島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

ブログ「みんなの政治学」

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 死者が数万人単位と村井宮城県知事が苦渋の発表をした。村井知事は政経塾の後輩で、昨年、県庁でお会いした。防衛大学の出身で、危機管理には強い知事だと思う。頑張ってほしいと思う。

 戦後60年、最大級の国難に直面した日本である。本日から計画停電が実施される。多くの職場でも、不眠不休で地震からの復旧に携わっておられると思う。こんなとき、社長、政治家などのトップリーダーはどう行動すべきか。議員時代、代表室で民主党危機管理監をしていた経験からいくつか振り返ってみたい。

○国民に安心感を与える表情、音声を 
「危機に際して指導者はいかにすべきか」は組織、国家にとって決定的に重要である。重大事件が発生した時、最高指導者が自ら責任を持ち、「陣頭に立って」不退転の決意でリーダーシップを発揮する。菅総理が、2度にわたって国民にメッセージを発したのはこの意味で良かったと思う。

 ただ、元危機管理監として、今後のために申し上げるなら、指導者が国民の前に立つときは、自分の表情や音声を統制し、事件の進展につれて一喜一憂することなく、感情の起伏が顔色や言葉のトーンに出ないように、一生懸命自制する必要があることを忘れてはならない。

 できるなら、補佐役の前で、一度リハーサルをすることも必要であろう。補佐役は、冷酷なレンズ、敏感なマイクが指導者の表情や声の微妙な変化、一挙手一投足にいたるまで、国民が見逃さないことを認識して準備にあたるべきである。

 これは、情報を曲げるということでなく、ともすれば感情の起伏が激しい菅総理を「平常心」に保ち、正しい情報と安心感を国民に与えるためである。

○トップの陣頭指揮は全軍の士気、鼓舞のために
 トップの陣頭指揮の目的は、全軍の士気を鼓舞して皆にやる気を起こさせることにある。

 現在、自衛隊が5万人投入され復旧に当たっている。これがいずれ10万人になるとのことだが、その活動に心から敬意を表したい。民主党の現政権は、「暴力装置発言」などともすれば、自衛隊との一体感が薄い可能性がある。

 極限状態の下で、指導者への信頼感を深めさせ、上下および前線と後方の連帯感を高めて組織の総力をフルに発揮させるには、陣頭指揮はもう少し目的を考え、意識的で理性的なものでなくてはならない。

 残念ながら、菅総理の原子力発電視察や、視察途中に居眠りした副大臣等、陣頭指揮が「ただ、現場にいきさえすればいい」という状況になっていることは否定できない。

○特別扱いは受けるな
 今後、閣僚をはじめ、政治家諸氏が現場視察をすることも多かろう。そのときのアドバイスは「絶対に特別扱いをうけるな」ということである。

 ペルシア大遠征の時、アレクサンダー大王は真夏の太陽の下、11日間に440マイルを踏破する教皇軍を展開した。

 全軍、焼けつくようなのどの渇きに耐えていた時、一人の兵がどこからか兜1杯の水を見つけてきてアレクサンダー大王に手渡した。
 
 思わず口をつけようとしたアレキサンダー大王は、周りの騎兵たちがうらやましそうにその水を見つけているのに気付いた。

 アレキサンダーは、水を大地にながし、「いざ進もう、我らは疲れもせねば、渇きもせぬぞ」と叫んだという。

 それを聞いた全将兵は、どっと感激の声をあげ、「かかる大王に率いられる我らは不死身だ。天下に敵はないぞ」と叫んだという。

 視察の時は、「絶対に特別扱いを受けるな」をアドバイスしておきたい。

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お久しぶりです。TWITTERの方は拝見しておりましちゃが、この震災でお遍路仲間がいわき市で震災を受けました。まだ、電話連絡をとおっていませんが、多分避難をしていると思います。家も本人も無事なことが先日GOOGLEでわかりました。国のエイーダーの2週間目の挨拶をテレビで見ましたがしまさんが言うように表情が大切ですね。なぜか安心感を貰えませんでした。

2011/3/29(火) 午前 5:57 anjoohenro


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