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日本は国難にあり、国民は不安の中にある。その中で、民主党代表選挙が8月29日にも行われるという。
昨年の今頃、民主党は代表選挙に突入していた。私は、ブログなどで、菅直人氏でなく、小沢一郎氏を支持した。代表補佐役を経験した人間として、菅直人氏は野党のリーダーとしては一流でも、日本国を統治する総理としては疑問符がつく。良くも悪くも超一流の市民運動家であり、総理にはふさわしくないと思ったからだ。
不幸にも、私のこの予測は当たってしまった。昨年の代表選挙でマスコミ、評論家、学者がどう発言していたか検証して、今回の代表選挙の際の判断することを投票権をもつ、民主党議員にお願いしたい。
民主党議員は、けっして、マスコミ、評論家、学者のいうことに惑わされず、自らの判断と意思で代表を選んでほしいのだ。そうしないと、また国を誤ることになる。
菅直人総理は、「国会議員の最大の仕事は総理をえらぶこと」と言った。現憲法上ではこれは正しい理解である。そして、議院内閣制では与党第一党の代表が総理となる。ということは、民主党国会議員だけが、日本国の運命を決める総理を選ぶ権利と責任を持っていることになる。
孫子と並び称される呉子は、魏の名君文候に仕えた。その文候がなくなり、国が不安の中にあったとき、自信家の呉子は自分が宰相になろうとした。しかし、こと志と違い、田文(孟嘗君とは別の人)がその任に就いた。おさまらない、呉子は直接、田文にせまった。
呉「三軍に将として采配をふるった場合、どちらが有能か」
田「君には及ばぬ」
呉「官民を治め、財政を充実することにかけてはどうか」
田「それも及ばぬ」
呉「諸外国を操縦する外交手腕にかけてはどうか」
田「それも及ばぬ」
呉「三者いずれも吾輩に及ばずして、どうして君は宰相となっておれるか」
田「それではお尋ねしよう。国を挙げて不安で、大臣たちもしっくりせず、政府に民衆の信頼ない重大局面に、宰相の大任は君に属すべきか、私に属すべきか」
呉子はしばらく考えて後、答えた
呉「やはり、君でなくてはならぬ」 『史記』本伝
いま日本に必要な政治家は、才や智でなく、徳望であり、見識(見識は知識ではない)である。
民主党国会議員の見識に期待したい。
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