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参議院予算委員会で安倍総理と福山元官房副長官の討論があった。安倍総理は「原発は100%安全でない」と言ってしまった。
討論は、消費税増税のタイミング、アベノミクスの話からスタートした。安倍総理は民主党政権時代、円高になすすべもなく、暗い雰囲気だったと厳しい口調で言った。
福山さんもなかなか質問巧者である。テレビカメラの前で、安倍総理を諭すように「すでに総理になられて一年十ヶ月、民主党の三年三ヶ月を口汚くののしるのはやめたほうがいいです。格好悪い。総理なんですから」と言った。もちろん、安倍総理が「カチン」とくるのを計算しての発言である。
次が、原発再稼動における安全性の問題である。参考人として民主党が呼んでいない、田中原子力規制委員会委員長が予算委員長の要請で来ていた。ここでも、質問巧者で、「最初は田中委員長は呼んでいない」と拒否しながら、発言を認められてしまうと、田中委員長と安倍総理の発言の矛盾をついてきた。
安倍総理は「世界最高水準の安全新基準により規制委員会が安全と認めたのだから、安全。したがって、その判断に従って再稼動する」というロジックである。
ところが、田中委員長は「技術的に新基準に適合しているかどうかを判断しただけで、再稼動して安全かどうかは判断していない」という。
この「ズレ」を福山議員はしつこく追及した。安倍総理もイラついてきて「ヤジ」にも反応してきた。
そして、とうとう「(原発は)100%安全と言ったことはない」と言ってしまった。
原発再稼動をするというのが、安倍内閣の基本方針である。それ以外に選択肢はないと考えているのであろう。問題は、かつての安全神話は否定され、危険性がある以上だれの責任で再稼動したかが明確にしなくてはならないということである。
政治家は決断し、責任をとるためにいる。安倍総理が、自らの責任で原発再稼動を決断し、何か起きた場合は歴史の法廷で裁かれることを覚悟してゴーサインをだすならそれはそれで評価する。
そうでは、なくて「原子力規制委員会が安全といったから・・」などと責任を曖昧にされたのでは委員もたまらないだろう。田中委員長は福山議員の質問に「再稼動の判断はしていない」と答えている。
責任があいまいなままで、原発再稼動に走る安倍政権。このままでいいのでしょうか?
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