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「弁解したり、言い訳しなければならないような人生の過ごし方はしたくない」
松下幸之助
全盲のピアニスト、辻井伸行さんが、難関で知られるバン・クライバーンピアノコンクールで優勝されました。私たち夫婦は4年前の結婚記念日に辻井さんのピアノをお聞きしたことがあります。心からお祝いを申し上げます。
すでに4年ほど前になります。一〇月一一日の結婚記念日に知人である指揮者の大友直人さんのコンサートに出かけました。大友さんの奥様から「こんな大事な日に来てくださってありがとうございます」と言われたことも思い出します。
そのときに演奏されたのが辻井さんでした。目がご不自由なので大友さんが介添えをして登場されました。何となく、「大丈夫かな」と思っていたのですが、演奏がはじまって驚きました。たしかショパンの幻想曲と、ベートーベンのピアノソナタ23番「熱情」などだったように記憶していますが、首を振りながら一心不乱に演奏されている姿を思い出しました。
指使いがすごいので、目がご不自由なのにどうやって学ばれたのか不思議に感じたことを思い出しています。
昨日は、会議が続きました。孫社長が会議の時によくいう言葉で「言い訳なしでこの目標を達成する」というのがあります。辻井さんの快挙を見ていると、弁解や言い訳をすることが恥ずかしく思えます。
生意気なことを申しますと、辻井さんの演奏を最初に聴いたときは「目がご不自由なのにすごいな」という感じでした。ところが、今回の快挙は不自由さを吹き飛ばして、評価されたのだと思います。この四年間の努力にあらためて敬意を表します。
ところで、私の妻が先日銀座で指揮者の大友直人夫妻をお見かけしたそうです。私なら、すぐに近づいていって挨拶するのですが、喫茶店で甘い物を食べていたので、ちょっと恥ずかしくて声をかけそびれたとか。
先日、麻布十番で鳩山由紀夫さんと海江田万里さんが街頭演説しているのを見かけたらしいのですが、これも恥ずかしがって挨拶できなかったのだそうです。後日、鳩山さんにそのことを言ったら「奥様を見つけられなくて失礼しました」と言われてしまいました。
まあ、積極的な私と少し引っ込み思案の妻という取り合わせなので長年うまくいっているのでしょう。
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