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前略 松下幸之助様
昨日、ソフトバンクの株主総会が開催されました。百年に一度の経済危機の中、おかげさまで売上高2.7兆円、営業利益3591億円を達成しました。
これは、一部上場企業の中で、12位の営業利益です。4年前、私が入社した当時、ソフトバンクの営業利益が赤字だったことを思うと隔世の感があります。
もちろん私がなにをやったというわけでなく、孫社長をはじめ社員皆の力です。ただ、松下塾長にお墨付きをいただいた私の「運の良さ」をソフトバンクに運んでこれたかなと思っております。
忘れてならないのは、この営業利益は1円、2円という乾いたぞうきんをしぼるようなコスト削減の結果できたということです。商品がどれだけ売れるかは景気に影響を受けます。しかし、経費をいかに下げるかということは経営者の決断と、社員の努力によってできます。
今、予算の組み替えや補助金改革9.1兆円の経費削減で財源を捻出するという民主党の方針に対し、「できるわけがない」という反論がされます。自分の実家(?)だから身びいきがあるかもしれませんが、民間経営から考えたら2割、3割の経費削減は普通です。
6月のクーラーシーズンになりますと、30年近く前、ナショナルショップ(電器販売店)で店員研修をしていたことを思い出します。
「諸君には小売り屋さんの実習にいってもらう。小売り屋さんはどんな辛い思いで仕事をしているか、金を儲けるのにどんなに困っているか。税金というものに対してどれだけ苦痛を感じているかということがわかるはずや。
そうすると、税金というのはこういう取り方でいかんとか、国費を減じなくてはいけないとかそういった政治家の仕事やな。そういうものが身にしみてわかる。身にしみてわからないことには実用化しない」
「小売り屋さんが1円、2円という利益をだすのにいかに苦労しているかを身をもって知って欲しい」
恥ずかしながら、衆議院議員9年、ソフトバンク社長室長3年半でやっと塾長の言葉が「身にしみて」わかったような気がします。
消費税増税に安易に走ろうとする日本が心配です。
草々
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