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ソフトバンク社長室長に就任して、この3月で8年、3000日となった。歴代ソフトバンク社長室長の中でおそらく最長不倒の記録になると思う。
2005年9月の郵政解散総選挙の大暴風で議席を失った私は旧知の孫社長にこうお願いした。
「小選挙区選挙は落ちるときは落ちるし、当選するときは当選する選挙。英国の場合はこういうとき、躊躇なく民間に転進する。ソフトバンクで働かせてほしい」
孫社長は私の言葉に「やりましょう」と応じ、握手を求めた。ここから、私のソフトバンク社長室長の日々がはじまった。
私が入社したとき、ソフトバンクの売り上げは1.1兆円、営業利益は赤字であった。ソフトバンクホークスを買収したばかりだったせいもあり、「嶋さんは野球をやるのか」と言われたりしたものである。
それが、ボーダフォンの買収による携帯電話参入。昨年のスプリント買収と大風呂敷な経営を進めて行った結果、売上高7兆円、営業利益1兆円の企業グループにまで成長した。
この間、私が一貫してやってきたのは、孫社長が苦手とする「政治・行政の戦略的条件」の整備である。規制産業である通信事業で政治・行政の環境整備は経営に決定的な影響を与える。戦略レベルにおいての不利は営業などの戦術レベルでの工夫では補えないのである。ソフトバンク成長の結果を見れば、少しは私の仕事がお役に立ったのではないかと思う。
2006年「竹中懇談会」、2010年の「光の道構想」。2011年の「再生可能エネルギー促進法の成立」。「アジア・スーパーグリッド」「アメリカ進出」などなど。孫社長の大風呂敷を補佐役として、いかに実現して行くかという非常にエキサイティングな3000日だった。
この3000日を自分だけの経験にしていては、後世の人に申し訳ないと思い
「大風呂敷経営進化論・・松下幸之助から孫正義へ」をPHPから出版させていただいた。
詳細は、下記URLで見ていただき、お読みいただければ幸いです。
http://goo.gl/dOkYWK
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