島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

政治家の品格

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 新党「国民の生活が第一」や「みんなの党」など野党7党が不信任案提出に合意したことでにわかに政局が緊迫してきた。「政治は一寸先が闇」というが、「一週間先が闇」という状況である。
 
 自民党もこれに押され、谷垣氏が自民党単独の不信任案提出に腹をくくったという。その前に、首相問責提出を準備するという。

 自民党は解散確約をめざすというが、どれだけ言ったとしても、今、負けるのが分かっていれ、野田総理が解散を確約するわけがない。結局は、不信任案の勝負になるのではないだろうか。

 先に不信任案を提出した野党七党は、小沢一郎氏がまとめて自民党不信任案に賛成するだろう。鍵は、民主党内で十数名が不信任案に賛成するかどうかにかかってくる。そこで、注目されるのが「鳩山グループ」である。

 鳩山グループの幹部松野頼久議員が「今の民主党の政治スタイルに限界を感じている、次の選挙までに、政界が流動して、新しい流れが出るかもしれない。その流れに身を置くことになるかも知れない」と語ったそうだ。

 新党も視野に入れ、大阪維新の会幹部も、松野氏との接触を認めている。周辺では、九州選出の議員による地域政党も考えているとさえ言われる。大阪維新も5名以上の国会議員がいなければ、政党要件を満たすことはできない。そんなときに、官房副長官も務めた松野議員などが合流してくれれば、助かるに違いない。

 もしも、総理派閥であった鳩山グループ中枢が連携を深めることになれば、大阪維新にない「プロフェッショナル」の技が入ることになる。
 先週初めに、閣僚経験者が、「十日がヤマ場となりそうだ」と話していた。すでに、この動きがあったのだろう。

 政治はプロ同士の将棋の対局と同じで、流れが予想できると、それを前提の動きが出てくる。「不信任案可決」。それも、党が分裂しての可決が予想される時、野田総理はどう行動するのだろうか。
 
 小泉総理は、郵政民営化法案の時、乾坤一擲、解散にうって出た。野田政権が、小泉氏と圧倒的に違うのは、国民の支持率である。小泉内閣が50%以上の支持率があったのに対し、野田政権は支持22%、不支持58%である。(朝日新聞)

 自民党は、消費税法案成立と引き換えに解散要求をしてくるだろうが、「万歳突撃」にも似た解散を民主党がするはずがない。小沢一郎氏周辺は「野田総理は、解散はできず、辞職するに違いない」と読んでいるそうである。

 実は、私もそう思っている。「野田総理の性格から、地位に恋々とする人ではない。消費税法案成立と引き換えに、自分の首を差し出すのでは」と前述の閣僚経験者に話した。
 「野田さんはやめないよ。嶋さんが言うような性格ならここまでこない」なるほど、「権力」は人を変えるかもしれない。

 解散まで、突入して、大きな政界流動化につながるのかどうか。「10日が山場」は間違いない。

 

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