島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

政権交代の品格

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 民主党執行部が、当選回数別の意見交換会をしているという。しかし、そこでの議論は盛り上がらず、しらけたムードが漂っていると聞く。

 このところ、民主党、あるいは民主党を離れた1年生議員と話す機会がときどきある。政治に10年近くいて、その後、民間に転じた私の生き方に興味をもってくれているせいと、もとは一緒なので「話しやすい身内のおじさん」のような感じでいろいろ話してくれる。

 そこにあるのは、「自分たちは政権交代選挙で当選した。それなのに、今の民主党は民主党らしさを失ってしまった」という真摯な悩みである。けっして、マスコミに喧伝されるような、「次の選挙をどうするか」を考えているだけではない。

 私が議員時代、菅直人、鳩山由紀夫、岡田克也の三代代表につかえて、知恵を練りに練ってきたのは「政権交代の実現」であった。その間に、常に考えてきたのは「政権交代を起こすのは、自民党や官僚がやろうとしないことを実現するため」であった。

 鳩山由紀夫、菅直人の2代首相には、「市民が主役」「霞が関の解体と再生」という原点がまだ共有され、政権運営の中でも一歩ずつ、理想に近づこうという思いがあったように見える。それは、「新しい公共」とか「脱原発」という政策に現れていた。

 「現在の野田政権は、自民党政権がやろうとしてできなかった消費税増税、おそらく現在自民党政権だったら、野党の反対の前にできなかったであろう原発再稼働をを代わりに実現しようとしているように見える。
 しかも、その決め方が、トップだけで決めていて、根拠となる理念も示さないまま、結論だけを若手議員と国民におしつける。この党運営は問題がある」

 これが、私が接した、1年生議員たちの最大公約数的意見である。私からすれば、もっともだと思う。私が補佐役だったら、理解を深めるために走り回っていただろう。

 野党時代の民主党は「しがらみ」をもたないことで、政官業の癒着構造を破壊し、公正公平な社会をつくるとしていた。1年生議員たちは、その理念に憧れて選挙に挑戦した。

  消費税増税までは、私もやむを得ないと思う。しかし、原発再稼働、あるいは長期のエネルギー政策までも電力会社、旧体制の経済界の意見に迎合し、ずるずると進んでいくことは、自殺行為である。

 消費税増税、イエス。原発はノー。この政策を旗印にすることが民主党らしさをとりもどす第一歩である。私が話した1年生議員たちも、それを望んでいるように思える。

 

 

 

 

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