……、
愛すること、です。
ただそれだけ。どうか愛してください。わたしがあなたを愛するように深く。
愛することは、大切にすることです。
大切にすることは、守ることです。
わたしを大切にし、守ることが、
あなたにとっては自分の家を、兄弟姉妹である生きものたちの家を、
破壊から救うことになるのです。
それからもうひとつ。
この話をぜひ、友だちや、
まわりの人たちにつたえてください。
わたし、みんなのたったひとつの家。
だから愛され、だいじにされなければ
ならないのだということを。
生きものたちはみな、兄弟姉妹、
わたしたちは、
ひとつの大きな家族なのだということを
教えてあげてください。
そうすればかれらも、
なにか協力をしてくれるはずです。
わたしにわかるような、小さな手助けを、
なにか……。
わたしのこどもたち、地球のこどもたちよ。
手紙はこれでおしまいにします。
でも、わすれないで。
わたしは、あなたがたの住む星。
みんなと同じように、たったひとつきりの
かけがえのない存在。
あなたが愛し、大切にし、守ってくれさえすれば、
わたしはずっと、あなたがたの家でありつづけられるのです。
いつも、いつまでも、永遠に。
みんなを心から愛しています。
母なる地球より
|
これは懐かしいですね。
小学校の国語の授業で読みました。
今でもずっと心に残っています。
かけがえのない地球を大切にしたいですね。
2012/6/6(水) 午後 11:53 [ 禮 ]