島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

グリーン革命の条件

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 3月11日の大震災と津波、それに続く福島原発第一号機の水素爆発によって吹き飛んだのは単なる原子炉建屋ではない。メルトダウンしたのは、核燃料棒だけではない。日本人が漠然と持っていた政府への信頼、巨大電力会社への信頼、そして何よりも原子力発電への信頼が吹き飛び、メルトダウンした。

 3月22日、私は孫社長とともに福島県を訪れ、佐藤知事に面会した。18日には首相官邸で、仙谷官房副長官と面会し、被災者をより安全と考えられる九州地区に避難させる動きを民間として進めたいと申し入れていた。首相官邸は「ありがたいことだ」と言われた。連日記者会見で不安払しょくに努めていた枝野官房長官にもそのとき、偶然あい、握手して「体にきをつけて」と言った。知行合一、その実現のために、佐賀県古川知事の名代、樋渡市長とともに福島県庁を訪問したのだ。

  震災後、まだ日は浅く、心配した旧知のお医者さんがガイガーカウンターを持っていくように勧めた。本社のある汐留では、0・08マイクロシーベルト。「0・3になったらマスクをつけてください」と言われた。

 那須塩原で、0.3となりマスクをつけた。その後、郡山では4マイクロシーベルト。福島では車内で6マイクロシーベルトを超えた。汐留本社での80倍近くとなり、さすがに緊張した。

 枝野官房長官は「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」と繰り返し、記者会見で語っていた。枝野氏の立場ではそういうしかないだろうことは解っていた。だが、本当はもっと深刻ではないかとそのときから思っていた。

 福島県田村市の体育館には大熊町から避難された方がおられた。一様に早くもとの家、職場に戻りたいと言われていた。少しだけ情報を多く持っていた私は、皆さんの希望がなかなか実現しないだろうということを知っていた。私は「せつなさ」を感じた。

 政治家から経済界に転じて、まる5年が経過した。政界を知り、今、経済界で生きている私として何ができるかを自問自答した。

 そして「脱原発とか、反原発とかいうのは学者の先生や評論家のかたにおまかせしておこう。経済人として生きている私は、再生エネルギー、自然エネルギーが原発の代替案になるということを事業として提示していこう。国民に選択肢を提示することが原発最小社会を実現することになる」との結論に達した。

 これが、私が再生エネルギー、グリーン革命に取り組む理由である。

 私は日本に「グリーン革命」をおこし、再生エネルギー中心の「原発最小社会」を実現したいと思う。エネルギーという基幹産業を変革するには、経済だけでなく政治、行政の事も熟知していなくてはいけない。今、思うと38歳から47歳まで国会議員をしていたのは、これからの「グリーン革命」への挑戦のための準備期間だったのではなかったのかとさえ思えてくる。

 もちろん、微力であり、未熟な私である。多くの方のご指導、ご協力をいただきながら一歩ずつ進んでゆくしかない。しかも、政治的にも事業としてもたいへん困難な挑戦である。

 松下政経塾五誓にある「素志貫徹の事」を再び噛みしめている。

「常に志を抱きつつ、懸命になすべきをなすならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある」

 
 

 


 

 


 

 

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