島さとし(嶋聡)の「大風呂敷のススメ」

松下幸之助に学び、ソフトバンク社長室長3000日の後、多摩大学客員教授を務める元衆議院議員「島さとし」のブログです。

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 孫社長も松下塾長も戦国時代と明治維新が好きである。人間がたぎって行動しているからであろう。

 孫社長はよく織田信長と武田信玄、勝頼を比較する。

「武田信玄は、自分の領土から360度に戦いをしている。東西南北全部の相手と戦っている。信長は、自分の尾張の国から京都までの一直線のところにある敵としかほとんど戦っていない。

・・天下をとる、天下布武というビジョンに志をもったのか、それとも自分の領土を安全に拡大するということに志を持ったのか、それの決定的違いです」

        「事を成す」 井上篤夫 P112 

 限られた自分の人生の中で、目標を決めたら一直線に進む。それ以外のことは、戦いを避けていく。もっと言えば、「何をやらないかを決める」。これが、孫社長の成功の要諦の一つだと思う。

 ジャック・ウェルチがGEのCEOに就任した。GEの将来を徹底的に分析、考えた。GEは世界一をめざす。目標達成のために必要なことは、自分がやりたかった事業の海外展開ではなかった。

 利益は上がっているが、世界で1位あるいは2位になる可能性のない事業から手を引くことであった。

 撤退は進出より難しい。撤退を決めることができるのはトップだけである。現場に聞けば、継続というに決まっている。

 人生でも同じである。何か一つに集中する。ほかの事はやらない。それが、仕事を早く完遂する成功の要諦である。



 

 哲学者、井上円了が創設した東洋大学で「政策デザイン」の講義をしている。

 アダム・スミスが国富論で市場の「見えざる手」を賛美しつつ、道徳感情論を書き、経済学と政治哲学を融合した講義をめざしている。形式も「これからの正義の話をしよう」のサンデル教授に学び、対話形式である。

 今期の受講者は250名。もちろん必修ではない。非常勤講師の講義としては人気講義(?)のせいか、すでに6年目である。

 今回の講義は、「市場の失敗と政府の役割」。公共財、独占・寡占市場を講義した。
 
 アダム・スミスの国富論の中に「同業者というものは、楽しみや気晴らしのために集まったときでさえ、人々をあざむく悪巧みや価格引き上げのための共謀について話し合っているのだ」とある。

 この文を紹介したら「国富論ってこんなあざといこと書いてるのか。面白いな」という声が聞こえた。知的興味を持つことが第一である。

 地域独占の電力事業を解説した後、核廃棄物処理場決定について話した。

 スイス政府が核廃棄物処理場の場所を探していた。ある村が候補になった。
「あなたの村が核廃棄物処理場の建設地と連邦議会で決められたら賛成しますか」とのアンケートに51%の住民がYESと答えた。

 政府は、51%を上積みすることを目標に一人当たり年間6000ユーロ補償金を払うという施策をとった。年間、72万円として1ヶ月6万円。4人家族で24万円。悪い話ではない。

 どうなったかと学生に聞いてみた。賛成が増えるとしたのが7割。減るとしたのが3割だった。

 答えは、25%と半減。

 「へぇー」という声。減るとした男子学生、女子学生に理由を聞いた。二人とも「お金を払うということは危険だということ。だから、反対が増えた」と答えた。皆、同感のようだった。

 実は、スイスは違った。意見を変えた一番の理由は「お金で買収されたくなかったから」というものだった。市民としての責任感から、処理場を引き受けようとしたのに、金銭取引に低められたことに憤慨したというのが理由だったのだと報告されている。

 学生の一人が「日本人は卑しいよな」と遠慮ない感想をもらした。

 講義はまだ3回目。始まったばかりである。日本人は、本来「正義」を重んじる国民のはずである。いつから、それが減衰したのか。また、復活は可能なのかを探求して行きたいと思っている。

 


 




 

 

 「貞観政要」は帝王学の書とされる。名君の誉れ高い唐王朝2代目の大宗(利世民)と重臣たちの政治門答集である。徳川家康や明治天皇が座右の書とした。

 貞観10年、太宗が重臣たちに尋ねた。

 「帝王の業、草創と守成といずれが難き」
  帝王の事業の中で、創業と守成といずれが困難であろうか。

 私が政界から転じ、ソフトバンクに入社したのは2005年11月のことである。そのころのソフトバンクは、通信事業者としては、いまだ創業期であった。

 ヤフーBBでADSL事業、日本テレコムの固定事業がメインで、まだ携帯事業に参入していなかった
数字で見ると、売上高1.1兆円。営業利益は赤字であった。2006年にボーダフォンジャパンを買収したが、買収時点の国内シェアは16%に過ぎなかった。

 08年、iPhoneをいち早く導入。純増トップを続け、ウィルコム、イーアクセスを買収し、国内形携帯市場でのシェアは30%となり、トップのNTTドコモの40%が視野に入るようになってきた。

 この間の私の仕事は、国営独占企業からスタートしたNTTにかかった非対称規制を維持し、ソフトバンク、KDDI、イーアクセスなどの競争事業者が力を発揮できる政策環境をつくり上げる事だった。ソフトバンク一社の利益を超え、競争事業者のために働き、日本経済を活性化しようとしたのが結果としてよかった。

 昨年、ソフトバンクはスプリントを買収。日本にお客様が3600万人、アメリカに6000万人。アメリカとあわせるとドコモを抜いた。

 ソフトバンクは「創業」期を終え、「守成」期に入ったとの報道も増えてきた。

 ソフトバンクは海外事業への展開をはじめた。その意味で「守成」にはいったというのは、浅い見方で、新たな、創業期に入ったのかもしれない。

 私は、民主党代表の補佐役として、政権交代を目指して戦略を練ってきた。ビジネスに転じてからは、NTTに対抗するソフトバンクの社長室長として知恵をめぐらせた。3.11以後は、自然エネルギー推進で既存電力事業者と対峙した。

 私の人生は、常に創業期のリーダーとともにあった。逆に言えば、私に才能があるとした、創業期のリーダーとともに働くときに一番、発揮されるといえる。

 「創業と守成、いずれが難き」と問われれば、私は間違いなく「創業」と答える。なぜなら、「創業」は、天才的なリーダーとリーダーを支える側近、幕賓がいなければ、とうていできないことであることを身にしみてしっているからである。



 


 

 

 

  ベンサムは「最大多数の最大幸福」という言葉をオックスフォードのコーヒー店で何気なくよんでいた、ブリーストーリーの「政府随想禄」から発見したという。

 「それを見たとき、アルキメデスが水力の原理を見出したときのように、おもわず恍惚として『発見した』と叫んだ」と記している。

 政治家からビジネス界に入って、もっとも変わったことは、土曜、日曜が原則休みになったことであるビジネス界に入ってから、土、日は筋トレと脳トレに励むことにした。

 タニタの体組成計ではかると、4月19日の私のデータは、身長183センチ、体重84.2キロ、体脂肪率23.9%となっている。脂肪量20.1キロ、筋肉量は60.8キロ。
 実は、現在、ダイエット中。半年前の10月には、体重89.4キロ。体脂肪率24.6%、脂肪量22キロだった。

 5キロほど減ったので、まあ良しとしたいところだが、筋肉も減ってしまった。当時は、筋肉が63.9キロもあったのに、3キロ以上減ってしまったのだ。難しいところである。

 さて、脳トレである。脳は筋トレとちがって、使えば使うほどいいとのことなので、神保町の古書店街にいって「世界の名著」「日本の名著」を500円から800円で買い集めている。

 「自然は人類を苦痛と快楽という、二人の主権者の支配の下においてきた。我々が何をしなければならないかということを指示し、また我々が何をするであろうかということを決定するのは、ただ苦痛と快楽だけである」
            
     ベンサム  道徳および立法の諸原理序説

 この功利主義は、18世紀のイギリス政治に大きな影響を与えた。快楽と苦痛は数学的に計算可能であり、立法すなわち統治の原理もこれに従って行われるべきであるとしたのである。

 この思想は21世紀の今でも大きな影響をもたらしている。しかし、疑問もある。この疑問を私は東洋大学の学生の諸君と議論している。





 



 
 

 いつごろからだろうか。私は毎朝、一人用のポットに紅茶を入れ、モーニングティーをいただきながら、朝日記を書くのが習慣になっている。

 沸騰したお湯をいれ、紅茶を入れる。ポットはガラス製なので、茶葉がジャンピングしているのを見ることができる。

 ツィッターで毎朝、「本日のモーニングティーは○○にしました」とつぶやくので、一部では「紅茶野郎」などといわれたりしているらしい(笑)。「紅茶王子」と言っていただいている人もいるので、その人には感謝である。

 月曜朝の紅茶は「ハロッズ14番」に決めている。

 ハロッズの代表的な紅茶で、14番というのはロンドン、ハロッズの前をとおるバスの番号から来ている。インド、スリランカ、ケニア産の紅茶をうまくブレンドしてあり、ミルクがよく会う。セイロン、ケニア、アッサムに加えて、ダージリンが爽快感を増している。

 このところ、細川護熙氏によくお会いする。
「細川家中興の祖、細川幽斉は生涯64度ですよ。戦いの数が。それこそ毎日、毎日が戦いでした。それでいて、源氏物語の大家であり、古今和歌集の継承者でした」と毎日新聞のインタビューに答えておられるが、まさに武家の棟梁と歴史に残る文化人の両面をもっておられる。

 品のいい話し方の中に、誇り高き武家の棟梁の迫力をときどき感じることがある。私のなかにある、「侍」の血が騒ぐ瞬間である。

 細川家は室町幕府三管領の一つとして武門の誉高い家柄で、現在の細川家は藤孝(幽斎)を初代として戦国時代に始まる。司馬遼太郎の「国盗り物語」にも出てくる。

 その細川家所蔵の貴重な文物を保蔵している「永青文庫」は、今は遠き武蔵野の面影を止める目白台の一画に、江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の屋敷跡の一隅にある。

 名称は藤孝の養家の始祖細川頼有以後8代の菩提寺である京都建仁寺塔頭永源庵の「永」と藤孝の居城青龍寺城の「青」の二字をとってつけられたという。

 私も時々、バードウォッチングの途中で立ち寄らせていただく。
 
 ここに居心地のよい、ラウンジがある。そこで出される紅茶が「ハロッズ14番」である。

 永青文庫の歴史と、少し入ったダージリンのさわやかさがよく調和している。ただ、ハロッズ14番は。「イングリッシュ・ブレックファスト」と言われるように朝にむいている。

 できたら、ダージリンも用意していただきたいところである(笑)                                                                                                                                                                                                                                                                                                      


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