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「政党をつぶしてでも、官僚制をつぶしてでも『国家国民のためならば』という発想と実行力のある政治家が育ってほしい」松下幸之助塾長の言葉です。これと連動するような言葉を鳩山由起夫代表から聞いたことがあります。
私は衆議院時代、菅直人、鳩山由紀夫、岡田克也三代表の補佐役をつとめました。菅直人さんのときには、代表室のヒラ、鳩山さんの時は代表室次長、岡田さんの時は役員室長代理と肩書きは変わりましたが、代表質問、党首討論の政策的調整と党内調整という仕事は全く変わりませんでした。そんなこともあって、私のことを「三代代表の知恵袋」と称したマスメディアもありました。
三人の中で、一番、働きやすかったのは劉邦のように、人を信頼して任せてしまう鳩山由起夫代表でした。私はいくつかの著書で、鳩山さんは野党の党首よりも総理大臣にふさわしい人と述べています。近くで見ていたからこそわかることもありますが、鳩山さんを一言で言えば「徳の人」です。
そんな鳩山さんが「嶋さん、私は民主党という一つの政党のために政治をやっているわけではない。国家国民のためにやっている。そのためには民主党をぶっつぶしてもかまわない」との趣旨のことを述べられたことがあります。
一党の代表が民主党をつぶしてでもとは乱暴な話ですが、2002年、鳩山由起夫氏率いる民主党と小沢一郎氏率いる自由党が合併し、一つの政党になろうとした動きの時といえばわかっていただけるでしょう。
結果として、このときは党内の反発にあい、挫折し、鳩山代表も辞任に追い込まれます。しかし、小沢一郎氏との連携という構想が現在の政権交代をめざす民主党をつくりあげたもとになったともいえます。ちょっと長い目で見れば、2003年の自由党と民主党の合併が「平成の薩長連合」だったように思えます。
ともあれ、民主党は鳩山由紀夫代表の下、政権交代を目指します。日本のため、政権交代のために期待します。
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