島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

大風呂敷の論理

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 日本から3000キロ。空と草だけで出来上がっているモンゴル高原がある。そこに住む人々は、馬に乗り、風のように駆け、弓をひきしぼり、走りながら矢を放つ。そのスピード感は、はるか南に住む、黄河農耕文明の人々にとって同じ人間とは思えなかった。

 人は遊牧をする。遊牧には、糸のように細く、にら系に属す羊が喜ぶ草が必要とされる。ユーラシア大陸においては、モンゴル高原における草原が一等地であった。
 モンゴル高原は起伏に富んでいる。起伏も遊牧の好条件の一つである。夏には山の上で放牧し、遅く秋が来る低地に下ってゆく。
 蒼い空に白い雲、そしてはるかに続く草原。モンゴルにはいつか行ってみたいと思っていた。

 モンゴル南部のゴビ砂漠の風をとらえ、3000キロ離れた日本に電気として送る。直流送電線を使えば、3000キロ送っても減衰率は5%ですむ。ヨーロッパなどではABB,シーメンスなどの企業が直流送電線を使い、ヨーロッパ全体の電力網を作り上げている。技術的に不可能な話ではない。
 
 この大風呂敷の構想を具体化するために、2012年3月12日、モンゴル、バトボルト首相立会いのもとにソフトバンクとモンゴルの投資会社との間で合弁会社をつくった。その名も「クリーン・エナジー・アジア」。

 2ヶ月後、私ははじめてモンゴルの地を踏んだ。ウランバートルから70キロ。大風力開発構想の第一歩として、実験的につくる「サルキッド・ウィンドファーム」を視察するためである。「サルキッド」とはモンゴル語で「風の強い丘」を意味する。

 この建設工事で、私は「モンゴルのスピード」と農耕民族である「日本のスピード」の違いに驚くことになる。

 

 

 


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