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鼠穴から有明神社までの中房川左岸を歩いてみたことがあった
もう5年以上昔である。
途中 縄文中期から末期にあたる遺跡(南ノ原遺跡)があるが
それを右に見て 山の沢へと分け入ったのであった。
途中いくつもの石が並べられていて
沢水が砂を運び 水平になった土地がいくつもあり
さながら姨捨の棚田のような印象を受けた。
ひょっとしてこういうところに水稲を植えたのではないかとさえ思える。
尾根の切れ目(岬)を右へ迂回してゆくと八面大王の墓と言われる魏石(ぎしき)の岩屋がある。
この周辺と 中房川の対岸には多くの横穴式円墳があり、古墳末期の7世紀のものと言われている。
仁科濫觴記にこの地に住む八面大王の成敗した記録が残っているが
これによると坂の上田村麻呂ではなく田村の守宮が中心となって行ったことになっている。
今の穂高の等々力氏 等々力玄幡である。
またある本に 八面大王は八女の大君と言い 九州福岡から逃れてきた 葛子の子孫であるとも言われている。
葛子とは 磐井の君の血を引く王族である。
磐井の乱は528年に起こった乱で、時の大和朝廷 継体天皇と互角に戦った九州倭王との戦いである。
松川の地に住みついて、成敗されるまでに150年の時を経ている事になり
事実彼らがこの地に528年にやってきて高い文化を広めたとしても
時の中央権力者との和解が出来ないままであっては
葛子が入植当時 彼らから大きな恩恵を受けた民衆は、次第に離反してゆき、
八女の大君一族は孤立化してゆかざるを得なかったであろうことは想像がつく。
継体天皇は応神天皇の5世の子孫という事になっているが
3世以上離れてしまうと天皇になる資格は非常に弱くなるが
大伴金村の強い推薦によって天皇に推挙された天皇である。
後に大伴金村は任那政策の失敗によって南加羅などが新羅に併呑され、失脚する事になるが
どちらかと言うと百済寄りの天皇側近であった。
筑紫の君磐井は物部麁鹿火と1年半もの戦いの中 肥の君の裏切りにあって 自刃したと思われます。
糟屋の屯倉を朝廷に明け渡し 筑紫の君 磐井の子葛子はその地を逃れ
結果として実質的な奴国は滅亡したと考えられます。
したがってこれ以降の九州王朝の歴史は巻向に引き継がれ
大和朝廷は此処から始まったという事が出来ます。
松川村のこの地にそれから150年後ですが
九州王朝の末裔と大和朝廷の現政権のご落胤が鉢合わせしたとしたらどうでしょうか
民衆はどちらの見方をするか という事ですが 自明のことと思われます。
歴史はこうしたねじれ現象を起こすわけです。
これは安曇氏にとっても同様なことです。
528年以降安曇族は流浪の民とならざるを得なかったと思うのです。
時の権力者とどのように取り入るかが大きな課題だったのではないでしょうか。
穂高神社の創建は安曇族にとっては大きな希望の実現であったと思います。
そのためには松川の八面大王との戦いが必須であったはずです。
八面大王がほろびたことによって初めて安曇氏は時の朝廷に取り入られることになる。
穂高神社創建の時期は653年である。
もし朝廷から討伐隊が派遣されたとすると斉明天皇4年(658年)阿倍比羅夫か
いずれにせよ いまこの地に生きて生活をしている松川 有明地区の住民の始まりは
この時八女の大君の子孫を人身御供として耳をそぎ 引き回し 波田の地で生き埋めにして殺し
そのことによって大和朝廷 大海人皇子(皇極の太子) 又の名を天武天皇によって認められ
内膳司の職を与えられ 防人を筑紫に出し、(朝廷に信頼されなければ防人は出せなかった)
そして繁栄を築くことが出来たのではなかろうか。
これは 仁科氏にとっても重要な事件だったのであろう。
われわれはこの事件を解明し認識する事によって
かつての輩下に裏切られ 殺された 八面大王の無念を鎮魂しなければならないのではないだろうか。
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今晩は〜!
金印の島で生まれ育ったので、この風景には憧れます。
安曇野には一度行きましたが、仕事の為だったので
今度は、一週間位かけてゆっくり見物したいと思ってます。
またお邪魔します。
[ 唐変木 ]
2012/12/14(金) 午後 7:39
ワタツミさんよくいらっしゃいました。
2000年以、上或いは2500年の歴史を刻むかもしれない安曇氏の日本列島開拓の歴史において、四方を高い山に囲まれた本州の分水嶺の集中地は、必ず海の民が極めてみようとした地であり、桃源郷だったのかもしれない。どうぞお越しください。ご案内いたします。
2012/12/17(月) 午後 2:22
九州王朝の末裔と大和朝廷の現政権のご落胤が鉢合わせしたとしたらどうでしょうか
民衆はどちらの見方をするか という事ですが 自明のことと思われます。
言われて見ればその通り!
目からうろこのお話です!
う〜〜ん なるほど! です(^^ゞ
2019/2/14(木) 午後 10:42