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皆既月食の日に「はやぶさ帰還」のプロジェクトリーダー川口淳一郎博士の話を聞く機会を得た。
川口先生の話を紹介する。宇宙開発を見ていると人間をロケットというミサイルに縛って打ち上げているようなものである。だが、近い将来飛行機とロケットの融合がおきる。光速の20倍で、高度3万メートルを飛ぶ、宇宙機なるものをアメリカは開発している。高度3万メートルの空は星でいっぱいである。下を見ると真っ青な地球が広がっている。
アメリカだけではない。中国も20年後に光速の5倍の宇宙機を作ろうとしている。このままでいくと日本人は将来、中国製の宇宙機で移動するしかなくなるというのだ。
日本は研究計画の確率を執拗に求められるようになり、大風呂敷の研究計画をしなくなっている。だいたい、出口の見えるイノベーションなどないと言われた。
「せんべいは耳を残して」ともいわれた。せんべいを焼くとき、耳を残さないように注ぎ込む粉に気ばかり使っていると、コストは削減できるがせんべいはどんどん貧相になってしまう。少しぐらい無駄があったほうが美味しいのだそうで研究も似ているという。
川口先生に「ケネディのアポロ計画のように、日本が挑戦できるプロジェクトで実現可能性の高いものがありますか。たとえば、火星に人を送り込むとか・・」と聞いた。
「私は実現可能性という言葉は嫌いです。やれる理由をみつけて挑戦していけば何でもできます」と言われてしまった。まだまだ、私も大風呂敷度が足らないようだ。
本日、皆既月食だそうだ。宇宙のことを大風呂敷で考えてみたい。
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